7:廃村でエンカウント!
お読み頂きありがとうございます。
一先ず教会の中で生活できるように整えてから街に帰ろう。
教会のアチコチで、「クリーン」を唱える。
埃は風魔法で一纏めにしてポイだ。私の寝室になる予定の元司祭部屋?は拭き掃除もした。
私は無限収納が使えるチートさんなので、実家から脱出する時に自分の部屋の家具を失敬してきており、これらを配置した。
程なく教会の中は住める様になった。後は街でポーション用の錬金釜を買ったり(たぶん高い!)、調理用品を買ったりすればいい。
まだ夕方迄は時間がありそうだから、教会周辺だけでも見てみるか!
再び、「ホーリー・アーマー」を唱え念の為用心。「見て、シャーロット、畑っぽいのがあるよぅ~」
畑が教会の裏手にあった。あったんだけど、残念ながら草もボーボーで直ぐに使えそうではない。おまけに呪われてるし。井戸もあったが同じく呪われている。
「ホーリー」
よし、浄化。畑の方は植えるもの、後で考えよぅ。
以前この村は森に採取に来た人達が休憩で立ち寄るなど人の出入りが多いとこだったそうだ。
西の森の自然の恵みも多く、美しい村。
今や見る影もない。
村をぐるっと囲んでいる壁が呪われてるから見た目から景観がワルイ。だか、そこがいい(防犯的に)
「シャーロット、今まで気が付かなかったけど、この奥の方に禍々しい瘴気を感じるぞ!」
「マジで?」
こんな村の教会に設置されるようなレベルの魔導具達じゃなかったけど、もしかしてその禍々しい物が理由だったとしたら―。
「一応、確認だけでもするか?」
「そうね、此処に住むつもりだし、私も聖女の端くれ。祓えるものは祓うわ。……出来なかったら考えるけど」
教会の裏手に回った所の奥に何かあるのが分かった。
近付くと、そこにあったのは倒れてボロボロになった小さな祠。黒い影に包まれ、禍々しい瘴気が出とる!そしてー。ぇ゙え?雷に撃たれた様な跡のある人骨が転がっとる。ここ絶対何かあるやん!
禍々しい、瘴気覆う黒い影が少し動いた。
絶対浄化させないとヤバそうな奴キタコレ!
空気感でわかる、これが呪いの源だ。
黒い影は見上げるようにデカい。少しユラユラと動いているがこちらへ攻撃してくる訳でもなかった。
まさかこんなヤバいのがいるなんて思ってないじゃん!
さっき迄、教会の中で鼻歌歌いながら作業しとったのに。教会の裏手に回ったらエンカウントなんて!って、油断大敵である。
「ホーリー・ハンマー」
私が魔力を練って、浄化のハンマーが黒い影に下ろされた!けど黒い影はそのまま。ちょ〜っと、黒さが薄くなった?というような感じだ。
続けてシマ社長とモモ先生が《シャイニング》を唱えようと身構えた瞬間、何かから念話が届いた。
「ワタシハ、ハンゲキシナイ。
タノミガアル。ワタシヲジョウカシテクレ。
ホーリーヲナンドカ、カケテホシイノダ。」
もしかして、目の前の黒い奴からの念話?
流石に反撃来るかな?って身構えたけど、一向に来ないまま。ただユラユラしている。う〜ん、鑑定してみるか?
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邪神?
レベル10
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邪神?ってなってるのは私とのレベル差でバグってるのだろうか?
邪神のレベルが10なんて強いのか弱いのかわからんよ!神だしね!
「浄化して欲しいのぉ〜?何でぇ〜?」
「ソレハ、イマハ、イエナイ。
ダガ、アナタタチヲ、ガイスルツモリハナイ。
キカイガ、モシアレバ、ツタエル。」
私は混乱している―。だって、邪神って神でしょ?
「確かにボク達とレベル差を感じる。浄化希望するとか回りくどいことをせずに、ボク達を消せばいいだけだよね。」
「それに本当は祠から動けるんでしょぅ~?自分で動けないようにしてるなんてぇ〜」
「ノロイヲ、ヒロゲタク、ナイノダ」
「ボク達を害さないなら、浄化してもいいけど。」
え?これ何?
邪神?を見ると黒い影が頷いている様に見える…見えるんだけど…これ、どうしよ?
私はシマ社長とモモ先生に視線を向ける。
『どうしたらいいの、これ?!』
口パクで2人にヘルプを求めると、シマ社長もモモ先生も頷く。
『浄化したら』
じ、浄化するの……私が?!




