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閑話:ささくれた手とNの紋章

シマ社長とモモ先生選定のシャーロットをイジメた面々。何時までも手がカサカサする精霊罰を2人は掛けた。それにより、有名な保湿クリームをいくら塗っても両の手の指は全てささくれている。大凡(おおよそ)高貴な者の手ではない。

 

「まだシャーロット嬢は見つからんのか?!」

現フリーデル王クリスティアンが叫んだ。

王族も神殿も猫神に祈りを捧げてみたが効果もなく、刻一刻と最悪な状態となっていく。


男どもはハゲ散らかした。

女どもには慈悲が働いたのか毛根は死んでいない。ただ、サイドが刈り上げられており、N字の剃り込みがあった。

髪を上手くセットすれば剃り込みは隠せる。残念ながらアップスタイルは出来ないが。


そして男も女も頭頂部にN字のくせ毛がある。


—数日前、着る服着る服全てにNの字が沢山浮かび上がった。パジャマも下着も神官服も、鎧も王達の服も。

それからほどなくして持ち物全てにNの字が浮かび上がるに至った。


そして今日、住んでいる場所にも大きめサイズのNの字が浮かび上がった……。


シャーロット聖女を早く見つけなければ……それは神罰を受けた者達共通の思いだ。

シャーロット聖女がいれば事態が収束するハズだと。


◇◇◇◇◇◇◇


水鏡を見ながら3眷属と猫神は思案している。

神の慈悲で改心を待っていたがそれが叶わなかったのだ。自分達がした事にも合点がいかず、ただ止めて下さいだと?!

奴等の心を覗いた後、皆口々に言う。

 

―に゙ゃ?神罰をやめてくださいだって?シャーロット聖女が呪いをかけたせいですよねって?ふん、それは違うよ。我等はただ、頑張っているシャーロットを認めて大事にしてほしい。シャーロットの頑張りで得た利益をシャーロットが望むように困っている者達へ施して欲しい。そう願っていただけだニャ!

 

―創造神と猫神をきちんと理解し、忘れないでほしかったにゃ。大事にすることで神は力を蓄えずっと守り続けることが出来る。でも、忘れられたら……。


―そうです、フリーデル今の王家や神殿がすることは神が軽んじられいつか忘れ去られるきっかけになるような事ばかりだ。……そのくせ利益だけ得ようとするにゃんて。


尻尾をびたーんびたーんとさせ、イライラした様子の3眷属を一瞥した猫神は、

にゃぁんと一鳴きすると爛々の瞳で言った。


―あぁ、名案にゃ、名案が浮かんだぞ。

フリーデル王国の善良なる国民に被害が出てはならぬでな、ここは猫神の力で分轄致そう。

本日から、フリーデル王国はフリーデル王家とフリーデル女神神殿、ウェストン家、ドハーティ家のみ。

それ以外の土地や建物は物理的に移動させ、他の国へ譲渡じゃ。

此れより各国の神殿へ神託を降ろそうぞ。

其の後、神の力で土地の移動を行おう。

ふふふ、奴等の慌てふためく顔が目に浮かぶようだにゃ。愉快愉快。




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