34:情報収集へ
早速冒険者ギルド長は薬師ギルドを出て行ったが、数刻で戻ってきた。ギルド長の傍らにはギルド長に負けず劣らすガッシリした男性がいる。
高貴な雰囲気が漂っているところを見ると貴族だろう。
「丁度領主館に行くところだった時にタイミング良くコイツが尋ねてきてな。手間が省けたぜ」
「はじめまして。
私はこのブラン領の領主、テオドール=ド=ブランです。聖女シャーロット様には負傷者の回復にご尽力頂きありがとうございます。また、お連れの高位精霊様から有益な情報を頂けるとお聞きしております。重ねてありがとうございます」
早速村人の話しをシマ社長からさせて頂いた。
「精霊様有益な情報をありがとうございます。それにしてもドハルバティ公爵が黒幕だったとは…」
「おうよ、公爵の周辺を詳しく調べないとな」
そのドハルバティ公爵?は村人達を使ってどうするつもりなのだろうか?
「村人達はどうなるのですか?」
「それはまだわかりません。公爵の差し金で動かざる負えなかったわけですし、死人も今の所は出ておりませんので、どうにか助けてあげたいところではあります」
そうだよね、はぁ~。村人をどうにかしてあげたいけど、どうすればいいのか。
彼等の家族を人質に取られているからかなり難しいところだし。
「先ずは公爵周辺を洗い、人質についても調べようと思いますが簡単には見つからないでしょうね」
「ならボク達が協力するよ。ボクらはシャーロット程ではないが浄化も出来るし。今回は機動力を重視した方が良さそうだからシャーロットはお留守番ね」
何だってぇ?!ジト目でシマ社長を見ると頷いた。
シマ社長の中では決定事項なのね。
「ただ、シャーロットを安全な場所に送ってからになる。冒険者ギルドで待ち合わせでいいか?
同行者は辺境伯と冒険者ギルド長?」
「精霊様!宜しいので?私共は凄く有り難い事ですが、」
シマ社長が片翼を上げてブラン辺境伯の言葉を制止する。
「大丈夫だ。村人に何かあったら、シャーロットが気にする。その問題を解決する為に動くだけだ。ただ、守護するシャーロットがボク達の不在時になにかあってはならないからシャーロットの安全確保が1番だ。僕らの不在時にはシャーロットが助けに行けないものとして砦の対策をやって欲しい」
「勿論で御座います、精霊様!」
冒険者ギルド長とブラン辺境伯様、シマ社長、モモ先生は明日早朝2時に集合する事になった。
ドハルバティ公爵領は、ブラン領と隣合っており早馬で1時間程度。
早い時間から闇に紛れて移動と段取りをして動いていくのだとか。
一方、私は2人にお留守番を言い渡されている。
めっちゃ気になるぅ~!本心は着いていきたい。
だが、私は知っている。
物語で足手まといのヤツが出しゃばって「着いてきちゃったぁ~」っていうのは大体何かやらかす。
そんなお約束知ってるのにできないわ。だから私は行かない!
行かない決意を固めた私。
ルビィ村へ帰りながら、そういえば2人と離れたのは今までなかった事に気が付いた。
ちょっと心細い…。
でも、私の気持ちを組んで2人が頑張ってくれるつもりなのに子供みたいなことは言えない。
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村の祠でマキシはいつもの様に待ってくれていた。
話、聞いてもらおっと。
「ただいま、マキシ」
「皆さん、おかえりなさい」
「あのね、ボク達明日不在だから寂しがり屋のシャーロットの面倒見てくれない?」
「ちょっと心細そうにしているのぅ~」
「?何かありましたか?」
な、寂しがってんのばれてんの?
恥ずかしいぃ〜はぁ~。
こんな時マキシの顔は…靄で見えないわ。
「そう、斯々然々なのぅ~。マキシ、ヨロシクね」
「分かりました、任せて下さい!」
3人がキャッキャしていて…いや、まだマキシは全体的にまだ邪神感あるか。まだまだ絵面がカオス。
「そういう事であれば直ぐ様浄化が完了すれば皆さんをお助け出来たのに、とても残念です」
「マキシは役にたってるよぅ!それにぃ〜、フフッ」
「まだ、ナイショな」
2人はニッコニッコ笑う。
何隠しとるやぁ~。
気になるが、多分あのことじゃないのか?




