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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
1. 生まれた僕らは死なねばならない。
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死刑囚

生まれた僕らは死ぬ運命を課せられた。

僕は囚われの死刑囚

期日は決まってないけど

いつかは殺される運命さ


死ぬことは怖くないけれど

というより考えたところで

最早諦念すらも悪足掻き


僕の毎日はひたすら穴掘り作業

いつかは自分の埋まる場所

寒々しい皮肉が頭に過ぎる


生きていながら死んでいる日々

早く絞首台へ吊しておくれ

死にたがりなんかじゃないぜ

どうせ死ぬんだからさ変わらねえよ




僕は囚われの死刑囚

夜は孤独な独房で

目覚めないこと祈り眠る


朝目覚めて漏れる溜息

溜まりすぎて漏れてくる

生きる動機も見つからない


僕の毎日はひたすら清書作業

穢れた日記の暗号解読

これがほんとの自分物語


生きていながら死んでいる日々

早く毒薬を渡しておくれ

自らの手で呷るからさ

心から言えるはずだぜありがとう




死にたくないが命脈の心臓

そんなもんだぜ僕らなんか

無様だ惨めだ可哀想だ

外野から僕は俯瞰するぜ


生きていながら死んでいる日々

早く艱苦に詰みの一手を

でも身を支える輪縄にしがみつき

身を溶かす毒を吐き出して

藻掻いているのは

必死な頭に浮かぶからさ

君の顔が

生まれたが故に死ぬという逆説。

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