異常種との遭遇
ステータスを確認しよう。
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名前 アルフレート・ブロンベルク
種族 人族
性別 男
職業 無職
年齢:4歳
LV: 2
HP: 203 (2035)
MP: 544(5872)
筋力:60 (609)
魔力:94 (943)
耐久:58 (584)
敏捷:71 (718)
器用:85 (853)
運:100
【固有スキル】
《負の天鎖》
【ユニークスキル】
《解析》《生活魔法+》《成長性拡大》《言語理解》
《自己回復》
【スキル】
直感Lv3 不屈Lv5 隠蔽Lv3 思考加速Lv4
無属性魔法Lv4 身体強化Lv5 感覚強化Lv5
魔力感知Lv6 魔力操作Lv6 魔力制御Lv5
気配察知Lv5 気配遮断Lv4 体術Lv3 棒術Lv2
剣術Lv4 投擲Lv3 見切りLv2 回転Lv3
受け身Lv4 跳躍Lv5 苦痛耐性Lv6 精神耐性Lv4
暗記Lv3 料理Lv2
【称号】
転生者 *** ブロンベルク公爵家
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おお、やっぱり。レベルが上がった!
初めて上がったからなんだか感慨深いな。今までレベル1のままよく鍛えたものだ。
でもたった1しか上がらないのか。
いや、能力値がいきなり倍近くまで上がってるから…もしかしてこれも『鎖』の効果、なのかな?
たぶん普通はこんなに上昇しない筈だよね。
スキルは流石に何も上がってない…お、精神耐性が上がってる。納得。
しかし綺麗に焼けたな。
高火力とはいえ骨まで燃えるとは、魔物の死体って燃えやすいのか?
残されたコボルトの魔石を拾う。蒼く濁っていた。
さて、ナーバスになった気を取り直して、探索を再開しよう。
*
さらに歩いて30分弱だろうか。
突然多数の魔物が感知に掛かった!
魔力感知を広げていくと…10匹以上はいそうだ。明らかに群れだな。
しかも1匹がさっきのコボルトより強い。
まずは《解析》。
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名前 -
種族 ダイアウルフ
性別 女
職業 ファイター
年齢:1歳
LV:19
HP: 278
MP: 51
筋力:102
魔力:43
耐久:73
敏捷:137
器用:85
運:16
【ユニークスキル】
【スキル】
咆哮Lv2 嗅覚強化lv4 牙撃Lv3 強打Lv2
【称号】
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うーん。
確かにコボルトと比べれば格段に強いんだが、レベルが上がった所為で大して差がないな。
でも敏捷だけは倍近く上回っているから要注意だ。
ダイアウルフはかなり体格が大きい狼で、群青色の毛に包まれている。人族の大人より大きいかな?
牙が鋭く、噛み付かれたら確実に千切れるだろう。
四肢が異様に太くてパワーもあるのが厄介だ。
危険なのはスキルか。
他の個体を視界に映ったものから鑑定していくと、『気配察知』や『身体強化』、『加速』とそれぞれ持つスキルが異なっている。
対策が難しいので、ここは先手必勝で狩るか。
気配を消したまま、『跳躍』で一瞬にして近づき、1体の首を跳ねる。
続け様にもう一体の胴体を切り裂き、その場を即時離脱。
混乱した個体から切り倒していくと、突如奥から咆哮が聞こえ、魔物達が体勢を立て直した!
よく見ると一回り大きい個体がいる。アイツがボスか。
鑑定する余裕はないな。
既に5体倒していて、残りを数えると7体。
一度退避する素振りを見せると、3体が追いかけて来た。
そこから振り向きざまに『投擲』!
鍛冶屋のゴードンさんに作ってもらったダガーが1体の頭を貫く。
そのまま近付いてもう1体を正面から切り殺し、遠心力を使って『回転』。
噛み付こうと近付いた残りの1体が口から裂けた。
もはや残りは4体。さあどうする?
そう思った途端、ダイアウルフのボスが小さく吠えて、群れは逃げ去って行った。
負けを悟ったようだ。
まあ、戦いの中でさらにレベル上がったしね。
むしろ身体の調子が掴めなくなって調整が大変だったよ。
数は多かったけど、なんとか無傷で勝てたな。
おっと、服に返り血がついてしまった。
ダガーを回収し、服とまとめて『クリーン』。
血糊は綺麗サッパリ霧散した。
「苦しみからの解放、おめでとう」
シュボッ…
残った死体はどうするか。高魔力で燃やしたら牙と魔石だけが残った。
牙も持ち帰りたいけど、嵩張るから魔石だけ回収しておこう。
魔石の色はバラバラだった。
察するに、魔法の適正属性が反映されているのだと思う。
少し気疲れしたし、そろそろ昼食にするか。
殺し合いのせいか、レベルアップのせいか。なんだか異様に腹が空いた。
弁当があるけど少し足りないかも知れない。
そうだ!折角川沿いにいるんだから魚を獲ろう。
川を覗き込むと…おお、数は少ないけどちゃんといた。
水の中に指先を浸けて、ビリリッと軽く電圧を流す。
これをすると自分にも電流が流れるが、耐性訓練は普段からしているのでキツくない。
しかし自分で魔法を浴びても、他の耐性スキルって得られないんだよな。
『苦痛耐性』が上がるだけ。
これも俺の本質ってやつなのかねえ。
数秒後には5匹の魚が浮き上がって来た。十分な威力だったようだ。
無属性魔法『ハンド』(この前名付けた)で魚を回収する。
2匹は距離が離れていったので諦め、3匹だけ。
そんなに大きくないが、食べるには丁度いい量だ。
食べて大丈夫な魚だよね?
《解析》…うん、人族が食用で云々、大丈夫だ。
念の為腹わたをナイフでほじくり、土魔法もどきで硬めにした串を創造。魚に突き刺す。
地面に立てて、魔法の弱火でじっくりと焼く。
火を見張りながら弁当を先に食べる。
硬めのパンにたっぷりの肉と野菜が挟まれている。ソースが食欲を掻き立てるのだ。
ジューシーでとてもうまかった。
さて魚のほうは…うん、いい感じだ。
表面が軽く焦げたくらい、いい匂いがする。
よし、頂きます。
うまい!淡白で薄味だが、深みのある味わいだ。
ヤマメに近い味かな?
ただ、残念な事に俺はまだ子供舌なので、少し泥臭いのが苦手に感じてしまうのだ。
それでも美味いし、大人になったらより美味しく食べられるだろう。楽しみだ。
軽く荷を片付け、それから近場を再び散策する。
今日はこれ以上奥に行くつもりはない。
1時間程度ぐるぐると歩く。
その間に出て来た魔物は殆どコボルトで、1体だけオークが出て来た。
パワーがあるだけなので瞬殺だった。
結局あれからはレベルが上がらなかった。
さて、まだ時間はあるけど早めに帰るか。無理する必要はないし。
今回、楽勝だったなぁ。
死体にしか魔法を使わなかった。
でも、沢山の死に触れて、精神的には疲れた。
早く帰ってクリス達の顔が見たい。
しかし帰路に着いて数分後。
強大な魔力反応が現れ、此方の方向に向かって来ていた。
かなり速い。完全に気づかれている!!
気配を消し切れてなかったのか。もしかしたら油断していたのかも知れない。
既に距離は近く、逃走は難しい。
迎え討つしかないな。
目の前に飛び込んだ物体に向かって反射的に剣を振る。
ギィィンッと鳴った。音が鈍い!
大してダメージは与えられていないな。しかも衝撃で身体を吹き飛ばされてしまった。
慌てて体勢を立て直すと、敵は少し離れた場所に悠然と佇み、此方を威圧していた。
それは巨大な蛇だった。
悪寒のするような真っ黒い鱗を持ち、ズリズリと唸る長い胴体。
血の色をした眼球をギョロギョロと動かしている。
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名前 -
種族 ポイズンサーペント
性別 男
職業
年齢:3歳
LV:34
HP: 1565
MP: 343
筋力:278
魔力:183
耐久:345
敏捷:314
器用:337
運:28
【ユニークスキル】
腐毒の魔眼
【スキル】
毒牙Lv5 強酸Lv2 熱探知lv4 魔力感知Lv2
魔力操作Lv1 強靭Lv3 威圧Lv2 猛毒耐性Lv3
麻痺耐性lv5
【称号】
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ポイズンサーペント…聞いた事がない。
レッサーサーペントやポイズンスネークなら図鑑に載っていたが。
ユニークスキルを持つという事は、まさか…変異種か!?
変異種。
魔力濃度の高い地域で突然変異として生まれた個体。
または能力の高い個体が稀に特殊な進化をしたもの。
別称としてユニーク個体とも呼ばれる。
必ず1つはユニークスキルを持つ事が特徴。
確率的には相当希少らしく、会う機会はないかもと思っていたが。
まさか初日にこんな珍しいのに遭遇するとは、運がないな。
なんでこんな浅い場所にいるんだよ。
能力値だけでみれば魔力以外は圧倒されている。というか父上よりも高い。
スキルも数は少ないが凶悪だ。毒に特化している。
あとは実際の戦闘技術がどうかだが…。
ジュワッ…!!
その時、敵の眼から強い魔力が放たれたのを感知し、嫌な予感がして横に跳んだ。
そして自分が先程までいた場所を見ると、2mくらいの範囲てま木や草が醜く爛れて、煙を上げていた。
土までドロドロになっている。
葉に至るまで溶け落ちた木は、すぐに崩れ落ちた。
「これが『腐毒の魔眼』か…!!」
※《腐毒の魔眼》…注視した範囲の物を毒に犯し、腐食させる。魔力依存
余裕は無かったが、堪え切れず鑑定してしまった。
問答無用で見たものを毒で満たす。とんでもなく凶悪だ。
ただ、今みたいに避けられたという事は、魔力を発してから僅かなタイムラグが存在するという事。
『魔力感知』さえ最大に働かせれば、攻略出来るかも知れない。
またヤツの眼から魔力が放たれた。
今度は横に避けずに相手に向かって突撃する。
「ハッッ!!」
ポイズンサーペントの頭目掛けて剣を振ったが、飛んできた尾に食い止められた。
そのまま何度も切りつけるが、たまに鱗に傷がつく程度。
クソッ、硬すぎる!
再び眼から魔力を感じたので後ろへ回避。仕切り直しか。
既に周囲は悪臭が漂っている。
この煙を嗅ぐのも良くないかも知れない。
時間を掛けるのは悪手だ。しかし剣が通らない。
このままではジリ貧だ。




