2話
待望の第2話です!
秋葉は願いを叶える魔神を妹とした。そんな妹、冬華と3つ目の願いで宝くじ当選を願ったのでお出かけする
「宝くじの一等当選がお願いになるけどこの場合って何買っても当たるの?」
「もちろん。買ったくじがそのまま当たりくじになる」
「おっけ」
そうして宝くじを買った秋葉は冬華と共にショッピングに行く。
「宝くじが当たるのは確定しているし。好きな服買っていいぞ」
「大金を求めた割に太っ腹じゃない、お兄ちゃん」
「両親も死んで、祖父母も死んでるからそれなりの遺産があるんだよ。少なくとも俺が大学入学から卒業まではお金を気にする必要がないくらいにな」
「なるほどね。そこに宝くじによる当選金が入ることを考えたら私にお小遣い渡せるもんね」
「そういう事。ほら、これで好きなの買って来い。露出は少なくしろよ。露出の多い服で兄を誘惑する妹は好みじゃないから」
「お兄ちゃんの事そんな目で見た事ないよ〜だっ」
そう言って財布を預かり女性専門の服屋に入店する冬華を見て微笑む。
「はぁ〜幸せだ。爺ちゃんと婆ちゃんが生きてた頃以来だな。それ以外は死にたくないから生きてるって感じだったけどこれが生きるって事か」
なんて良い感じになっているが実情は中身が何1000年と生きた魔神を妹にしている変態なのだが。暫くして、
「お兄ちゃ〜ん、買い過ぎちゃった〜。これ持って〜」
「しょうがない奴だな」
そう言って大量に買った服が入った袋を両手に持って上げる優しい兄と兄に甘える妹という構図に買い物客は微笑ましく思う。しかし、何度でも言うが妹は何1000年と生きた魔神でありおっさんであるという事を。そして兄はそんな魔神が中身と知りながらも本気の妹として扱うど変態であるという事を。そんな歪な兄妹たちは、
「そういえば歳はいくつで設定した?」
「15歳で設定して今年の春にお兄ちゃんと同じ高校に入学するよ」
「お兄ちゃんを追いかけて同じ高校か。なんて可愛い妹なんだ」
「別にお兄ちゃん目当てじゃないから。シンプルに高校の制服が可愛いから選んだだけなんだから」
「(は〜マジ可愛い。これが中身魔神のオッサンとかマジ?)クソ可愛い」
「こんな公共の場で何言ってんの。マジでキモいんだけど」
楽しそうな会話をしながら家へと帰ろうとするが、
「悪い。ちょっと寄る所あるんだけど良いか?」
「良いけど、どこに?」
「バイト先。正確には元バイト先だけどな。そこでお前を連れて遊びに行っても店主の婆さんが普通に接して来たら記憶操作が正常に働いているって事になるからな」
「ひど〜い。お兄ちゃんってば信用してないの」
「正直半々って所かな。妹に変身出来てるから力は本物だとわかっているけど記憶操作、それも国内全てとなると不安が勝るからな。向こうには俺の家族構成を知られている訳だし」
「全く心配性なんだから、お兄ちゃんってば」
「こればっかりは俺の性格なんだよ。迷惑かもしれないけど付き合ってくれよ」
そうして2人で店主がお婆さんの古物商に向かうのであったが、
「は?」
秋葉は自分の目の前にあるものに驚く。何せ昨日まで古物商だった店が綺麗さっぱりなくなって古着屋になっているからだ。
「ここなの?」
「違う違う! 俺が働いていたのは婆さん1人で営んでいる古物商だぞ!」
冬華に確認を取られて否定すると近くを通った人に、
「すみません! ここって婆さんが1人で営んでいた古物商でしたよね?」
「いいや。ここは3年前から古着屋だよ。その前は確か〜釣具屋だったかな? とりあえず古物商だった事はないと思うよ」
「そ、そうですか。ありがとうございます」
その後も道行く人に同じ質問をするが最初に尋ねた人と同じ答えが返ってくる。
「どうなってるんだ。まさか魔神お前記憶操作って言っておいて古物商ごと消したのか?」
そう言って魔神の方に目を向けるがいない。どこ行ったんだと思いキョロキョロすると古着屋の近くにしゃかんで何やら調べていた。
「何してるんだ?」
「な〜んかね〜。ちょ〜っと魔力の痕跡があるんだよね〜。この古着屋」
「魔力の痕跡? それってお前が記憶操作したからか?」
「違うよ。このあたしがおそらく現代最強の存在たる魔神が痕跡なんか残す訳がない」
「それじゃ一体」
「お兄ちゃんのアルバイト先の店主であるお婆さんは実は現代の魔法使いだった可能性。もしくはこの古物商にあったあたしを封じ込めていたランプを狙った奴の犯行が考えられるね」
魔神から言われた可能性にゾッとする。そして顔が真っ青になる秋葉に、
「お兄ちゃん。安心してお兄ちゃんの事はあたしが守るから」
「い、いや、だけど願いは3つ使っちまってるぞ」
「大丈夫。願いを3つ叶える時よりも大幅に弱体化してるけど魔法は使えるから」
笑顔でVサインをする魔神のおかげで少しホッとする。
「とりあえず今は帰ろう。下手に俺や魔神の存在を知られたら面倒だ」
「そうだね、、、、、、ごめん。お兄ちゃん、もう遅い」
「えっ?」
冬華ではなく魔神の声質になり雰囲気が変わるのと同時に秋葉は違和感に気づく周りに人がいない。今は3月の春休み。時間も夕方前で人がいないとおかしい時間帯だ。
「人払いの結界だね」
「それってつまり?」
「誰も助けに来ないよ」
「その通り」
2人の会話に割り込む男の声。
「君がランプの魔神か。そして男の方が主かな。悪いが死んでくれ」
男はそう言って懐から取り出した杖から火の玉を放つ。
(あっ、死ぬ)
突然の事に動けない秋葉はただ火の玉が直撃するしかなく爆発が起きる。その爆発による煙が秋葉と冬華(魔神)の平和な日常に時々バイオレンスが混ざる生活の始まりを告げるのであった。
主人公と妹(魔神)の平和な日常系かと思いきやバトルもあります。お楽しみに!
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