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振り分けが終わった。その2日後から始まったのは。
「では次の方どうぞー」
「はい! 失礼致します!」
みやによる面接であった。
「では先ずお名前をどうぞ」
「はい! 俺・・っあいえっ、私はアメリツと申します! ミヤ姫様とお会い出来るなんて感激ですっ!」
「お仕事の持ち場はどこですか?」
にっこりと次の質問をする。
「あ、はいっ。給仕ですっ。まだ見習いですが・・」
「今回募集された訳ですが、何か音楽に関係する事を?」
「いえ。 あでも、故郷のお祭りでの踊りなら少し」
「あら、どちらが故郷なんですか?」
「お・・、んんっ、 私は、隣りのアビス国領地にある、ビット村の出身です。山の近くにある小さな村です」
「そうなの。ー、何か趣味や特技はありますか?」
「えー・・、、答えになるか分かりませんが、植物や動物の世話、ですかね?家の実家は農業をしているので、そういうのは慣れています」
「まぁ、大変な仕事ね。手伝いに帰ったりはしているの?」
「はい、年に一度ですが、帰省も兼ねて」
「そう。親孝行なのね。 では最後に、意気込みをどうぞ?」
「はいっ。 私アメリツはっ、例え合格してもしなくてもっ、お役に立ちたいと思っています! どうぞよろしくお願い致します!」
「ありがとう。 結果には数日かかると思いますが、どっちの結果でも協力してもらうわ。よろしくね」
「はいっ、喜んでっ! 失礼します!」
少年はみやと変わらない年齢で、新人なところが親近感を持てた。好印象だ。
「次の方ー、お入りくださーい」
次に入って来たのはビシッとした中年男性だ。
「お初にお目にかかります、リンシヤと申します。 宜しくお願い致します」
「こちらこそよろしくお願いします。 では早速ですが、リンシヤさんは普段は何をされている方ですか?」
「私めは事務を任されております。まぁ、細々(こまごま)とした仕事です」
「今回応募された理由は何でしょうか?」
「理由は、昔取った杵柄と言いますか、、お恥ずかしい話、若僧の頃に流しの旅をしていた事がございまして。稼ぐ為にほんの少しですが、楽団にも入っておりました。 この歳でお役に立てるかは分かりませんが、よろしければと名乗りを上げた所存でございます」
「そうでしたか。因みにどんな事が出来ますか?」
「今でも出来るとしたら、バンジョンでしょうか。弦楽器なのですが、ご存知でしょうか?」
「えぇ、演芸団で見た事があるわ」
バンジョンとはバンジョーの事だ。マンドリンやウクレレにも似ていたと言えば感じが分かるだろうか。
「後は軽くであればステップを踏むくらいは出来るでしょう」
「それでも十分頼もしいわ。お願いする事になったら是非一緒に盛り上げて欲しいわね」
「もしそれが叶うなら光栄の至りでございます」
と綺麗にお辞儀する。最後まで礼儀正しい人だった。
“いいね” ありがとうございます!
(*- -)(*_ _)ペコリ




