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プロローグ

お久しぶりです! 今日からまた更新を始めます! 次回投稿は日曜日12時です! 毎日投稿するためにストック作れると思ったら作れなかったのは痛手でした…… 



 人族の王都セントル、ここはディスタルシア全土で随一を誇る人口を持つ街だ。


 あらゆる種族の老若男女がこの街にいる。


 街には活気のある大きな市場が存在し、そこには各国の特産品が並ぶ。


 その特産品を買いに来るもの、売りに来るもの、食べに来るもの、仕入れをしてほかの街に運ぶもの、運搬の護衛をする冒険者、この街にある学園に入るために訪れるもの。


 色んな事情でここに人が集まるのだ。


 そんな王都の一角、市場からは少し離れた住宅街にある小道から話は始まるのだ……




――――――――――――――――――――




 「わわっ! きゅ!急に止まらないでくださいよお嬢様!」


 大きな体をした女性が一緒に歩いて少し前にいる自身よりも小さな女性に言う。


 「あら、ごめんなさい」


 「もう! 私がお嬢様にぶつかっちゃったら怪我するんですから気をつけてくださいね!」


 「大丈夫よ。 ちょっとくらいの怪我なら自分で治せるから、心配しょうね もう。」


 小さな、(一般的に見れば平均ぐらいだが隣にいる女性が大きいせいで小さく見えてしまう)女性が大きな女性にはにかみながら言う。


 「でもどうしたんですか? 急に止まって……」


 「ちょっとね、何か面白そうな風が吹いたものだから…」


 「面白そうな風って……何ですか?」


 「何かしらね?」


 「お嬢様もわかってないんですか!?」


 「ふふ、まぁいいじゃない。 さぁ行くわよ、ソニア。」


 「あ! ちょっと! お嬢様~」




――――――――――――――――――――




 王都の大通り、エクリス街道は朝から夜まで人ごみの絶えない活気のある通りだ。


 人ごみの絶えないこの通りでは喧嘩は日常茶飯事で王都の騎士団も苦労の絶えないところだという。


 そんな場所では人同士がぶつかることは珍しくないわけで……



 「ブフッ! ちょ! どこ見て歩いてんるんすか!」


 通行人正面衝突してしまい尻餅をついた小柄な少年がぶつかった相手に向かって文句を言う。


 「ム、ああ済まなかったな」


 ぶつかってしまった相手はどうやら鳥人族のようだ、背中からは羽が生えており、足は鳥のように黄色い。


 鳥人族の男性は少年に手を差し出す。


 少年は手を掴み、起き上がるのを助けてもらうと自分の体の一部に何か変な感触を感じた。

 

 「もう、気をつけてくださいよ! ん?尻尾に何かぬちょっとした…… あああああ! オイラの昼飯が! 潰れちゃってるっすううううう!」


 少年は転んだ拍子に自分の後ろに回したカバンを踏んづけてしまったようでカバンから昼ご飯がこぼれている。


 「どうしてくれるっすか! オイラの昼飯!」


 少年は鳥人族の男性に潰れた昼ごはんを見せながらさらに文句を言う。


 鳥人族の男性は申し訳のなさそうな表情をして少年に弁明する。


 「ほ、本当に済まない! ただ見えなかったんだ! こうも人通りが多いとどうしても注意しきれなくって!」


 「謝ってもオイラの昼飯は帰ってこないんすよ!」


 「う、わ、わかっている。 そうだ! 俺の昼を分けよう! 魚のはちみつ漬けだ! 旨いぞ!」


 「うえ……き、気持ちはわかったっす! オイラもちょっと大人気なかったすね! 今度からは気をつけてくださいよ! じゃ、じゃあオイラは急いでるんで行くっす! さようなら~!」


 「あ、おいちょっと! 行ってしまったか…… 今度会ったときにでもまた弁償しないとな……」

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 「本当に行っちゃうの? 兄ちゃん?」

 

 「ああ、お前たちには寂しい思いをさせると思う。 でも必要なことなんだ わかるな?」

 

 「わかるけど寂しいよ兄様」

 

 「大丈夫だ。 俺がいない間もおじさんたちがお前達を守ってくれるさ。 俺もたまには帰れるように頑張るよ。」

 

 竜人族の街パルード、ここに住むのは主にリザード種だ。


 話をしているのは体の一部に緑色のウロコを持っていて同じ色の尻尾を持った三人兄弟だ。


 三人兄弟の長男が二人の弟と妹を残してこの街を経とうとしている。

 

 「気をつけてね兄様。 私たちも大きくなったら兄様の役に立てるように頑張るから!」

 

 「お前たちはのびのびと過ごしてればいい。 そう出来るように兄ちゃんが頑張るから。」

 

 「兄ちゃん… 頑張ってね! 僕たちずっと待ってるから!」


 「ああ! 直ぐに帰ってこれるように頑張るさ!」


 長男は別れを惜しむように二人を抱きしめる。

 そして二人を話すと決意した表情で二人に言う。

 

 「じゃあ、俺は行くぞ。 行ってきます!」


 「「いってらっしゃい! 兄ちゃん!(兄様!)」」


 弟たちは別れが寂しいようで目に涙を溜めながらも兄を心配させないため泣くのを我慢して手を振る。


 兄は背中に二人の視線と思いを感じながらも自らの道を行く……向かう先は人族の王都セントルだ。




――――――――――――――――――――




 なんの変哲もない田舎村のパエーゼ、ここはちょっとしたいざこざすらも起こらない治安のいい村だ。


 そんな村に数十年ぶりの事件が起こった。


 その事件を最初に見つけたのはこの村で生まれた小さな少女アルマだった。


 「あれ~? どこのひとだろ~このお兄ちゃん? 見たことないな~?」


 「アルマ~どうしたの~!」


 アルマは離れたところにいる母親に呼ばれた。


 「あ! おか~さ~ん! ここに変な人がいるよ~」


 少女は母親にこのことを知らせようと母に近づいていく。


 件のボロボロになりながら倒れている少年は呻きながら誰にも聞こえないような声で言葉を吐き出した。


 「し、師匠の嘘つきめ~~うう」


 それだけ言うと少年は気絶してしまった……









さぁ今回からキャラや街が増えていきます。戦闘シーンも本格的に入ってくるので応援お願いします! アドバイス・批評・感想どしどし待ってます!

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