20:廃村周辺で採取①
この前やった声優大会は滾りました!
まさか邪神様があんなイイ声していたなんて!
前世の世で声優を職業にしたら必ず人気声優になるだろうに、惜しい……色々な役を邪神様に演じて欲しかった。
いや、今からでも知恵を絞れば何か上手くいくかもしれん……
「シャーロット、今日は何するのぅ〜?」
「……はぇ?」
「……ワンテンポ返事が遅れたね?さては良からぬことを妄想していたんじゃないの?」
「ふふふ、お察しの通り。残念ながらワタクシ、妄想族なんですの。妄想しない訳ないでしょ?」
「えぇ~」
「どんなことを妄想してたの?聞きたく無いけど教えて」
「えぇ~、ウソ〜。聞きたいくせにぃ!
あのねぇ、邪神様のことだよ。
凄くイイ声でしょ?なんか色々セリフとか言わせたい!ってね。何かいい案ある?
あ、第2回声優大会はするつもりだから、
それとは別に、ね!」
「確かに邪神様は声いいよね。」
「ワタチは邪神様に歌を歌ってもらいたいのぅ〜」
「歌!?いいね!流石モモ先生!」
そうだ、閃いた!カラオケ大会はどうよ!?
いゃ、伴奏がないのよなぁー。せめて魔導具でもあればいけるんだけど。
がっかりしていると、モモ先生が声を掛けてくれる。
「シャーロット、どうしたのぅ~?急に元気なくしてさぁ〜。話してごらんよぉ〜」
「モモ、シャーロットのこういう時は、妄想通りにいかないと気がついてがっかりしているだけなんだ。
大丈夫、大したことじゃないよ。」
バレてーら。
シマ社長流石やな、私のことよくご存知で。
「ほら、ごらん、バレたかって顔してるよ」
「シマのいう通りなのぅ〜」
「そうだよ、シマ社長のいう通りです!
……歌ってもらう時に伴奏がいるなって気がついてさ。精霊魔法で曲を流せたりしない?」
「精霊魔法で?やったことないからなぁ〜」
「魔導具作ってもらうのわぁ〜?」
「いや、考えたけど魔導具も難しいかもって……。
まず色んな曲を演奏してもらって1つの魔導具にいれこむ方法があると思うし、1魔導具に1つの曲しか入れる方法もあると思うんだよね。
その、演奏面がね、大変だよね…」
「ああ、まず、演奏はどうするか、だね」
「街で演奏家を探してみるのもいいかもよぉ〜」
「そうだね。街の広場に行けば何人かいるもんな。それとも、宮廷楽団くらいのクオリティが必要?」
「そんなことはないから、街の広場で探してもいいかも。じゃあ、魔導具問題ね」
「魔導具屋で探してみようか?ボク達が知らないだけでそういう道具があるかもしれないし。」
「ただ、きっと、高い!」
「幾らくらいかなぁ〜。稼がないとねぇ〜」
と、なるとポーション作りを頑張らねば。
「今日は採取よ!ポーション材料を採取に行くのよ。
お金を稼いで魔導具買って、演奏家に演奏してもらって、歌大会。邪神様に歌ってもらう!この予定でいくね!」
(邪神様、歌歌うのOKしてるのかな?)
シマ社長の心の中の疑問はそのままに、3人で森へ採取に出掛ける。
村から直ぐの西の森は今ではほぼ人が入ってこないので素材の宝庫だ。色々採れるから嬉しい!
そんな森は残念ながら魔獣が多い。
天敵がいなくて駆除されることがないからだ。これ以上増えると後々大変だし、シマ社長・モモ先生、私で余裕がある時はなるべく狩るようにしている。




