表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/102

34


 ようやく朝食を口にして食べていた時、みやはふと疑問に思った事を尋ねた。

「ねぇルーイ、普通の食事は皆床の上なの?夕食はテーブルだったよね?」

テラスにもテーブルと椅子があるので、どの様な区別なのかと聞く。

「あぁ、皆で集う時はテーブルだな。こうした個人的な一室では床で食べるが、別にどちらでも良い。 みやの世界ところでは違うのか?」

「そうなんだ。 私の所も国柄があるけど、大体テーブルかな。私の国だと椅子無しのテーブルで食べたりもあるよ。」

「立食なのか?」

「あーううん。脚の短いテーブルがあるの。床座りで料理はテーブルの上に置く形ね」

「あぁ」

「敷物を敷くとしたら、外でピクニックかお花見くらいかな?」

「お花見?」

「そう、知らない?お花見ってそのままお花を観る事なんだけど。 私の国には季節が4つ巡って来るんだけど、暖かい季節になると桜って言う桃色の花が満開に咲くの。沢山咲いている所には人が沢山集まって、観賞して行くんだよ。花を愛でながら飲み食べして楽しむのが昔からの風習なの」

「ほぅ。みやの国は奥ゆかしいのだな。 ここはほとんど暖かいから、何時でもそのお花見が出来そうだな」

「そうなの」

常春は羨ましいが、メリハリが無くなりそうだ。

「しかし一年で4つ、つまり4回気候が変わるのは目まぐるしいな」

「そう?私はそれが普通だから、時の移り変わりが分かるのはいいと思うんだけど。 色んな自然の景色が見れるし、変化があると飽きないわ」

「まぁそれも分かるな。 私は変わらずあるここが落ち着いて良いと思う」

「それもいいと思うよ」

ルーイはみやにもここで落ち着いてくれたらと思う。


「そうだみや。この前約束した事を父上に言って検討してもらったのだがな? 文字の読み書きはウイリスが教えることになった」

「ウイリスさん?」

確か王様と一緒に居た一人だったと記憶している。

「えーと・・、ちょっと紫っぽい髪の人?」

「あぁ。ウイリスは教官としても優秀だ。私が幼い頃も教育係だった。知りたい事があれば聞くと良い」

「はい」

「それと編み物だが、竜族の女性達が手解きしてくれるそうだ。ミィナも一緒にな」

「へぇ」

女性に会えるのは嬉しいかもしれない。が。

「(きっと美人さんばっかなんだろうなぁ・・)」

その中に平凡な自分。浮く気がする。

こんなのが王子様の相手になるかもしれないの?と思われるかもしれない。

ちょっと憂鬱ゆううつになりそう。

「ダンスは言っていた通り私が教える。 それと・・、これはお願いなのだが・・。講師になってくれないか?」

「ん?  え?何の?」

「ピアノのだ。 昨晩の演奏は素晴らしかった。これは父上からと言うより、ミィナからの頼みなんだ。良ければ引き受けて欲しいのだが・・」

「ええ? 私ピアノなんて教えたこと無いよ?ここの近くには居ないの?調律もするでしょう?誰か弾ける人いるでしょ?」

「あーまぁ・・。居るには居るが、皆畏れ多いと断られてしまっているのだ。ー。 私の母上は嫁ぐ前に、近くにあった屋敷から聴こえてくる音でメロディーを覚えて、嫁いでから独学で弾き始めた」

「え、凄い」

「母上の曲はいつも決まった1・2曲程度で、両手を使うと言ってもみやの様に一度に多くの指を使って、あんなに沢山の音は出さなかった。それでも好きだったけどな。 ミィナもうろ覚えながらも母上の音が好きだったから、弾きたいと言う想いは分かるのだ」

「ー。 ルーイは覚えているの?お母さんの曲」

「んー、そうだな・・。口に出すのは恥ずかしいが、ゆったりとした温かいメロディーだった」

「ふむ。ーー。ねぇ、じゃあそれを先ず私に教えてくれる?楽譜を作るから」

「がくふ??」

「そうよ。音が記されている、つまり曲が書いてあるのが楽譜。そうすればピアノの弾き方と、楽譜の読み方を覚えれば、練習して弾けるようになるじゃない? 他に覚えてる人は居ないの?」

すると聞いていたエリネが会話に入って来た。

「失礼して宜しいでしょうか。  それでしたら我らもご協力出来るかと」

「うんそうだな。母上と常に共にあったお前達の方が記憶が確かだろう」

「そうなの。じゃあ今からピアノの所に行こうっ。 あ、紙と書くもの用意してくれる?これ位のをー・・んー・・ 10枚位?」

かしこまりました。 朝食はもうよろしいのですか?」

「身体は良いのか?急ぐ事は無いぞ」

「大丈夫だって言ったでしょ。 ご飯はもういいわ。善は急げって言うじゃない。 さ、行こ行こっ」

ルーイの袖を掴み促す。

そして放したと思えば、タタタタっと出入口まで駆けて自分で扉を開けて階段へ。

「「ミヤ姫様っ」」

「みやっ 待てっ」

ぎょっとして慌てて追いかけるパラディン達とルーイ。

みやはスルスルと階段を下りていく。

「みや! 危ない!  もっとゆっくりにっ!」

「(待てませぇ~~~んっ!)」

お姫様抱っこ脱っ!!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ