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お客さんの声援に応えつつ、そこからはステージショーの始まり。
新たな曲の始まりと共にみやはパラディン達によって隠されて、あっという間の早着替えを行う。
現れたみやは可愛らしく華やかにドレスアップ!
観客達は一斉に目を釘付けにした。
そしてどよめきの騒ぎ。
『っ~~~ かっ・・・ カワイイっ・・』
『今どこからっ・・?』
『あぁ・・・ 妖精が見えるっ・・・』
『あれが天使かっ・・』
他の演技などそっちのけだ。
先とは打って変わり、少し控えめな落ち着いた曲にのり、みやはエスコートされてステージの上へ。
そして気持ちを落ち着かせて、歌う。
マイクの様な物は無いし、アカペラ歌手の様な歌唱力も無いが、みやが歌い始めると周囲はしぃーんと静まり返った。
歌っている曲は完全なアニメ曲のパクリではあるのだが、そこは許して欲しいところ。
1曲歌った後は一旦引いていた楽団やダンサー達が一斉に出て来て、再びリズム良い曲が始まる。
みやも再び早着替えで、さっきよりも身軽なドレスになって登場。
皆で踊って歌ってハッチャケル。
ステージの上からジャンプして、パラディンに受け止めてもらい降りた。
約200人のダンスと大合唱がその場を制す。
キレのある動きと弾ける笑顔。
手拍子に観客も巻き込んで、圧倒させながらも一緒に楽しんだ。
最後のポーズと共に終わったステージは、大歓声と拍手によって幕を閉じた。
みや達は手を振って応え、素早く待機していた馬車に乗って大広場を後にする。
「ふぅ~~」
「お疲れ様です。飲み物をどうぞ」
「ありがとう~」
まだ熱狂が冷めやらぬ中、騎士に護衛されながら移動する。
何のパレードやショーだったのか知らない観客達も、この後紙面での報道で知る事になるだろう。口コミも相当広まると思う。
「何とか終わった~。 成功したかな?」
「大成功ですよ。この声が答えかと思います」
「ー、うん 」
先導されてスファナ城に入ったみや達。楽団や演芸団の人達とはここでお別れ。
またの機会にはよろしくお願いし、みやは城の中へと歓迎された。
用意された部屋に通されたみやは、お風呂に入ってラフな服を着ると、ソファーで休みながら軽食をとった。
「今日はあと夜会に出るだけだっけ?」
「はい。 そこでピアノの演奏を希望されています」
「んー。ーーー、ピアノだけで終わると思う?」
そんな事はないんじゃないかと聞く。
「その後に多少歓談はあるかと思いますが、踊っていかれますか?」
「ううん、挨拶だけにしたい。社交ダンスはムリっ。疲れちゃう。 早く寝るわ」
考える余地なし!
「分かりました。 では夜のお誘いもございましたが、お断りしておきましょう」
「・・・・・・(夜のお誘いって何っ!?)ーー、よろしく」
変な予感がするのでパス!
「明日は何か予定って入ってた?」
「船が昼前に出ますので、それまでに庭園の散歩など如何かと提案されております」
「あぁいいわね。ここ広そうだし」
「えぇ、王太子と双子姫からも是非ご一緒にと」
「双子姫っ。 そう言えば女の子居るんだったねっ。私も会いたいっ。 今いくつなんだろう?」
「確か13歳だったかと」
「ふーん、私の2つ下か。近いね」
なかなか知り合う機会の無い女の子なので貴重だ。
明日はまたルーイが来るので、散歩は一緒になるかもしれない。
みやは女の子に会えるのを期待してゆっくりと寛ぐ。




