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「あ~~~ 疲れたぁ・・・」
「お疲れ様です。 本日はもうお休みしましょう」
「うん・・」
流石のみやもくったり。
また明日からも忙しくなりそう、と思いながら眠った。
その翌日からは人選と服の依頼、楽奏者達の練習と、やる事が盛り沢山の中・・?
「・・・ みや 」
「えーっと、ここは頼んだし、 こっちはー・・」
「みや、あの・・」
「あ! あれを忘れてるじゃないっ。 ねぇねぇ、料理ってどうなってるか分かる?」
「あの・・・、私も手伝える事は・・・」
「えっとえっとー、後は練習日も決めないとね。毎日って言いたいけど、せめて3日に一度はやっておきたいよね・・」
「・・・・・・」
先程からルーイが声をかけているのだが、それすら気付いていない状態のみや。
周りに居るパラディン達が気にしていて、どうしたものかと困り気味な様子。
そこに副総長のラーナが来た。そしてそんな現場に苦笑う。
「ミヤ姫様、服の事ですが、5日後に服飾の方が来られるそうです。ご予定を空けておいて下さい」
「そう、分かったわ。ありがとう」
「いえ。ですが、少し落ち着いた方がよろしいかと。 考える事もいっぱいでしょうし、整理する為にも一度、お茶は如何ですか?」
「んー。 そうね。 ちょっとだけ」
「では掛けてお待ちください。 ルーイ様もご一緒に」
「ラーナぁ~」
ルーイは感謝で泣きそうだ。
「!?わっ えっ? ・・いつからいたの?」
「みやぁ~~~っ」
やっと視認してもらえた事に抱きつく。
「ええーーっ!?」
それを周りはホッとして、にこやかに見守る。
「(久々にダイレクトぉ~~っ!!)」
別の意味でいっぱいいっぱいになるみや。
。。。
気を取り直して。
「気付かなくてごめんなさい」
落ち着いたところで一緒にお茶をする。
「それでどうしたの?」
「いや、、私も何か手伝える事がないかと思い、な?」
「ん?」
さっきからそれをずっと言い出そうとしていたのだ。
「えっとぉ・・、当日のお客様の相手とか」
「それは立場上やる事になるから、手伝いにはならない。 今準備している段階で何かないだろうか?」
「う~~ん・・・。 例えば?」
思いつかないので逆に聞いてみる。
「ほら、舞踏会でもあるし、ダンスの練習とかはどうだろう?」
「えぇ?・・・う~ん・・」
それって社交ダンスだよね?と思う。
「・・・ダメか? 」
難色を示すみやにルーイは若干気落ちする。
「ん~、、ダメって言うか・・、今でなくてもいいって言うか・・・。 それって踊らないといけないの?」
そもそもの話、それは絶対なのか?
「まぁそうだろうな。 少なくとも、来る者達はそれを期待しているだろう」
「えっ? ダメダメっ 却下っ。 全員なんて身がもたないっ。倒れちゃうよっ」
「・・・、それは駄目だな」
「そうそうっ」
一人で全員は無理がある。
「だが流石に主役が踊らないと言うのは、どうなんだろうか・・」
「ーーー」
発表した後は挨拶だけで終わるつもりだったので、後はよろしくお願いするつもりで社交までは考えていなかった。
「・・どうしてもと言うなら、、やっぱり竜王様と踊るのが筋よね。一番上だし。 その方が音楽大使として認められていると印象付けられるし」
「そ、その後は私と踊ろう」
「んーー・・」
ルーイに真剣に乞われる。
「んん~~・・・ーーー あ!」
みやはポンと手を打つ。
「良い案があるわっ。 ミィナちゃんを入れて4人で踊ればいいのよっ。そうしようっ」
「? ミィナも?」
「そうよっ。 一人ずつ踊るから次々と終わらない感じになるでしょう?それなら一曲で纏めてしまえばいいのよ。その方が仲良しに見えるし効率も良しだしねっ。 決ーまりっ」
決定されました。
そして。
「そうそう、もう一つ頼む事があるの。ルーイにピッタリの任務が」
「な、何かな?」
何を任されるのか、期待半分に聞く。
「実はね、演芸団がまだ決まってないの。 竜王様と話して1ヵ月程雇う事にしたんだけどね。お給料も雇った日にち足す、成功報酬にしようって話になったの。でもどこに頼もうかなって」
「この前来てもらった団はどうなんだ?」
「あ~。あそこも検討したんだけど、ちょっと違うんだよね」
「? 何がどう違うのだ?」
ルーイには何を求めているのか分からない。
「んーと。条件としては、大きさは問わないけれど、あまり有名過ぎない所、仲良しな所、私のやり方を受け入れてくれる柔軟な所、後、歌や踊りもそうだけど、お芝居が出来る所、それと気が合うかどうかね」
「んん~。 そうすると、一流ではなくなるだろうな。 若手が多く、伸び盛りといったところか?」
「うんうんいいねっ。 ルーイ頼める?本当は私が直接交渉して頼みたいんだけど。 ルーイの目を信じてるから。いい?」
「ー。 分かった。みやの為に良い者達を見つけて連れて来よう」
「ありがとうっ」
ルーイにも役目が出来た。
お茶の休憩を挟んだ後は、みやは再び準備に取り掛かった。




