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60:スイーツを楽しむよ

何だかんだ話し合って、マキシが亜神になったことを発表することに決まった。

今後は実務者達で調整を行うのだそう。

 

シマ社長とモモ先生が証人ならぬ証精霊として皆の前に出るから、亜神について疑われることもないだろうし、大丈夫だろう。


問題はね、パーティーに出ることになったことだよ……。

幸い王子妃教育のお陰で特別に今から習うことがないのは良かったのだけど、緊張しぃの私が落ち着いていけるか、が、課題なのだ。

正直、フリーデル王国にいた頃はモブの立場でもあったし、今思えば疲れきっていて麻痺もしていたんだよ。そのせいで緊張どころじゃなかったの。

その話をすると、シマ社長は不憫な娘、って目をウルウルしながら私を見てたわ……。


♢♢♢♢♢♢♢


私達は一先ず婚約発表するまでお城に滞在することになった。

素晴らしい庭が見える豪華な客室を用意して頂いて、テンション上がっちゃったよね。

シマ社長とモモ先生は皇宮料理人作の色んなスイーツにご満悦だ。

2人がスイーツ食べる姿は癒しだよね……癒されている私の横にはキラキラしたイケメンが座っているが……。マキシ、他にすることは無いのかい?


「マキシ、久しぶりに帰ってきてする事はないの?」

「そうですね、髪も切りましたし、特には。

皆で城の中巡りをされないかな?って思っていますが。シャーロットさんは本読みたいとか、皇宮の薬師の話を聞いてみたいとか言ってませんでしたっけ?」

と、イタズラっぽく笑う。

アダルベルトへ向かう馬車の中で何気なく話したことだったけど、覚えててくれたんだ。

そういう気遣いが嬉しい。


「ありがとう、気にかけてくれて。本当にマキシってイイ男だよね」

「へっ!?」

耳まで赤くなっちゃってる!結構照れ屋なとこあるんだね、マキシって。


『シャーロットって、無意識たらしねぇ〜』

モモ先生から急な念話がきたけど、何じゃ、無意識たらしって?

 

「ううん、えぇと、つかぬことをお聞きしますが、シャーロットさんはどういう男性が好みなんですか?」

「へっ!?」

男性の好み?

「……ジョシュア王子との婚約が早めに決まってしまったので考えたことは無かったですね……」

「そうなんですね」

 

「それに貴族ですし、仮に王子との婚約がなくなったとしても政略結婚とかするんじゃないかな?って思ってもいましたし。ただ、王子との仲があまり良くないって噂が流れた頃からかな?

 

父母に王子との婚約が破棄になったら金持ちロリコン爺さんに嫁げって言われたことがあったので。

それはムリですけど?!って思いましたし、爺さんはイヤですね。若い人がいいです」


庭を見ながら私は遠い目で一通り話した。

視線を感じてふと見ると、3人は私に同情しているような、表情!

「シャーロットさん、大丈夫ですよ。

これから先は私が側にいますから」

はぁ、ずるいわ、優しく微笑んだマキシの綺麗なこと。私みたいな分別ある喪女じゃないと恋に墜ちちゃうわよ。

だけどそんなに優しく気遣われると照れて顔が熱くなっちゃう。


「ふむふむ、甘いなぁ。

僕らはスイーツを堪能する予定だから、マキシとシャーロットの2人で皇宮探索に行ったらいいよ」

「本当に甘いのぅ〜。甘さでニヤニヤするのぅ〜。

2人でいってらっしゃぁい〜」


スイーツにそんなに夢中なのか。

分かったよ、マキシと行ってくるね!



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