本日はお休みにします(休日ってなんだっけ?)
評価、いいね、ブクマありがとうございますっ!
(誤字報告もお待ちしております(誤魔化し笑))
よろしくお願いします。
おっはようございま~す。
ゆる~く始まった本日はお休みにします。
早いって?何言ってんの。この世界に来て4日目、深遠の森に入って3日目、どんだけ濃い内容だったかっ。
少なくとも精神的にお疲れなんだよ。
この深遠の森は幻術がかかってて普通は後から来た人と鉢合わないらしいからな。普通じゃない人は一緒にいるし問題ない。
というわけで、今朝はスクランブルエッグにキャベツ、きゅうり、トマト、緑の苔をハーブ粉にしてクレープの生地で包んだのと、野菜を細かく刻んで煮込んで塩胡椒で味付けしたシンプルスープで朝ごはんを食べた。
「肉がない」と拗ねてたピアには昨日のハムを出しといた。
さて、精神的にゆっくりしながらやりたい事がある。
まず錬金術とか附与術とかで不自由してる調理器具が出来ないか?
ピアのマジックバッグの中にいらない(出来れば未使用)の武器がないか聞いたところ、出るわ出るわ。
総鉄の槍、青銅の馬鹿デカイ盾、ピアには確実に小さい鋼の鎧、ミスリルのハルバード、オリハルコンの小手…。上げたら切りがない。
ファンタジー素材来たー!とか思ってたらミスリルやオリハルコンはダンジョンでしか手に入らなくて、王族ですら持ってない国もあるって。だから一緒にダンジョンに行った冒険者にもゲイツ様にも売ったりしたら大騒ぎになるから、時が来るまで内緒にしておくように言われたんだと。
ピアって俺よりチートだよな?俺のはあの方の恩恵だろうけど、ピアのは生まれ持っての才能だろ?
本当に鑑定系の魔法がお粗末でよかったな。じゃないと単純お人好しなピアはいいように使われてただろうな。
それが、孤児で平民だから下に見られて挙げ句国から出ざるおえなくなってる。今後の事を考えるとそれでよかったと思うよ。
そういうわけで、鉄の槍、青銅の盾、鋼の鎧なんかを貰う。
ミスリルとオリハルコンを返すと残念そうにされた。あのな、いくら俺がこの世界の人間じゃなくてもミスリルやオリハルコンの調理器具は使えねぇよっ!
ピアに付き合うと疲れる…。なので鳥ガラスープのアク取りを任せることにした。
折角ビックバードの骨あるし、チャレンジしないとね。
まず作るのは万能包丁。
飢え死にしない程度にしか料理しないのに、両刃のナイフなんて扱えるわけがない。
包丁っていうと、鉄か?ん~~でも錆びない方がいいし、軽い方がいいよな。磨ぐのも面倒くさい。なんてことを考えながら作ったらこんなのが出来ました。
劣化防止、軽量、抗菌防汚付きな包丁でっす。
ハァ~~~、もう深くは考えまい。
お次は以外となくては困るコレっ!ピーラーでっす!もちろん劣化防止、抗菌防汚付。
構造はよくわからんが、うなれ俺の創造力っ!ほわっ、出来ました!試しに人参の皮を剥くとするっとな。
俺が感動にうち震えていると、ピアがなぜか感心していた。
「はぁ~、うめぇもん作るのには時間かかんだなぁ」
「そうか?」
どちらかと言うと俺のは手抜き料理だ。前の世界みたいに素敵な市販の合わせ調味料なんかないからちょっとは手間がかかってるけど。切って鍋に入れるだけとか、切って焼いてるだけだ。
「だってよ、普通はただ焼くか湯に放り込むだけで、塩や胡椒なんて高くて使わねぇし、商売してる奴も他の仕事の片手間に飯時になったらその場で焼いたりするだけだもんよ。そもそも専門の料理屋なんてねぇし。ケンも泊まったあの宿は繁盛してるからちょっと時間掛けて作ってたんだろうな。野菜スープもシャリシャリしながら食わなくてよかったからな」
俺の手からピーラーと人参が滑り落ちた。
野菜スープがシャリシャリ…、生煮えってことか?
というか、貧しくて食にまで意識が向けてないのが飯マズの原因か。そういやポニーに人参あげるのも驚かれたもんな。
文明?文化?進まな過ぎじゃねぇか?スキルの情報共有してない弊害か?
ぐおおおお~~~~
「いやぁ、旨そうな匂い嗅ぐと腹減るな~」
相変わらずすごい音。寸胴に顔を突っ込みそうだ。
しょうがない、ちょっと早いけどピアが大量に食うからな。醤油な苔も手に入ったし、頑張って作りますか唐揚げ!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
俺は殺りきった!
5kgじゃ不安だったので、なんと10kgの唐揚げを揚げきりました!!
あれ?今日休みじゃなかったっけ?
一応冷めないように半分はマジックバッグの中へ。
それでもタープの下、6人掛けのテーブルの上に唐揚げだけでいっぱいになってる。
ピアには折角自分も手伝ったからと、鳥ガラだしのすいとんを先に食べるよう促した。どんぶりによそって、椀子蕎麦のように7杯程食べさせた。じゃないと唐揚げが全部なくなりそうだったからな。
ソックスは揚げ出したらカゴ鞄から出てきて、俺の周りをうろうろソワソワしてた。今は鼻をヒクヒクさせては両前足を口にあてフフフ…と笑ってる。早く食べさせねば。
ピアが飲み物のようにすいとんを平らげているのを横目に、3個ほど取って食べやすいように割ってやると、聖獣なのに猫舌なのかハフハフしながら頬張った。少し癒されながら俺もすいとんをすする。
うん、材料に違わぬ旨さだ。醤油粉と塩胡椒で味を整えたからラーメンが食べたくなるな。かん水なんて俺にはわからないから自力では作れないだろうけど。
さて、お次は唐揚げ。サクッと音をたて、中からジュワッと肉汁が溢れ出てきた。
ふぁ~、うっめ~!肉がいいからか?下味のニンニクや生姜、醤油が効いてるのに肉の甘味がある。
熱いけど無理にでも噛み締めたいっ、次が食べたくなる。
もう1つっと伸ばした手が陰った。ピアが急いで立ち上がり臨戦体制になる。ソックスとポニーは固まったように動かない。タープのペグが抜け捲れてる。
俺は無意識に影の正体を見上げた。
ピアよりデカイ薄灰色の羽に覆われた体、金色の大きな目、顔の割に小さい嘴は鋭く曲がっていて、足から伸びる鉤爪は猛禽類のそれ。
すごく大きなフクロウが俺の隣にいた。
ここテントの結界の中だよな?気配なかったよな?野生の勘持ちのピアすら気付いてなかったよな?というか本当この世界の物理(実質的な大きさ)の法則がわからん。
驚き過ぎて頭の中がいろんな疑問でごちゃごちゃしてる。
「勇者殿、わしにもその旨そうな肉を分けてくれんかの?」
「し、しゃべったっ?!」
あ、このフクロウの言葉はピアもわかるんだ。
「ほっほっ、赤い子は少し見ぬ間に大きくなったの」
「お、俺を知ってんのか…?」
「知っとるよ。他の人族とよく森へ遊びに来とったろ?それにそこのお嬢さんを助けたのも知っとるよ」
二人の会話を聞きながら(あれ?昨日ビックバードが出てくる前に聞こえた鳴き声じゃないか?)なんてことをポケッとしながら考えてた。
「不思議だが懐かしい魂に惹かれてやって来たら旨そうなものを食っとるのでな。ご相伴に預かろうと寄ってきたんじゃ」
「えっと…、紫の苔とか入ってるんですが、大丈夫ですか?」
「ホウ、苔を食すのかかわっておるのぉ。大丈夫じゃよ、わしは丈夫じゃからな」
と言うので味見に1つ口に入れた。すると只でさえ大きい目を更に大きくして顔を近付けてきた。近い近いっ、顔が平たいから余計近い!そして催促するように片足を上下させる。とりあえず大きなサラダボウルに唐揚げを盛れるだけ盛って差し出すと「ホーーー!」と鳴いてサラダボウルに顔を突っ込んだ。
なんだかピアも競うように食べだす。フクロウは丸飲み、ピアお前は仮にも人型なんだから噛め。
見る間に消えていく唐揚げ。俺は追加をテーブルに出して自分の分を確保して少し離れた。
いつの間にか横に来てたソックスが念話を送ってくる。
『ケン、あの人は丈夫どころの話しじゃないっスよ。神獣、神の眷属「深遠の森の道先案内人」フクロウの翁っス』
なんか物理的にも立場的にも大物の登場のようです。
ありがとうございました。




