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翌早朝。
早目に寝たみやはパッチリと目覚めた。
すると直ぐに声を掛けられる。
「おはようございます、ミヤ姫様。 起床されますか?」
「・・うん おはよぉ~・・」
布団の中でぐぅ~っと体を伸ばしてから、腹筋でヒョイと起きる。
目覚めは良いが欠伸は出る。
トイレを済ませたり顔を洗ったりしている内に、意識もシャキッとしてきた。
着替えた後は髪をセットしてもらいながら、お茶を飲んでいる。
「(これが日常なんて、優雅なものよね~)」
人とは慣れるものである。いや、諦めとも言うが。
ゆったりとしていると、お城の人から朝食の準備が出来たので、支度が整ったら案内しますと来たので行く。
朝食は広い部屋に用意されていて、既にファースト王太子が居た。
「おはようございます、ミヤ姫。 疲れは取れましたか?」
「おはようございます、ファースト王太子様。 しっかり寝たので大丈夫です」
「それは良かったです。 私は楽しみで早く起きてしまいました」
そう言いながらみやをエスコートする。
「朝食を用意させたので一緒に頂きましょう」
「はい」
昨日よりもラフな格好のファースト王太子は、みやを椅子に座らせる。
金色の髪に朝日が当たってお日様よりもキラキラしく見える。
「(色々と眩しいわ~)」
瞳も爽やかグリーンで、紳士な行動は正しく王子様と言う感じ。
テーブルの上に並んでいるのは、スープと、スライスしたパンやハム。それとサラダ、フルーツ、飲み物。そして・・。
「(卵・・・)」
普通にポンと置かれているが、燭台の形をした卵専用の置物に、殻付きの卵が鎮座していた。
「(これ、ゆで卵なのかな? どうやって食べるんだろう?)」
卵燭台を持って、卵を触ったりしながらまじまじと見る。
それを見ていたファースト王太子がクスリと笑い、食べ方を教えてくれた。
「(お上品だわ~)」
スプーンで殻を割って、塩を振り、スプーンで掬って食べる。
黄身がトロ~っとした半熟卵だった。
「ミヤ姫は卵がお好きですか?」
食べている様子を見てファースト王太子が聞く。
「んー、確かに卵料理はおいしいから好きですね」
「前に教えて頂いたと言うプリンのレシピを、こちらでも作って食べてみたのですが、とても好評で私も毎日食べたいと思いました。 母や妹達も気に入っていましたよ。 あれも卵を使用していたのを思い出しました」
「あぁ。お菓子作りにはよく卵を使うのが多いですからね。気に入ってもらえて良かったです」
「ミヤ姫はお菓子を作るご趣味がお有りだとか。珍しい事だと驚きましたが、同時にミヤ姫のお手製を口に出来るとは羨ましい限りですね。竜都国の王宮の方々はお幸せでしょう。 いつか私の口にも入れば良いのですが」
「あー、、そうですねぇ・・・あはは・・」
良いのですが、と言いながらもその目は食べたいと主張している。
次に機会があればと濁しておいた。
ストック切れたぁ~~>_<




