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レフェリーナに戻って来てから7日が経った。
お土産を渡し、報告をした後は元の生活に戻った。
勉強をし、ミィナにピアノを教え、気が向いた時に手芸をし、読書をし、偶にダンスの練習をする。
みやの一番の気晴らしは外へ出る事だ。しかしただの散歩はもう飽きた。
っと言う事で、この日は浜辺にやって来ました!
テラスから海が遠くに見えるなぁと思っていたので、パラディン達にお願いしたのだ。
「おぉーーー。 プライベートビーチだねっ」
レフェリーナは1年中常春の様な感じで、気温も少し涼しいから少し暑いかな?くらいらしい。
砂浜はサラサラしていて、裸足になると気持ち良かった。
そして、海に行くと決めた時から抜かりはない。パラディン達に予め用意するよう頼んだ休憩所も完備している。そして服も浜辺仕様で着て来たし、着替えも出来るようにしてある。
流石に水着は無いので、胸は布を巻き、下は短パン。上は大きいTシャツをアレンジして、肩だしワンピース風にした。今はパレオも腰に巻き付けている。
髪は三つ編みのポニーテールにして、頭にバンダナを結んでいる。
みやは定番の砂山作りや貝殻探しをする。
「(こう言うのならミィナちゃんも誘えば良かったなぁ)」
一人では楽しめない。
みやは一度休憩所に戻る。
「貝殻は拾えましたか?」
「うん、ほらっ」
「キレイな物を見つけましたね」
「飲み物をどうぞ」
「ありがとう」
貝殻を渡して一服する。
するとみやは徐にパレオを解き、上の服も脱いだ。
「ミヤ姫様? お召し替えですか?」
「ちょっと泳いでくるわ。沖の方には行かないから大丈夫よ」
と走って海へ向かう。
それにぎょっとしたパラディン達。
「!? ミヤ姫様っ、海の中はいけませんっ。 お戻り下さいっ」
「ミヤ姫様っ?!」
慌てて追いかける。
しかしみやは既に足を海の中に入れている。
「大丈夫よーっ 深いところには行かないからーっ」
安心してーと手を元気よく振って笑顔で言うが、パラディン達はちっとも安心出来ない。
慌てふためくパラディン達。
腰より上に海水が来ると、息を吸ってみやは海中へと潜る。
「「ミヤ姫様っ!?」」
こんな時は防具が仇となる。急いで外して海へと入るパラディン達。
少しすると海面に顔を出したみやは、パラディン達が来ているのを知ると、追いつかれると横へクロール。水泳鬼ごっこが始まった。
「(やっぱり一人よりこの方が楽しいよね~)」
海の中はハッキリ見える程キレイなので、景色を楽しみながら泳ぐ。
しかしやがて追いつかれてしまった。
「ぅわっ!?」
「ミヤ姫様、もう戻りますよ」
「海の中はいけません」
少しおしかりモード。
「えぇー もう~?」
「駄目です」
確保されてしまったみやはちょっとしか泳いでないので不満だったが、残念に思いながらも観念した。
渋々戻ったみやは体を拭いてチャチャっと着替え、敷布とクッションの上に座った。
そして次はスイーツタイム!
「んん~~っ 甘いお菓子最高~♡」
甘いお菓子で気分も回復。パラディン達はよく分かっておられる。
「(焼き菓子もおいしいんだけど、他のも食べたいよね~。 って言うか、生クリーム!なんで無いかなっ?バターがあるなら他のもあっていいのになぁ。 作り方プリーズ!)」
みやは原材料を知っていてもどう加工すれば生クリームになるかは知らない。絶対帰ったら調べようリストに入れた。
「(カスタードやキャラメルは出来そうだから、プリンは食べれるよね? 先ずはそこからかな?)」
直ぐ出来そうな物から思案していく。
休憩が終わると次はビーチバレー。っと言ってもボールは厚手の布と綿で作った物だが。
長い枝と枝に紐を結び付けて、コートの仕切りにする。
ただパラディン達は背が高いのでルールは緩く、遊びとして教えた。
「せーのっ!」
2対2でやっているが、流石に運動神経が良く、コツを掴むのが早い。
「えいっ。 リュック!」
「あ、はいっ」
パラディン達は当たらないようにするか上手くパスしてくれるのでラリーが続く。
「ミヤ姫様!」
「任せて!」
掛け声を掛け合いながら楽しむ。
「あっ ・・あぁ~~ 負けちゃった・・」
「大丈夫ですか?ミヤ姫様」
「あぁうん。ありがとう」
滑り込んだが間に合わなかった。手を貸してもらい立つ。
「楽しかった。 次は誰がやる?」
運動出来てみやは満足。軽くストレッチをして水分補給をしながら観戦する。
ゆっくり空や海を眺めてからみやは帰ったみやは、その日はぐっすりと眠れた。




