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□ * □ * □ *
「みや、私は今から父上の所にお会いしてくる。だから先に寝ていて良いからな。湯殿にもゆっくり浸かると良い」
「うん」
「扉の外にはパラディン達がいるから、何かあれば頼って欲しい」
「うん分かった」
ルーイはそっとハグをしてみやの髪を撫でる。それだけでもみやは身を縮こませてしまう。
「明日は・・、妹を紹介出来たらと思っている」
「 ん 」
「みやが使用する部屋も整っているから行くと良い。生憎私は仕事で一日中は居られないが、出来るだけ早く終わらせて来る」
「・・・うん 」
「大丈夫だ、慣れないのは当然なのだから。ただ、無茶はしないようにな」
「 うん 」
「それとー・・・・・、いや、明日の事はまた明日にでも話そう。朝は共に居れるはずだから」
「うん」
「 おやすみ 」
“ チュッ♡ ”
「!?」
ルーイはみやのその額に口付けをし、退室した。
“ コン コン ”
「ルーイです」
ノックをして名乗ると、中から「入りなさい」と声がして戸を開ける。
「失礼します」
中に入ると仕事を終えた竜王であるルーイの父親が、お茶を用意して待っていた。
夕食後に来る事は予めパラディンを通して伝えられていたからだ。
息子であるルーイを見ると小さく息をつく。
「全く・・。今夜でなくとも良かろうに。 初めての地での夜なのだから、1人にしては寂しいだろう。戻って寝かせてあげなさい。私はそのつもりでいたよ?それとも、そんなに急ぐ用件なのかね?」
「いえ。ですがみやなら大丈夫です。パラディンも近くにおりますし」
ルーイの言葉に再び溜息を漏らしつつ呆れた。
「そう言う事ではないじゃろう・・・。 まぁ良い、座りなさい」
戻るつもりは無さそうだと諦める。
お互い向かい合って座るとお茶に手をつけた。そして一口飲んだところで父親のアイルが促す。
「して、話とは?」
ルーイは姿勢を正して心を落ち着かせ、一言一言を繋げる。
「 父上。 私は、みやの事をずっと、心の中で想って参りました。 ずっと、待っていました。 いつか会える時が来ると、そう信じて。 ですから今は、嬉しさと安堵で、胸が満たされています」
アイルの瞳がその言葉に細められて優しくなる。
「私は、みやを愛しく想っています。 出来れば、・・・花嫁になってくれたらと、そう、望んでいます・・」
「 うむ 」
ルーイの一言一言を、アイルは真摯に受け止める。
「 みやには一応告げてあります。ですが、今はまだその事について考える事は出来ないでしょう。 時が必要です 」
「うむ。それはそうだと思うが・・。 何か理由がありそうだな?」
アイルは不思議に思っていた。疑問があった。何故今まで隠していたのか。会いに行かなかったのか。
せめて見守るくらいは出来ただろうに。一体何故と。
ルーイは一種の告白の様にその事を真剣に話した。
「 ・・父上、信じられないと思われる事でしょうが、どうか心してお聞き下さい」
「ー。 良い。聞こう 」
静かな沈黙の後、ルーイは言った。
「 みやは、・・・ この世界の者ではないのです 」
「?!・・・・・・ーーー 」
「みやは別の世界で、家族や友と暮らしていたのです」
そこでルーイはみやとの出会いを語りだしたのだ。
次回、回想から入ります。
今のところはセーフだよね?
大丈夫大丈夫(^_^;)




