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 それから日は流れ、お城の中はみやのお披露目に向けて取り組む姿をよく見るようになった。

それと同時にそれらに関する情報は他国に流れないように努めている。

そして、今一番力を入れているのはダンスだ。


「 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・ 2 ・ 2 ・ 3・・ そこっ遅れてるわよっ。 7 ・ 8っ   はいっ、もう一回行くわよーっ」

何度も繰り返しステップを体に覚えさせる。

「右っ 右っ 左っ 右っ くるっと回ってトントントンっ ツーステップ ジャーンプ!  指先まで伸ばしてー。  タンタンターン タンタンターン  前見てー、笑顔っ笑顔っ ポーズ!   はーい、一回休憩入れまーす! 水分補給して下さーい!」


 更にお城の空気が変わったのには理由がある。それは朝練。

毎朝柔軟から始まり、ウォーキング又はジョギングをする。

普段から運動しない者達にとっては朝からハードである。

その噂は直ぐに広まり、合格しなかった者達まで一緒にやっていたりする。

そして皆の思いは一つになる。


「「(一体どこにそんな元気があるんだっ!?)」」 と。


少し前に重傷と重病でせっていると言う話が聞こえていたはずだが、それを覆して全くそうとは感じさせない。それ故に驚きも数倍だ。



 そして更に日は過ぎていった。




 衣装も仕上がっていく中、今日は新たに仲間となる者達が到着した。

「みや、紹介しよう。彼等は演芸劇団の『ウィンリード』だ。知る限り一番要望に近い者達だよ」

「ありがとうルーイ。  初めまして、大野みやと言います。引き受けて下さってありがとう」

「いっいいいえっ、ととととんでもございませんっ。 お・・私達のような者が、ほ、本当に良いんでしょうか?」

「えぇ、歓迎するわ。よろしくね」

「こここちらこそっ、よ、よろしく、お願いしますっ!」

どもりまくりだ。

「早速で悪いのだけど、お仕事の内容と説明をするわね? どこまで聞いているかな?」

「あ、あの・・、私達は、お手伝いを?協力して欲しい、と伺っています」

「そう。大雑把にはまぁそんな認識ね。 簡単にやる事を言うと、皆さんには給仕やお客さんを演じてもらいます。途中までは。 私のお披露目が始まって、その時になったら一緒に踊ったり歌ったりして欲しいんです」

「はあ・・」

「つ・ま・り。ビックリドッキリの、楽しんでのお披露目会がしたいんです。是非っ、皆さんの力を私に貸して下さいっ」

「は、はい。・・それで、具体的にどう、何を? 何からやっていけばいいんでしょうか?」

「皆さんは先ず、ご自分の役柄を決めて成りきる練習。そして歌と踊りを一通り覚えてから、段取りを頭と体で覚えて下さい。 役柄については侍従長さんとウイリスさんが指導して下さいますから、安心して下さいね」

「・・はい」

来たばかりでまだ把握出来ないみたいだが、慣れていくしかない。


ウィンリードは全員で30名程。中にはまだ成人していない子供もいる。

因みに女性は居なかった。聞くところ、女性が居る団は多くないらしい。女性が居る団は確かに人気で直ぐに名が知れ渡るが、それだけの技量や受け入れられる器がないと入れる事は出来ないらしい。つまり女性が居るのはそれだけプロだと言う証にもなるらしい。

ウィンリードは出来るだけ実力で認めてもらいたいと願っている人達で、決して実力が不足していると言う訳ではない。まだ有名とまではいかないが、それでも地道に力を付けている団である。



そんな彼等に皆の練習風景を見てもらう。

「どうかしら? 皆さんから見たら素人ですけれど、これでも凄い上達したの。 皆さんにはこの踊りと、皆さんだけの動きで彩りを加えて欲しいと思っているの。 取り敢えず・・、どれくらいで覚えられそうですか?」

ウィンリードの人達は真剣に練習を観ている。

「ーーー。 本番は凡そ1ヵ月後でしたね?」

「えぇ。まだ通しの練習はしてないんだけどね。 間に合うかな?」

「ーー。 でしたら、先ず4日程下さい。先ず動きだけ覚えます。その後更に4日かけて歌も覚えます。その後一度通しで見て、何が出来るか、どう動くかを全体で考えて打ち合わせましょう」

「分かったわ」


早速ウィンリードの人達は練習に混ざり、教えてもらっていた。流石本職。見る見る吸収して覚えていく。




 新しく入った者達を加えて一緒に練習し、本番の会場でも通しで確認しながら練習していく。

衣装も出来、楽奏者達とも本番同様に合わせていった。




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