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システムバグで輪廻の輪から外れちゃったけど、どうやら他の星に転生したらしいです。  作者: 大国 鹿児


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19/20

ちょちょいのちょい

 さあ精霊さん、今度は壁を造るよ~! 

 8時じゃないけど、全員集合ー!

 

 俺の心の声に応えて、またもやわらわらと集まって来る精霊さん。

 良く見たら、こいつらゆるキャラみたいで結構かわいいかも…。

 

 さてさて、今度はただの頑丈な壁だからイメージも簡単だぜ!

 こうして、こうなって、こんな感じの防壁でいいかな。

 防壁って言えば、あのアニメのビルみたいに地下に格納出来たら便利だよね~。

 あのアニメの劇場版の最後って、結局意味わかんなかったけど、どう言う事?

 もっと、DVDとかBlu-ray とかで、何度かじっくり観たんだけど、何が言いたいのか意味不明だった…。

 大体、最終的なヒロインがあのコネメガネってのが納得できん!

 庵〇監督、もちょっと分かりやすく創れよ! それに年に2本は作れよなー!

 そしたら死ぬ前にもっと色んな考察できたかもしれんのに!

 おかしなシン付きの映画創る暇あるなら、もっと真剣にアニメやれや!


 あ! 余計な事考えちゃった!

 ちょ、精霊さん待った待った待ってーーーーーーーーーーーーっ!


 ズゴガゴゴオグゴギゴオゴゴオオゴゴオオゴオ! ガキン!! ガキン!!


 遅かった…ただの防壁が、どっかの第3新東〇市みたいになっちゃったよ!

 収納式の建築物みたいになっちゃったよ! 

 兵装ビルみたいになっちゃったよーーー!

 いや…まぁ、さすがに兵器とかは付いてないけど…。

 今はただの草原だけど、もしも防壁を展開したら…めっちゃ目立つやん!

 

 まだ格納状態だから、父さんは良くわかってないみたいだけど…今から造り直して間に合うかな?

 え、何か言った父さん?  ん? どうなったのかって?

 えっと、見たいですか?  そうですか見たいんですか…。

 仕方ない、それではお披露目しましょう。


 一部でいいので防壁展開! 精霊さん、オネシャス!

 ぎゅぃーん! ぎゅぃーん! っと爆音が鳴り響く。

 って、凝ってるなあ、『ぎゅぃーん!』って効果音まで付いてるよ。

 何と言う事でしょう! 警報のような音が鳴り響くと、今まで何もなかった草原に、高く(3mぐらい)厚い(1mぐらい)防壁が生えてくるじゃありませんか。

 

「これが『対魔物』専用迎撃開拓村、私たちの村よ。そして、父さんが守った村…」 

 嘘です…まだ襲われてもいません。

 ミ〇トさんて、エロくていいよなあ……現実逃避中。


 一直線に草原にせり上がってゆく防壁を見て、父さん唖然。

 まぁ、そりゃそうなるわな。

 地面から、ガシャーン、ガシャーンって壁がせり上がって来るんだもん。


「と、トールヴァルド…これなんだ?」


 至極ごもっともなご質問。


「えっと……魔物迎撃用の収納式防壁」


 なので、俺はありのまま正直に答えます。


「どうやって造ったんだ?」

「え~っと、魔法でちょちょいのちょいと…」

「ちょちょいのちょいなのか?」

「うん、ちょちょいのちょい…」

「そうか…」

「うん、なんかごめん…」


 だんだん居た堪れなくなってきた。

 父さん、マジごめん…。

 

 転生物でやりすぎると、だいたい王族やら意地の悪い貴族やらに睨まれるもんね。

 だから、ここは見つかる前に、


「スタンピードが終わったら、全部壊すから安心して」

「いや、また草原の中に隠せるのならばこのままで。取りあえずお前は家に帰れ」


 あら父さん随分と前向きですな。このままで良いとおっしゃる。

 でも後半の言葉には賛成できませんね。


「僕は残る! 父さんこそ、戻って皆を守って!」

「お前を置いて戻れるか! って、まだ何かするつもりなのか?」


 まあ普通は、5歳の子供だけを置いておいて帰れるわけ無いよな。

 なので納得してもらうためにも、ここも正直に言っちゃおう。


「ここで魔物? 魔獣? まぁ、どっちでもいいけど迎撃するために、俺はここに残るよ。俺の後ろへは一匹たりとも通さない!」

「はあ!? いやだってお前子供だぞ? ああ、魔法があるのか…。だが、魔法だけで何とか…なるの…か? う~~ん……」


 なんか悩んでる。いや、悩んでる場合じゃないでしょ!

 とにかく、この場で敵を食い止めなきゃダメなんだって!

 俺の明るい未来のためにも、ここは踏ん張り所でしょうが!

 

 ここは、いよいよアレを披露する時ですな。


「お父さん…見てて、僕の魔法を!」


 ではお見せしましょう、さあ本邦初公開だ!


 考えに考えた変身ポーズ! まあ隠れて何回か練習したけど、人前で変身するのは父さんが初めてなんですよ?

 いやん…そう考えると、何だか股間がムズムズして恥ずかしい!


 さ、冗談はさておき、まずは左手を握って腰に、右手は真っすぐ左斜め上に伸ばして、ゆっくりと右へと大きく回す。


「トールちゃん…へん…しん!」


 出来るだけ声は低く太く(子供なので無理です)。

 右手が右斜め上45度にまできたら素早く握り右腰に引き付ける。

 同時に左手を右斜め上に真っすぐ伸ばしポーズを決めたら、


「とぉー!」


 両足揃えてジャンプ(15cmぐらい)!


 ベルトのシャッターがカシャン! と開いて風車がギュイーン…とは回りません。

 うん、単なる飾りだからね…動かないんだよ。 

 だが、何かキラキラなメタリックのエフェクトが舞い降り、身体に纏わりついて集まると、変身プロセスが完了しメタリックな全身鎧が見事に装着出来ました。

 ジャンプ後の変身プロセスは、わずか…何秒だっけ…完了するらしい。

 では、変身プロセスをもう一度なんて事は、TVじゃないからやりません?

 いや、そもそもあの伝説の宇宙の刑事じゃないから、そんなの無いし。

 丸みを帯びた独特の形状のグレートヘルムの目の部分がビカーン! って光ると、続いて胸の電飾がビカビカ、そして全身はキラキラと光り輝きだす。

 そしたらポーズ! このポーズ、記憶をたぐって練習したんだよ。

 でも、元ネタなんてみんな知らないからいいけど、色々と混ざっちゃってる。

 そう言えば名乗りを上げなきゃなあ…この格好、名前何にしよ?

 トールちゃんまん? ダメだ! ひょうきんな族じゃないんだから…。

 

 取りあえず、メタリックな鎧が装着できた。

 俺の姿を見た父さん、もはや呆然自失。

 開いた口に握りこぶし入んじゃね?

 

 ここまで来たら、もう全部披露しちゃえ! おまけだおまけ!


「エネルギーブレード!」


 レーザーじゃないからね? エネルギーだから! 間違えちゃ、メッだよ?

 右手で腰からナイフを引き抜くと、片手剣に早変わり!

 そして左手でグリップ付近から剣先までをゆっくりとエネルギーを込める感じでなぞっていく…あら不思議! 青く輝きます!

 やっぱこれ、格好いいなあ! フォースの人が持ってるのと違って、実体があるのが良いんだよね!


 さあ、これでどうだ父さん!

 あ…父さんの顎外れちゃったみたい…。


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