36:祝!解放!!②
「フェリックス殿下はそれを受け入れてるの?
やっぱり一緒にいたいってなるんじゃないの?」
「私は死んではいないのでいつでも会えますから。
それより、シマさんとモモさん、あなたとこれから先も過ごしていきたいと思ったんです。
ところで、シャーロットさんのことを"ロッティ"と
シマさんとモモさんは呼ばれないのは何故ですか?皆さん凄く仲が良いから愛称呼びしないのか?って」
「…そうですね、言葉にチカラが宿るからって言ってたですね。だから日頃から愛称の"ロッティ"では呼ばないようにしているって。咄嗟の時に愛称の方が口から零れないように、って」
咄嗟の時ってなんぞや?と思ったけどきっと私を全力で守るつもりだから。守る為の精霊魔法の発動に真名の方が良いとかあるかもしれない。
「じゃあ、私も親しくなろうが"シャーロット"さんとお呼びしますね」
楽しそうに言ってくる。
う?私を守ってくれるつもり?表情が分からないのが気になるんですけど!
◇◇◇◇◇◇◇
マキシに話し相手になってもらっているうちに気持ちが落ち着いた。有難い。
お陰で教会に戻って朝までぐっすり寝ることができました(涙)
……いつもより遅い時間に起きてくると、既にマキシは起きていた。
「おはよう、マキシ!」
「シャーロットさん、おはようございます。いい朝ですね」
今日は、今日こそは。
「早速、浄化をしますね!」
浄化終了出来ないかな?
「お願いします!」
ペコリとマキシが頭を下げてくれる。いつもの浄化のルーティンだ。
「ホーリー」
マキシがキラキラした光に包まれる。
マキシを覆っていた黒い霧の中から彼の姿が前よりハッキリ視える。もう人踏ん張りだわ!
「どりゃあ!」
ホーリーの出力を増やす。
黒い霧はすっかり晴れてマキシの姿が完全に現れた。
やった、やっと、やっと浄化終了だ!
やっとマキシが長い孤独な生活から解放されたんだ!
「良かった、マキシ!」
目が合った。
ウゲッ?!超イケメン!知ってたけどさ、知ってたけども。
こんなキラキラしいイケメン…
整った顔立ち、綺麗な金髪・金の瞳、高い身長、がっしりした体型、溢れ出る気品。
あの黒い霧に覆われていたせいでなんだか顔が見えなくて話しやすかったけど、今は何だか話しずらい。
だって前世は喪女だし。
フリーデルのジョ……何とかって言う第2王子は、イケメンだがクソだってはじめから知ってたからトキメキもしなかったし。
マジモンのイケメンとの交流は慣れてないんだよぉ!!
内心大荒れの私にキラキラのマキシが微笑む。
「シャーロットさん…ありがとうございます」
「イェ、どうってことナイヨ」
カタコトになった…。あかん!
頑張れ、元第2王子婚約者!唸れ習った社交術!!
私はシマ社長とモモ先生に直ぐに帰って来て欲しいと切に願うのだった。




