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システムバグで輪廻の輪から外れちゃったけど、どうやら他の星に転生したらしいです。  作者: 大国 鹿児


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属性ありすぎだろ!

 さてさて、しっかりと着替えを終えた俺と父さんは、2人で晩餐会の控えの間の隅っこの薄暗い所で、じっと黙って静かに椅子に座っている。

 何かね、緊張しちゃうんだよ、ここ。

 控えの間は、何故かてんこ盛りの人、人、人…。

 普通こういう時って、家門ごととか派閥ごとで控室って分かれてない?

 なのに、ここは派閥とか家門とか爵位とかまで関係なしで、晩餐会の参加者が詰め込まれてるんだ…おかしいだろ? そんな部屋、誰だって緊張するよな?

 そもそも、晩餐会なんてものに初参加の俺も父さんも、特に話をする様な知り合いなんていないんだから、こうなったって仕方ないよね。

 まあ、昨日の謁見の間で、陛下が父さんや俺の功績を大々的に発表したせいで、この控室にいる人達の視線が強烈に俺達に突き刺さっちゃったってのもある。

 きっと、俺や父さんには興味深々だけど、アホみたいな威力の魔法とかを披露したせいで、俺達と接触の機会を伺ってるんだろう。

 怖がってるんじゃないと思いたい…いや、マジで俺は怖くないよ?

 

 更に言えば、女性は別の部屋なので、この部屋には男性しか居ない。

 つまり、ここはオヤジ部屋になってるって事で、めっちゃ加齢臭しそう…。

 むせ返るようなコロンの匂いで吐きそうだけど、これはもう加齢臭を誤魔化そうとしてんの間違いないだろう…。

 メイドさ~ん! 窓開けて~! ファ〇リーズ持って来て~! って言いたいけれど無理だよね、有る訳ないよね。

 いいよ、我慢するよ…。

 

 暫くすると、色んな人が父さんに少しづつ挨拶をしにやって来た。

 う~む…ご機嫌伺い? やっぱあれか、自分の派閥に入れとかかな?

 異世界物ではお馴染の貴族の派閥争いなのか? そうなのか?

 やがて、父さんは挨拶に来た貴族の人達と、なにやらコソコソと話し始めた。


「…は最高ですぞ!」

「「おおー!」」

「…のファンなのですか?』

「どんな内容…」

「…を拘束して…で…大勢で…ですよ!」 

「「おおー!」」

「ちなみに私は…の…が…する…が好みですな!」

「「おおー!」」


 うん、オッサン同士の話の端々から、内容は想像できたよ。

 お前ら、官能小説同好会か! この世界にはまともな大人はおらんのか?

 なんか、めっちゃ盛り上がってきてるとこ悪いけど、俺はトイレ行こ。

 場所もわからんから、メイドさんに案内して貰おうかね。

 

 入り口に控えてたメイドさんに声を掛けて、トイレに案内してもらう。

 案内を待っていたら、ここまで案内してくれたサラさんが飛んで来て、ちゃんとトイレまで案内してくれました。

  

 俺みたいな子供にも丁寧に接してくれて、俺としては彼女は超好印象だな。

 将来、こんな気遣い出来る彼女が欲しいなあ…胸は少し寂しいけど。

(ちょぼちょぼちょぼぼぼぼぼぼぼ……ちょぼ……ぷるぷる……)

 ふう、すっきり…ん? んんんんん? うぎゃ!

 心臓止まるかと思った! なんで後ろにサラさんいるのさ!

 こっこっこっこ…ここは、男子トイレだぞ!

 …て、まさか俺がおしっこする所を全部見てたの?

 うんうんって、何で全力で頷いてんの!?

 え、じっくりと観察してた? 何を? 

 ナニをですっ…て、お前なーー!?

 いや、今更顔を赤くされても遅いんですけど!?

 恥ずかしい? そりゃ俺のセリフだよ!

 この貧乳ロリ美少女エロ駄メイドめ! って属性ありすぎだろ!

 え? 大人のナニは怖いから、子供のを見て将来の為の勉強しようと思った?

 身体の陰であんまり見えなかったから、もっと見たいって? このバカチンが!

 女の子なら、もちょっと恥じらいを持ちなさい!

 まだ5歳の俺だからいいけど、もちょっと大きかったらナニも大きいんだぞ!

 さらに興奮してナニが大きくなったらどう責任取るつもりだ!

 え? 俺になら襲われても構わない? お手付きになったら玉の輿?

 見た目が可愛い俺ならオールオッケー?

 マジかよ…。そのセリフは、10年先の未来で聞きたかった…。

 10年待ちますって? おいおい、サラさん今何歳?

 はあ、12歳? サラさん可愛いんだから、自分を大切にしなよ。

 おっちゃんからのアドバイスだ…。



 メイドさんのせいでどっと疲れたけど、やっとこ晩餐会のお時間が来ました!

 めっちゃ広いお部屋に、えっと何人いるんだろ…とにかく大勢集まった。

 王様が何か言ってるけど、あまりにも会場が広すぎて何も聞こえん。

 大体、俺5歳なんだから見えねえっての。

 目の前はおっさんとおばはんの背中…ってより、ケツしか見えねぇ!

 ねえ父さん、肩車してくんない? 不敬になるからダメ? そら、そうだわな。

 マイクとかモニターとかの代わりって、魔法で出来ないんだろうか?

 まあ、ちっこい俺は隅っこでじっとしてますよ。

 あ…お話終わったの? え、乾杯の音頭は内務省の大臣?

 カンパーイ! って皆に合わせてやったけど、これで良いんだよね?

 んで、父さんこの後は何すんの? 歓談タイムだからご自由に? やったね!


 さ~って、食うぞ~! テーブルが高くて料理が見えない。

 椅子に上ってもいいかな? いいとも~! なわけ無いよな。

 困ってる俺に近づく黒い影…あの駄メイドのサラさんだった。

 え、料理を取り分けてくれるの? ありがとう。

 ええ、好き嫌いは特に無いです。何でも美味しく頂けますよ。

 牡蠣のニンニクオイル焼き、スッポンのゼリー寄せ、マムシのショウガ風味唐揚げ、アスパラガスと山芋の馬肉巻き、ウナギとエビのスープ、豚レバーとニンニクの芽とニラの炒め物…ちょっと待て!!

 お前の取り分けたこのラインナップ、何かおかしいだろ!

 どう見ても夜の生活に不満のある奥様が旦那様に食わせる料理じゃねえか!

 お前、俺にこんな物食わせてどうする気だ!

 え…ムラムラ来たかって? アホか! 俺はまだ5歳だぞ!

 遠慮せずに、どうぞおいしく召し上がれ? 何でも美味しく頂けるって言ったじゃないかって? いや、あのなぁ。

 確かにそう言ったのは間違いないよ? けど、それはあくまでも料理の事!

 ってか、サラさんも、もっといい年頃の奴を相手にしなよ。

 同年代以上は嫌? 俺が良い? 何で??

 これから自分色にじっくり染める? 意味わかんねーよ!


 はあ、どうしてくれよう、このショタロリエロ駄メイド…。

 もう属性有りすぎてタグ付けるのに作家さんも困るじゃねーか。

 仕方ない、ちょっと待ってろ。

 父さんにどうすれば良いのか聞いて来る。

 

「父さん実は…」

「ほうほう…、なるほど! 良いじゃないか、お前の専属のメイドにしよう!」

「ふぇ!?」

「陛下から許可取って来るから、ちょっと待ってろ」


 え、は? あ、父さん行っちゃった。

 後ろを振りかえると、駄メイドが両手でがっつりとガッツポーズをしてました。


「トールヴァルド、喜べ! 陛下が持ってけって言ってたぞ!」

「はあ、さいですか…」

「えっと、サラ君だったかな? 明日の昼には王都を出発するので、一緒に来る気があるのであれば、それまでに荷物を纏めて王城前で待つ様に」

「はい、ご領主様。若様付きのメイドにして頂き有難うございます。昼夜問わず性心性意性力的に全身で勤めさせて頂きますので、よろしくお願いいたします」


 駄メイドは父さんに綺麗な礼をした後、俺を見てニッコリ? ニヤリ? とした。


「よかったな、トールヴァルド!」


 よかねーよ! 全然、よかねーよ! 

 ミルシェちゃんが聞いたら、修羅場だぞ! 修羅〇穴場女子浮遊だぞ? 憧れのパ ラダ〇ス! かも知れんけど、君と犯すル〇ル違反! は、俺の身がめっちゃめちゃ危険なんだぞ!

 こいつと同じ家に住むとか、俺の貞操が超超超危険じゃねーか!

 昼夜問わず性心性意性力的に全身でだぞ! 絶対に字が違うからな!

 ちゃんと聞いてたか、オヤジ! ニュアンスおかしかっただろうが!

 こうなったら、家に帰ったら絶対に精霊さんに部屋のカギを強化してもらおう。

 いや、そもそも便利グッズで貞操帯を作るべきか? これは悩むな。

 

 しかしこのエロ駄メイドは、まさか最初からこれを狙ってたのか?

 狙ってたとしたら恐ろしい奴だ…変なギアスとか持ってねえだろうな?

 いやいや、もしやすごい頭脳戦が出来る、舞い降りた天才ア〇ギか!?

 こんな奴に心理戦・頭脳戦で勝てる気がせんぞ?

 ならば、やはりガッチガッチにガードを固める亀作戦の出番か?

 いや、防御だけじゃ駄目な気がする…。

 

 結局、俺はサラが盛り付けた料理を食べるしかなかった。

 他の料理を取ろうとしたら、全身全力でサラにガードされたんだよ!

 もう食うしかないだろ? 仕方ないだろ? 不可抗力だ!

 こうしてトール君は、ニンニク臭をプンプンさせる5歳児となってしまいました。

 

 いや…美味しかったけどね、どの料理も…。

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