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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
2.僕らは自分の話ばかりをする。
12/48

詠み人知らず

万葉集にある詠み人知らずの句。

そこに確かに詠んだ人がいたのだが、残ったのはその句だけ。

頑張ったねそれもまた然り

努力をしたのかそれは少し違う


言葉を吐き続ける僕だけど

丁度のものが遺ることはない


素直と暴力

陰険と臆病

過去と写真

忘れもの

未来


明日を変えると決めたから

詠み人知らずの歌を歌う

誰かの耳に入る頃には

僕は息を止めてみせよう




見えるけど届きやしない

届くけど掴めやしない


遺された言葉を振り返る

過去の自分を嫌いになる


怨嗟と温情

哀れみと恋慕

想像と悪夢

忘れもの

未来


明日を変えると決めたから

詠み人知らずの歌を歌う

誰かが耳を塞ぐ頃には

僕は姿を消してみせよう




誰かと違ってありたいと願いながら

その言葉はそんな誰かと同じ

言葉に価値がないと決めるのも

同じ言葉だったりする

僕の言葉は僕の言葉なのか

それが真実でないとしても

僕は言葉を遺さなければならない




明日を変えると決めたから

詠み人知らずの歌を歌わなくちゃ

君に認められる為に

僕は歌を歌いたいんだ


僕が誰であるかよりも、君に認められる僕でいたい。

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