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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
4. 対話とは
40/48

零と言うのは始まりでもあり、空っぽでもあり、中心でもあり、完全なことなのだ。

傷だらけの時計が昨日を鳴らした

どうやら時を背負い過ぎたようだ


秒針が零をなぞると手を合わせた

祈りと呼ぶには中途半端だ


変わらないことで変わって

変わり続けて変わらないものを

探している


選ぶ度傷つけて

哀しみを背負わせた

救うためだと言い聞かせて

命の叫びに蓋をする

行く先は一つでも

ここはまだ道半ば

君のためと言い聞かせて

誰かを何処かに追いやった




傷だらけの時計が歩みを止めた

変わらぬ何時かを指し示したまま


秒針が零と一で震えている

時計の未来を引き受けながら


変わらないことを変えたくて

変わり続けて変わらないために

歩いていく


選ぶ度傷つけて

哀しみを背負わせた

大切なのだと言い聞かせて

命の叫びに蓋をする

行く先は一つでも

ここはまだ道半ば

君のためと言い聞かせて

誰かを何処かに追いやった




正か負か右か左か

どちらに転ぶか分からない

終わりの始まり

始まりの終わり

物語の続きを書き足していく



選ぶ度傷つけて

哀しみを背負わせた

生きてほしいと言い聞かせて

命の叫びに蓋をする

行く先は一つでも

ここはまだ道半ば

君のためと言い聞かせて

誰かを何処かに追いやった


名付けた名前と祈りの先に未来を掲げたい。

大切だと思う気持ちは偽りではないと伝えたい。

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