表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/102


「本日から前日までの間、お前達2人の仕事はここの草むしりと水やりだ。それが終わったら次の仕事があるから報告するように」

「はーい」

「はい」

「では頼んだぞ」


ベアは用件だけ告げてさっさと行く。


「じゃあやりますか。道具を取りに行くぞ」

「はい」


2人で倉庫にザルと布手袋を取りに行き、片っ端から抜きにかかる。


草むしりと言うと暑いイメージがあるが、陽射しはまだそこまでキツくはない。雑草も伸びまくってる訳ではなかった。やはり庭は見る所だから綺麗にするのだろう。

しかし広い。1日じゃ無理だ。しかもひたすらは結構大変。


「ひゃぁっ!?」

「? どうした?」

「い・・・今、変な生き物がっ」

「は?   あぁ、トヘビか。   ほれっ」

と掴んで見せる。

「わぁ~~っ  ダメッ こっちに来ないでっ!」

「ははははっ  こんくらいカワイイもんだぜ?ビビッてどうするんだよ。 男がそんな軟弱な事言ってたら、いざって時に嫌われるぜ?」

「~~~・・・」

男じゃないんだけど。と心の内で思いつつ、草むしりを続行する。


昼食を挟んで午後からも少しやり、その後は水をみ汲みやりやりで井戸とを往復した。

夕方になると夜までが短いので、それまでに終わらせるのだと言う。


そうして終わる頃にはへとへとだった。



「はぁ~~ ・・・・・・ 終わった・・・」

部屋に戻るなりベッドに倒れ込む。

舞踏会まで後10日余りだと言う。頑張らなくてはと自分を励ました。


お風呂は入れないものの、それでも人目を盗んで夜にチャチャっと洗い流す。そんな日々を送った。


水やりは毎日やり、草むしりが終わると掃除であちこちに行くようになった。そして前日は床をモップ掛けした。

他にも窓拭きしたり洗濯を手動でしたり、城を丸洗いしているかの様。

お城の掃除なんてちょっとワクワクだ。何せ現役の城だし。なかなか無い体験である。




 そして当日。水やりをしていると、パンパンッとはたく音が。

朝一で布団を干している。

舞踏会に参加する人達は大抵泊まって帰るのだそうだ。


昼を回ると関係者の人達が来るようになり、人の出入りが多くなった。

そして今日は徹夜だと言う事で、昼寝に入った。みやとナッチも徹夜組。

お城の兵士も交代制でお仕事だと言う。



 寝ていたみやは気づくとナッチに起こされていた。

顔を洗い、髪を結び、夕食を食べると持ち場へ。

2人の担当は中庭。

始めからここの範囲を把握させるために宛がわれた意図があったとうかがえる。


松明が点々とあるが、それでも暗い。みやはここに来てから電気の有難みを知ったものだ。

城の中は十分に明るいだけに外との明暗が段々とはっきり分かれてくる。


中庭にデンっと目立つ訳にはいかないので、みや達は少し端寄りに立っている。

城内は貴族達が集まっているのか楽しそうだ。


「(お貴族様ってどんなのだろう?ドレスとか派手なのかな?   舞踏会かぁー。  ちょっと覗いてみたいなぁー)」


遠い世界な話だけに憧れはある。ちょっと垣間見たいと思うのは好奇心がくすぐるからだ。


そうして日没が近づいて来た頃だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ