29∶夢が広がる
さてさて、フェリックス皇太子御一行様はお帰りの時間です。
「兄上と会うことが出来たのはシャーロット聖女のおかげです。本当に有難うございます。何か御礼をさせて頂きたいのですが、欲しいものは御座いませんか?国へ帰った時に御礼の話も出来ていなければ父母や妹からも白い眼で見られてしまいます。どうか私を救って下さい?」
そういう言い方をされると断れない……。
「シャーロット、カラオケがいいわよぅ~!」
「カラオケの魔導具だね!いいんじゃない?」
モモ先生とシマ社長の声。
カラオケの魔導具!?確かに!
宮廷魔導具師に作ってもらえれば確実にいいものが出来上がるハズ。
「あのぅ、でしたらこちら私が書いた説明図なんですがこれを元に魔導具を作って頂けませんか?」
「いいですよ、作らせて頂きます。」
やった―!超楽しみ!
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フェリックス皇太子御一行様は帰って行った。
「マキシ、良かったね、家族に会えて」
「はい、それに皆様に私という存在を肯定して頂けたので変な誤解を招かないで済みました。ありがとうございます。
正直、浄化終了の後私がふらっと帰国したとして、私とすぐに信じて貰えるか心配だったのです。
おかげ様でフェリックス達が私を迎えに来てくれるそうですから国境もスムーズに入国できそうです。
その時は皆様も一緒に行きましょう?馬車代はタダ、椅子はフカフカで快適ですよ?」
タダとフカフカなんて……なんて魅力的!
マキシは誘うのが上手いわ。
そうねぇ、カラオケの魔導具の受け取りもあるから、一緒に行った方が良いかしら?
「でも、私王城に住む気はないですよ。
私は……」
アダルベルトで温泉巡りしたいからね。
うむぅ~?温泉?カラオケ?
どこか廃村で温泉が湧くとこがあったら温泉旅館みたいなの作るのも楽しそうだな。
温泉入ったら卓球したり、カラオケ行ったり楽しそうでないの!
「どうされましたか?」
「私は温泉の湧く廃村暮らしがしたいです!廃村情報を下さい!」




