37:ドハルバティ公爵領①
「ふむふむ、そうか、ありがとう〜」
「………………☆」
「じゃあ、またなぁ~」
モモ先生が光の玉に囲まれて何やら話し込んでいたかと思ったらそれらと別れてこちらへ戻ってきた。
「この辺の精霊の子達に聞いたらあの村の人達が監禁されてる場所、教えてくれたのぅ~」
まだまだ暗い朝の2時。
ドハルバティ公爵領に着いた。
皆気がせいていたみたいだ。2時に待ち合わせの筈がソレよりだいぶ早く集まり。
今ココ!
今いる場所は公爵家から直線距離で2キロ程の森の中である。
シマ社長とモモ先生は着くなりそれぞれブラン辺境伯とエヴァンス冒険者ギルド長の肩に乗りながら彼等に寄ってきた光の玉に話しかけていた。
そして、ものの5分も経たないうちに、人質になっている村の女子供の監禁場所を突き止めたのだ。
「ほぉ〜、流石精霊様!今度難しい依頼があったらオファーしていいですか?」
「ボクらの依頼料は高くつくよ」
シマ社長は、ウインクしながら言う。
なんだ、そのウインク―!かわいい。ただ、かわいい。
内心高位精霊のかわゆさに身悶えしているが頑張って口に出さない。
そう、2人は忍耐強い大人なのだ。
いつもシマ社長とモモ先生といる聖女シャーロットが羨ましくなってきていた。
だが、身悶えしている場合じゃないのだ。
「ボクの方はドハルバティ公爵の事を聞いてみたんだけど…もしかしたら面倒なことになってるかもしれない」
「面倒なこと?」
「うん、もしかしたら操られているかも。」
「だから、人質を先に解放した方がいいのかもぅ~」
「公爵を操るだなんて…」
「たちが悪いものに当たったようだね。公爵を浄化しなければならないよ。幸いボク達で対応は出来ると思う」
「流石精霊様…、あ、あの、何故操られたのですか?」
「そこのところ詳しかった子がいなかったから詳細は分からないけど、公爵に瘴気が少し覆ってるそうでね。聞いた事ない?邪神の欠片って」
「邪神の欠片ですか!」
「うん、ただかな〜り小さい欠片だと思う。大きかったら今頃街は滅びてるからね」
「恐ろしい…」
「公爵が感づくといけないから先に人質解放、そのあとは公爵に会わせてもらえないかな?そして、もしもの時は場を落ち着かせて欲しい」




