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システムバグで輪廻の輪から外れちゃったけど、どうやら他の星に転生したらしいです。  作者: 大国 鹿児


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あれから半年…

 ダンジョンが出現し、スタンピード事件が起こってから半年余りが過ぎた。

 その間、村は急速に発展した…のかな? …うん、したね。

 

 モフリーナは第9番ダンジョンマスターと言っていたが、俺の住むこの国には現在ダンジョンは1個しかないらしい。

 それじゃ他の国に7個ダンジョンがあるのかというと、そうではない。

 まだダンジョンが十分に成長する前に踏破されて消えてしまったダンジョンが国内に1個、他国で2個あるらしい。

 つまり現存するダンジョンはこの世界に現存するのは4個で、我が国にはその内の1個があるって事になる。

 なので我が国で2番目、現在は唯一となる我が領にあるダンジョンは、国にとって超重要な施設となっている。

 

 ダンジョンとは基本的にモンスターが徘徊し、それらは魔石を体内に持っている。

 モンスターは斃すと魔石以外は霧散するらしい…ただし、ダンジョン内に限る。

 スタンピードみたいに、ダンジョン外で斃されたモンスターは二度と復活しないんだって、モフリーナが教えてくれた。

 しかもダンジョン内では、いくらモンスターを倒しても翌日には復活しているらしく、つまりは魔石を無限に取り放題の、言わば国にとっても人にとっても、荒稼ぎ出来るポイントなのだ。


 この事を父さんが国王に報告すると、議会が満場一致で国の資金を投入する事を決めたらんだと。

 何年かけてぼちぼちしか開拓できなかったこの領地に、一気に大量の人と物が流れ込んできて、あっと言う間にあの塔までの森に道が切り開かれて整備された。

 もちろん近隣の街から僕の愛するこの寒村までの道も、馬車が楽にすれ違い通れるぐらいの道幅の街道が整備された。

 国家の本気ってやつはすっげえな!

 

 村には宿屋や商店の出店が止まらないし、なんと冒険者ギルドも出来た。

 冒険者ギルドだぜ? オラが村では初めてだ! ってか、ファンタジー物の定番の冒険者なんて言う職業、マジであるんだな。ちょっとびっくり!

 きっと受付は美人なお姉さんで、ギルマスはスキンヘッドの筋肉ダルマで、俺が登録に行ったら、モヒカンの不良冒険者に絡まれるんだろうなぁ~(予定)。

 何か、登録するのが楽しみになって来た!

 ちなみに、冒険者登録は12歳からなんだそうだ。

 いや、これってどうでも良い情報かもしれんかもね。


 さてさて、全ては国の金のおかげで我が村…つまりは領が大発展中なわけで、おかげで我が家も税収でウハウハだ。

 家だって増築したおかげで、今では2階建てだ。

 俺の部屋も2階に移ったから、眺めもとってもいい!

 王国の兵隊さんが駐留して村の警備活動を請け負ってくれているので、治安もとても良いし、兵隊さん達の給料や滞在費も当然だけど国持ち。

 もう村という規模ではなくなった気もするけど、一応村ですが…何か?


 ちなみにダンジョンなんだが、最奥まで踏破されると消えてなくなるんだって。

 不労所得のネタが無くなるなんて、許せることではない!

 なので、俺はダンジョンのディレクターとして、ダンジョンの監修や演出、クオリティー管理などを極秘で行っている。

 簡単に言えば、ダンジョンの構成・難易度・モンスターの配置・出現する宝箱などなどを、モフリーナにアドバイスと言う形で口出しをしているって感じだな。

 簡単に踏破されしまっては、そこで国の投資が止まってしまうので、我が領にはうま味が全く無い。

 かといって強敵だらけの高難易度のダンジョンでは、冒険者も数が集まらないのでエネルギーが溜まり難く、これではダンジョンにうま味がない。

 我が領とダンジョンの両方にうまみがある様、適度に攻略が出来て、もう少しでいけそうと思わせつつも、絶対に踏破出来ないという微妙なラインを狙って構成をいじりまくっているわけだ。

 

 ちなみにダンジョン内で死んだ(と思われている)モンスターは、実はダンジョン自体に十分にエネルギーが溜まっていれば、また新たに生き返らせることが出来るらしい。

 って事は、エネルギー収支をしっかりと管理すれば、ダンジョン内のモンスターの数は常に一定の数を保てるって事になる。

 何度も殺されるザコモンスターの記憶がどうなってるのか、よくわからんけど…。


 だがこのアドバイスはダンジョンのモンスターにもかなり高評価だったらしく、モフリーナの株が上がったと抱きしめられてお礼を言われた。

 あの胸は凶器だ…。一撃で俺のハートを撃ち抜いたぜ…。

 そして止めに、俺は冒険者を生かさず殺さずを提案し、モットーにして貰った。

 そうすれば、何度でもダンジョンに挑戦する冒険者が後を絶たないはず。

 

 エネルギーが溜まれば、さらにモンスターも増やせ強化も出来るし、アイテムも増やせるうえに、ダンジョンも増築できるらしい。

 ダンジョン運営が上手くいくと、ダンジョン管理の神様? からモフリーナはお褒めがもらえるらしいが、それは俺達とは特に関係ないな。

 神様って…あいつかな? でもダンジョンの管理と輪廻の管理って違うよな…別の神様がやっぱこの星にはいるんだろうな。

 

 まあ、最初に俺の魂のエネルギーを10%ほど分けてやったら、めちゃくちゃ驚かれたが、同時にめちゃくちゃ感謝もされて、抱きつかれてほっぺにチューされた。

 いやぁ、もう何度でも抱きしめてください! あ、チューは口にお願いしやす!

 ちなみに、エネルギーの譲渡はモフリーナの管理するダンジョンマスターの最奥に鎮座しているダンジョン・コアに両手を触れて、あのガチャ玉にエネルギーを込める感じで出来ました。

 実に簡単だったけど、これってモフリーナの心臓みたいなもんだよね? 簡単に案内してくれたけど、大丈夫? あ、俺だけ特別扱い? …何か照れるなぁ。

 

 さて、俺が与えたエネルギーは、かなり膨大だったらしく、一気に90階層ぐらいまで増築して、モンスターも今までの100倍ほど数を増やせたらしい。

 なので、今のダンジョンは最初ゆるゆるだが中盤は結構難易度高く、終盤は絶対踏破不可能な魔物が鎮座している。

 

 現在のダンジョンの姿は、地上95階、地下5階。

 実に高さ400mにもなる、超々高層ビルになってしまった。

 もう天辺なんて霞んで見えん!

 地下の5階部分は基本的に人間は誰も入れない仕様になっているそうだ。

 ここはモフリーナのプライベート・ルームと、ダンジョン管理の為の制御室があるらしいけど、意外にハイテクなのね、ここって。

 ちなみに、エネルギーをバカスカ提供している俺は、どこでもフリーパスで入れてもらえる。

 

 ダンジョンの施設自体は、絶対に破壊不可。

 超頑丈で、何をしても傷一つ付かない。

 次元がどうとか時間がどうたらとか、物理法則がなんちゃらと、モフリーナは説明してくれたが、正直俺には理解出来んかったし、どうでもいい。

 つまりは、踏破しなきゃダンジョンは壊れないって事だけがわかればそれでいい。

 最終ボスを倒す事で現れる最終ルームに、異世界物でお馴染みのダンジョン・コアが有るんで、それを壊したらダンジョン踏破って事になるらしい。

 

 ちなみにこのダンジョンの最終ボスを見せてもらったが…ありゃ無理だ。

 95階だけ天井が50mもあるんだぜ! しかもそこを護っているのが翼長30mにもなる真黒な、超ドデカいドラゴン!

 先日、俺とパパンで見学させてもらったが、2人して腰抜かしたよ。

 ドラゴンは結構流ちょうに人の言葉を喋れて、めっちゃ気さくに話をしてくれた。

 どうやら俺のエネルギーによって生み出された存在らしく、俺がほとんど親か神様扱いだった。

 生み出してくれてありがとうって、真っ黒で超でっかい鱗を一枚もらった。

 これ、今自分で引き抜いてたけど痛くないの? すぐ生える? そうすか。

 どうもありがとう。有効利用させてもらうね。 

 

 地下2階までは魔物やアイテムなどの製造工場で、地下3階は制御室。

 地下4階は色々な物が置かれている倉庫で、地下5階がモフリーナの部屋。

 今後は、100階を目指してあと地上部分を5階増築し、その次は各フロアーの面積を広げる計画だと、モフリーナが嬉しそうに言ってた。

 その為のエネルギーが欲しいとおねだりされたが、すぐにはあげない。

 とりあえず、現状でどこまで人とエネルギーが集まるかの確認だ。 

 すでに歴史上も現存するダンジョンでも最大のダンジョンになったって事で、どうやらモフリーナは神様からめちゃくちゃ褒められたって。

 う~ん。ダンジョンが発展したら神様にもメリットがあるの?

 いまいちシステムがよくわからん。

 ってか、モフリーナって神様と交信できんの? 

 え、ダンジョンの神様とだけって? いや、それでもすげえよ。 


 そうそう、言い忘れたけど、モフリーナ…いや、ダンジョンに最初にあげた魂のエネルギーのお返しと新装オープンの記念て事で、アイテムを20個ほどもらえた。

 なかなかの業物の剣や鎧に盾、魔道具も何個かあった。

 売ればいい金になるが…、ぐふふふふふ…使い道は決めてある。

 さらなる村の…じゃない、我が領の発展の為に使わせて頂こうかね。

 ま、こういった貢物を持ってくるのであれば、この先も定期的にエネルギーをちょこちょこ分けてあげようかね。

 決して巨乳の感触とキスのため…では、無い…よ?


 我が領の収入はこれで爆上がり! あこがれの不労所得万歳!



 ※ 永遠のヒーロー・大葉健二様のご冥福をお祈りいたします ※

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