表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
システムバグで輪廻の輪から外れちゃったけど、どうやら他の星に転生したらしいです。  作者: 大国 鹿児


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/33

とうとう謁見の間

 カッポカッポと馬ののんびりした足音が響く中、ドデカい門を馬車は通り抜けた。

 

 もう流れに任せ、そのまま少しだけ馬車に揺られ…あんま揺れないなここ…ていると、ゆっくりと馬車が停止した。

 どうやら王城に到着した様だ…って、さっきの門がすでに王城だったんだよな? って事は、ここはお城の玄関なのかな?


 馬車の外から声が掛かり、執事服をビシッと着込んだ初老の男性が音もなく馬車の扉を開け、深く頭を下げた

 良く見ればその後ろには、通路を挟んで綺麗に列をなしたメイドさん達がずらっと並び、同じように揃って頭を下げていた。

 メイドさん達が頭を下げて並んでいる間にある通路を、執事さん(って事にしよう)が、俺と父さんを先導して、巨大な建物の中へと入っていった。


 この建物に入る直前、上を見上げたけど、全然屋根が見えなかった。

 王城に屋根って、何か表現が変だな…前世での庶民感覚が抜けて無いのかな?

 いやいや、我が家は平屋だし、屋根だって見えるし……ちくしょう! やっぱ金なのか? 金さえあれば、こんなお城みたいな所に住めるのか? 綺麗なメイドさんに沢山囲まれて、キャッキャウフフな生活が出来るのか! 王様みたいだな、おい!

 いや、ここは王城でだし、住んでるのは王様だったっけ…。

 


 さて、何で俺までもが国王陛下に今回はお呼ばれしたのかと言うと、皆さんもお気付きだろうが、あのダンジョンの発声とスタンピード事件があったからだ。

 被害ゼロで防いだ事もそうだが、ダンジョンマスターと友好な関係を築いた事による資源の永続的な確保の功績を認められたので、どうやら俺にもお褒めの言葉がもらえるって事らしい。

 それと魔法に関しては隠し切る事なんて出来ないだろうから、家族と何度も相談した結果、国へ報告をする事にした。

 今回の登城では、俺が考えるにダンジョン関係で報奨金とかをたんまりと貰えると思うのだが、俺の魔法に関しての確認とか何やかんやはあると思う…分からんけど。

 いや、間違いなく魔法に関する事は問い詰められたりするだろうな。

 それを素直に表現するならば、超面倒くさい! って感じだな。

 

 まぁ、それはそれとして、父さん共々国王陛下に謁見の栄誉を拝するらしい。

 


 そうそう言い忘れたが、ダンジョン関係の話では、モフリーナは基本的にダンジョンの奥から一切、出てこなくなった。

 本人は呼べば出てくるとか言っているけど、ダンジョンの新規オープン大サービス中なので、めちゃんこ忙しいらしい。

 今後のダンジョンの管理等々に関しては、遣いの鳥の魔物が定期的にダンジョンから手紙を持って様子を知らせてくれている。

 この辺は、がっちりと契約で取り決めている。

 そしてこそっと裏取引の契約もしていて、実は向こう3年はモフリーナから我がヴァルナル家に無条件で月に1回、2個のアイテム上納を約束している。

 まあ、ちょっと良い剣や盾なんかの武器や装備と、ちょこっと大きい魔石程度だ。

 たったそれだけでも、我が家の収入は数倍になるのだ。

 ちなみに、4年目からの宝箱は、全て冒険者をおびき寄せるエサにする。

 まあ当面は月1回の上納…とは言うものの、今のペースでも毎月5個程度は余裕で生み出せるらしいので、今のままでも冒険者を呼び込むエサとしては十分らしい。

 4年目ともなればそこそこダンジョンの運営も軌道に乗るだろうから、冒険者の落とす金が税収となって我が家に入る事になるのだから、どう計算しても損は無い。

 ダンジョン=冒険者ホイホイだな…と感じた俺を、一体誰が責めれよう。



 さて王城の謁見の間の毛足の長い赤い絨毯の上で、俺と父さんは両の膝をついて頭を垂れ、じっと国王陛下を待っていた。

 いやぁ、俺が知ってる宮殿なんてアニメか漫画でしかないんだけど、まんまその通りのすげえ大広間だ!

 天井からは魔石をふんだんに使ってるのかな? 光の魔具がこれでもかと付いているシャンデリアがずらっと並んでいる。

 大きな明り取り用の窓は色とりどりのステンドグラスが嵌っており、その多様な色彩で描かれているのは…王国の歴史かな? が素晴らしく美しい! 世界遺産に認定されてもおかしくないぐらいの色彩の嵐やー!

 んで、絨毯の両横にずらりと並んで椅子に座ってるのは、左が貴民で右が勲民。

 父さんが本来座るのは右側の椅子って事だな。

 左の方がちょびっと良い椅子の様にに見える。

 三段高い所に重厚な造りで豪華な玉座が置かれているが…あれ、絶対に1人では動かせないよな? ずっと座ってたら痔になるんじゃねえかと心配になる程に、硬そうでデカい椅子。

 前面に施された、精緻な彫刻が高級感をめちゃめちゃ醸し出してますな。

 ほえ~っと辺りを不敬にならない程度に見ていると、玉座の横にある扉が開かれ騎士が入ってきた。


「サンデル・ラ・グーダイド国王陛下が入室なされます。皆さまご起立の上、面を伏せてお待ちください」


 へえ~ちゃんと先触れで説明してくれるんだ。

 もしかして新米騎士が前説? と思ったら、位の高い近衛騎士なんだって。

 親切だな…って、起立ですか? …よっこいしょういち! っと。

 立って顔を伏せていると、微かな衣擦れの音が聞こえて来た。

 これは国王陛下だな? まさか5歳で御前に招聘されるとはね…まあ中身はおっさんなんで、そこそこ肝は据わっますけどね。


 って、実はこんな経験は前世でも無かったんで、内心本当はドキドキだけどね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ