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50:2人目の邪神の欠片の持ち主②

辺境伯様は扉の前に行く。

少し扉を開くとウスターシュさんは…兵士をヘッドロックしている。兵士はバタバタ身を捩らせているけどヘッドロックの腕は動かない。

兵士の目は虚ろ。私達の動きを見張っていたのね。

 

「旦那様、此奴はこの部屋を監視している様子でしたので話し掛けたところ不審な動きを見せた為制圧致しました」

ニッコリクール強ツヨ眼鏡!細身に見えるのに兵士をびくともせずホールドしているところをみると、すわ、細マッチョか?と感づいてしまった。

「中に入ってくれ」


2人を中に入れると素早くマキシが浄化をかけた。

マキシは大分慣れてきた様子。導師トラも満足げです。


浄化をかけた兵士は途端に気を失ったので、その辺に転がされた。この様子だと何人か団長の支配下に落ちていそう…。

多分ね、私達も痺れ薬で抵抗出来なくさせて支配下に置こうとしていたのよね。


「ウスターシュ、すまないな、先に話しをしておけばよかった。屋敷の者は団長が操っている可能性が高い」

それからことのあらましを辺境伯様はウスターシュさんに話す。

そしてウスターシュさんからは厨房の方々の話があったけど、誰も執務室へのお茶を用意した人は知らないと言ったそう。

まぁ、怪しいわね。そんなわけないじゃない。もしかして厨房は…?


「そうですか、それならば奥様とヴィクトル様は一緒にお守りしした方が宜しいですね?」

「頼む」

「どちらでお守り致しますか?」

「此方で」

「畏まりました。お連れ致します」


ウスターシュさんが部屋を出るのを見届けると辺境伯様がニカッと笑う。

「ウスターシュは私がスカウトしたんです。元は聖騎士を輩出するところの3男で本人も聖騎士になろうとしていたみたいだったのですが、私の背中を預けられる執事が必要でしょう?来てもらいました」


「屋敷の強さ順だと1番はテオ、2番はウスターシュ、3番が団長ってとこだよな。」

エヴァンスギルド長から衝撃の発言!

団長より強いって、やるな、ウスターシュさん!

「聖魔法を多少使える。逸材だ」

 

逸材ですね。身長が高くサラサラヘア、クールな眼鏡男子で細マッチョ。お顔も整っていらっしゃいます。辺境伯様に信頼を寄せられる仕事出来キャラ。これが乙女ゲームだったら人気が出るキャラになりますね。


ウスターシュさんをじっと見てしまったな、と反省しながら視線を外すと、私に誰かの視線が刺さっている!マキシ?!

マキシは何かを含んだ様な難しい顔を一瞬したか?と思ったらニコリと笑った。

何か私しましたか?ウスターシュさん見すぎたから?

ううっ、気まずい!


「団長が…コリンヌもですが、邸内を積極的に仲間に落とし出したようですね」

「にゃ、テオドール君、聖魔法が使える者を入れて3組分けするにゃ。組は執務室の護衛と操られている者の浄化、団長の浄化だにゃん。一気に畳み掛けるにゃん!

執務室ウスターシュ・モモ組、操られ者の浄化はシャーロット・シマとエヴァンス組、団長はテオドール・マクシミリアンとボク組でどうにゃ?」




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