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システムバグで輪廻の輪から外れちゃったけど、どうやら他の星に転生したらしいです。  作者: 大国 鹿児


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7/20

あなたの永遠のアイドル

 誰もが寝静まる丑三つ時。

 いえ、嘘です。

 

 晩御飯を食べて、風呂に入って布団に入って…多分、地球時間で2時間ぐらい?

 この星…この国だと、1刻っていうらしいけど、多分それぐらい。

 なので、きっと地球時間でまだ23時になるかならないかだと思う。


 あ、ちなみに1週間は6日で、5週間で1か月で、12か月で1年らしい。

 つまりは、ちょこっと地球よりも1年の日数は短い。

 とはいえ、この星の1時間が地球の1時間と同じなのかは不明だけど、多分近いんじゃないかと思う。


 おっと、話が逸れた。

 俺は今、こっそりと家を抜け出しある所へ向かおうとしいる所だ。

 通いのお手伝いさんのセリスさんも、もう仕事を終えて帰っているので、家の中に居るのは両親とらぶりー妹ちゃんのコルネちゃんと俺だけ。

 両親と妹ちゃんは同じ部屋で寝てるから、その前を通る廊下さえ越えてしまえば、俺の前に立ちふさがる障害物は無い!


 ちなみに、我が家は結構大きな平屋だ。

 なら、窓から出たら簡単だろ? って思うからが居るかもしれないが、この星ではガラスが高価なので窓には使われておらず、半分しか上に跳ね上げることが出来ない重い木窓で、開ける(持ち上げる)のに結構力が必要なのだ。

 たかだか5歳児の力では、クッソ重い木窓を持ちあげるのは難しいんだよ。

 いや、実際にやったことあるけど、頭が通る隙間すら作れなかった。

 そん時は、セリスさんが笑って手伝ってくれたけど、俺が悪戦苦闘している様子を微笑ましく見ていたらしい。

 もっと早く助けてほしかった…もう少しで途中で力尽きて頭を挟まれるところだったよ…窓に…。


 ってなわけで、両親とコルネちゃんが寝ている部屋の前の廊下を、こそっとこそっと、抜き足差し足…。

 うん、今夜は父さんと母さん、大人しく寝て居る様だ。

 ギシギシっていう木製ベッドの軋み音も聞こえないし、母さんの『あぁん…』とかのあえ…声も聞こえないから、きっと大丈夫。

 

 ちょっと眠いけど、俺はそのまま廊下を抜けて、家の外へ。

 目指すは俺の秘密基地!

 今夜こそ、今夜こそは、変身しゅるのだ! …ちょっと噛んだ…。



 さてさて、やって来ました秘密基地!

 夜の林は真っ暗で怖かったです。

 止めに秘密基地の中も真っ暗です。

 だが、この時の為に俺はこっそりとくすねておいたのだ、ちびた蝋燭を!

 さあ、明かりをって、火が無いじゃん! 蝋燭点けれないじゃん!

 お、俺って馬鹿…。


 ま、まぁ気を取り直して、真っ暗でもやることには変わりない。

 ずっと楽しみだった変身をするのだ!

 えっと、まずはベルトを…念じたら腰に装着されてるはず…。

 でも、何の掛け声も無いのはどうなんだろう?


 ん~~~~、まぁ取りあえず、


「へ・ん・し・ん!」


 俺はそう呟くと、両手を上に…これ、ちょっと違う…とか思っていると、


『了解! アーマードスーツ、転送シマス!』


 何か知らん声が頭の中に響いた。


「え、何だ今の…」

 

 っと思う間もなく、俺は光に包まれて、いつの間にやら銀色の鎧をまとった姿に変身していた。


『開拓村のトールヴァルドが、戦闘の際アーマードスーツを装着するタイムは僅か2・72秒にすぎない。では、装着プロセスをもう一度見てみよう!』


 いや、何でやねん! そんなん誰が見んだよ!

 ってか、それってまんま宇宙の刑事のギャ〇ンやないかい!

 しかも、めっちゃ微妙な時間だな、おい!

 違う、違うんだよ! 俺が思ってたのは、どっちかって言うと仮面でライダーな人の変身なんだよ!


『そうは言いますが、この星にはバイクがありませんよ? バイクに乗らないのにライダーっておかしくないですか?』

 

 そうかもしれないけど、それでもライダーな人の変身ベルトに憧れがあるんだよ!


『はぁ…これだから、おっさんのオタクは…』


 ため息つくなよ! って…、


「お前…誰?」


 さっきから、何か誰かと喋ってる気が? いや…俺、間違いなく喋ってるよな?


『私が誰かとな? 何を仰るウナギさん!』


 誰がウナギか!


『おっと、まだタケノコのチョコぐらいでしたね。これは失敬!』


 どこの話をしとるんじゃい!


『ナニの話ですが、何か?』


 やかましーわ! んじゃなくて、お前は一体どこの誰さんなんだよ!


『それはひみつ、ひみつ、ひみつ、ひみつの…』

 

 止めれ! めっちゃ版権に引っ掛かる!  


『だってなんだか、だってだって…』


 それも駄目だーーーーー!


『何ですか、いちいち文句の多い人ですねぇ』


 いいから、とにかく、お前は誰なんだよ!


『私ですか? 私はあなたの永遠のアイドル、ナビちゃんです! 私のことは嫌いでも、A〇B69のことは嫌いにならないでください!』


 ナビってアイドルなのかよ! ってか、69って何だよ! 


『いえ、男の人ってこの数字を見たり聞いたりしたら興奮するでしょう?』


 ……………。


『否定しないとは、潔いですね』

 

 う、うっせーわ!

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