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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
3. アンチ二分主義
26/48

後ろ姿

歩きながら後ろ姿を気にしている。

少年はいつも後ろ姿を気にしてた

振り返っては前を向く

前を向いては振り返る

後ろに誰もいないけれど


少年はいつも後ろ姿を気にしてた

自分の忘れ物を探し

見つからずに諦める

足跡は消えていると気がつく


運命の橋を渡る前に

躊躇しているときがある

何が僕を引き留めるのか

恐怖か哀しみか未練か羞恥か


身体は勝手に歩み出す

そうしてなければ倒れてしまう

不思議なことに止まることは

僕にはできないようだ




少年はいつも後ろ姿を気にしてた

男は背中で何かを語る

語ることは何もないんだ

隠してしまいたいものだらけ


少年はいつも後ろ姿を気にしてた

家から出かける時も

夢から戻ってくる時も

時折落ちてくるのは真実


運命の橋を渡ったあとには

何が待っているのだろう

先に知りたくなる好奇心

答えを知る人はもう遠い


身体は勝手に歩み出す

そうしてなければ倒れてしまう

不思議なことに止まることは

僕にはできないようだ




天使だろうが悪魔だろうが

門番はいつも怖い顔をする

背負った荷物に引き摺られ

結局今日も通り過ぎる


身体は勝手に歩み出す

そうしてなければ倒れてしまう

不思議なことに僕は

その入り口を見たくなる

不思議なことに僕は

また離れたくなる

不思議なことに僕は

どうしたいのか分からなくなる


昔の話です。

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