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「これは初めて食べるものだねぇ」

「焼いてあるようには見えませんし、ケーキでもないですね」

「不思議な食感ですね。 甘くほろ苦い、とろける口当たりです」

プリンを出して食べてもらっている。

「どう?おいしい?」

「あぁ。初めてだが美味しいよ」

「良かった。 他にも色々考えてるんですけど、舞踏会にこう言う新しい料理を出してみてもいいですか?」

「んん?  あぁ、ミヤのお披露目の話だね。聞いているよ」

「ふふ。気合いが入っておられますね。 良いのではないでしょうか。但し、危ない場所ですからくれぐれも近づかないようにして下さいね?」

「はい。 あ。後、当日のドレスにも仕掛けをしたいんですけど、ドレスってよく分からなくて。 例えば丈の長さは決まっているのかとか、露出具合とかも分からないんです。なので見本が見れたらいいなって思っていて」

「ふむ。 仕掛けがよく分からないが、それならシェリーのがあるから参考にすると良い」

「え。・・いいんですか?」

それって王妃様のだよね?

「うむ。なんなら試着して見せてくれても良いぞ。ミィナにはまだ早いからね」

「・・いえ、多分私にも合うかどうか・・。 でも、見させて頂きます」

「遠慮しなくとも良いのだがねぇ」

既に外堀が埋まっているのに、お嫁さんにするモードを推して来ないで欲しい。

「えっと、、後は演芸団を招きたいのですが、どこか良い方達はいないでしょうか?」

「ん? 舞踏会にかね? 社交の演奏者以外は招いた事が無いが・・」

「もちろんその方達も必要です。パラディンさん達とお城の使用人さん方にも手伝ってもらう上で、役者さん達も必要なんです」

「ん?芸を披露してもらうと言う事かな?」

「まぁそれも入ると思うんですけど。内密にやりたいんです。お城の人達であるかのように振る舞ってもらう、仕掛人として出て欲しいので」

さも秘密事と言うかのように声を小さくする。

「ふむ・・。 何か良い企みをしているのかな?」

悪戯っ子を見る様な目で竜王もノッテ来た。

「私の初舞台です。皆をビックリ楽しませたいのです。協力してもらえます?」

「それは楽しみだね。是非噛ませてもらおう」

そこで咳払いが。

「んっんんっ。 私達もお忘れなく」


「見込みとしてはいつ頃になるでしょうか?仕事の調整も必要ですので」

計画予定の話に移る。

「私が考えている予定では、早くても半年先です」

「半年も先ですか?もう少し早くても良いのでは? 皆様お会い出来るのを今か今かと待ちわびていらっしゃるかと思いますし」

「そんなにですか?何も聴いていませんけど・・?」

「あぁそうだね。手紙は私宛だから知らないよね。何処の国からも何通も届いているのだよ。 国だけでなく、五貴族からも催促が来ているね」

「えー・・、そうなんですか・・。 でも訪問が終わってからの予定ですし、打ち合わせや練習に3ヵ月、その準備にも1ヵ月をみているから、半年は妥当だと思います」

「それはかなり大きな計画を立てているのだねぇ」

「音楽大使の初の公の場でのお仕事ですから。 皆さんにも仕事の合間や時間を取ってもらう事を考えれば、今から準備してもギリギリかもしれません。取り敢えずザックリと大まかな当日予定を考えてから、逆算して決めた方が良いかなと思います。 目下としては、次の訪問予定を決める事ですね。エリネさんと昨晩話したところ、やはり1ヵ月から2ヵ月は間をとった方が良いとの事でしたので、訪問を後2回するとしても詰めて3ヵ月は掛かるでしょう。それで、前と同じ様に街への訪問だけに纏めてみました」

ここぞとばかりにみやは畳みかけた。


そして見事、2回目と3回目の外出予定をゲットしたのだった。

「(ふふっ♪ 私の作戦勝ち!)」




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