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翌日は、みやは仕事の話をする為に、竜王の執務室に来ていた。
「そんなに急がなくとも良いのだよ? ついこの間外出したばかりではないか」
「そうです。昨日も領内とは言え、海までお出でになられたとか。お体に障ります」
次の予定を決めに来たのだが、雲行きが怪しい。
「そんな事はありません。とてもとっても暇です。次の予定を立てなくてはやる事がありません」
異議あり、と対抗する。
「それならルーイ様と一緒に・・」
「毎日会ってます」
「ではー、他の習い事でも・・」
「体術や剣術のですか?それなら・・」
「は止めておきましょうっ」
ウイリスの負け。
「ミヤ姫様は多才でいらっしゃいますから、今でも色々なさっておいでです。十分忙しいように思いますが」
とベルネが言う。
「勉強以外は趣味や暇つぶしです。殆ど休日にやるような事なので退屈です。 それに今計画しても行くのは直ぐではありませんよね?お金もかかるし、パラディンさん達の都合に合わせるなら、月1が良いかなって思っています。 下見も別に全ての土地に行こうとは思っていませんし、色んな音楽に触れられたらいいので、後2つか3つくらいでいいかなと考えているんですが、どうでしょうか?」
自然に仕事の話に持って行く。
「あぁ、、そうだねぇ・・」
苦笑う竜王達。
「では良いですね?」
と聞きつつ、地図をバンっと広げる。
「この間の様に近くだと、コルトの街があります。後は同じ大きさだと遠いですけど、マーサニ国のサニーの街ですね。 その隣りのアーラン国は貿易をしているので、サバナの港街も興味があります。それと同じで貿易をしているトゥファオール国やスファナ国も気になる所です。どこからが良いでしょうか?」
ちゃんと下調べ済みです。
「そうだねぇ・・。 やはり直ぐ行き来が出来るお隣りが良いとは思う。 足を延ばすなら、ギリエ、スファナ、トゥファオールだろうね。 マーサニとアーランは遠いから、休息を入れると片道でも、半日以上はみておいたほうが良いだろう。 サニーだったらサバナからの商人も通るから、品物は被るものがあるだろうね」
「う~ん・・。 雰囲気はそれぞれ国によって違うのだと思いますが、音楽面から言って違うと言えるのはどこでしょうか?」
「そうだねぇ・・。 ウイリスとベルネはどうかな?何か意見はあるかね?」
「ー。民間のものでしたら、土地柄は出るでしょう。素朴なものから祭りに使われるものまで」
「お祭りはいいですねっ」
「趣きが異なるものでしたら、アーラン国でしょうね。衣服もそうですが音楽も情熱的と聴いております」
「うむ。 交易上サマン大陸の影響が大きい国だ。スファナ国とトゥファオール国はノウェズ大陸との交易をしているが、然程文化の違いは無い。ただ新しい物が入って来ると流行の波はあるね」
一通り意見を聞いてみやは考える。
「(う~ん。 欲を出すなら一回全部回ってみたくなったなぁ)ーーー、面倒だし一度に2ヶ所回ってみてもいいかな?」
考えが独り言として出てしまう。
「ミヤ姫様、張り切られるのは分かっておりますが、無理はなさらぬようにお願いします」
「そうです。どんなにお元気でも、疲れは溜まって行くものです」
「ーー。 では、取り敢えずこの件は一度持ち帰ります。もう少し考えてから決めても良いですか?」
「うむ、それが良いであろう」
今決めて押し通すより、ワンクッションおいた方が決めやすいだろうと、みやは引き下がった。
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