手乗りネコ耳少女観察日記2 2014年2月10日
早くも第二話です。
次のネタまでにやっておきたかったので。
セリフが無い分早く書けていいですね。
(誤字脱字等ありましたらご一報下さい)
手乗りネコ耳少女観察日記2 2014年2月10日
昨晩から降り続けた雪は、普段見慣れた景色を純白に染め上げた。
純白のネコ耳少女と出会ってから3日、この手乗りサイズの少女がなんなのか、と言う事はもはや考えられなくなっていた。
どこから来たのか、どうして来たのか、なぜ小包に入って部屋の前に置かれていたのか。
分からない事だらけだが、少しだけ分かったこともある。
まず、言葉をしゃべれないこと。
何度も話しかけ、いくつかの外国語も試してみたが、返事は無かった。
しかし、日本語の意味はなんとなく理解しているようにも見えた。
表情は豊かで、今の所少女から感情を読み取る唯一の手段である。
それと、まだ試し切れてはいないが、食品添加物を嫌うこと。
今の時点で少女が食べた食べ物は、リンゴ、ミカン等の果物と、砂糖、水のみであった。
これからもいろいろと試していきたいと思う。
あとは良く眠ること、ぐらいだろうか。
3日前にどうにかしなければと思っていた服だが、もちろんサイズの合うものがあるはずも無く、自分で作ることにした。
昨日の夜に完成したのだが、さて、少女は着てくれるのだろうか。
少女はまだ机の上で寝ている。
起きる前に朝食を作っておく事にする。
自分用のパンを焼き、牛乳、ヨーグルト、リンゴを用意する。
今日は少女にヨーグルトを食べさせてみようと思う。
と、ちょうど朝食の用意が出来た所で、少女が起きてきた。
少女の前に食事を並べる。
いつものようにリンゴを食べ始めた。
自分もパンを食べつつ、少女の様子を見る。
少女がリンゴを食べ終える頃、ヨーグルトを、まずはプレーンで出してみた。
少女はそれをじっと見つめ、匂いを嗅いだ。
反応はまずまず。
不思議そうな顔をしているが、興味はあるようだ。
そこで、自分もヨーグルトを食べ、これが食べ物であることを教える。
と、小さく一口、少女がヨーグルトを食べた。
とても分かりやすいリアクションだった。
どうやら酸っぱかったらしい。
そこで、前に砂糖を気にいったように舐めていたのを思い出し、砂糖を混ぜて見た。
砂糖を入れる所を少女に見せ、食べるように促す。
恐る恐るといった様子で口に含んだ。
どうやら気にいったようだ。
これでまた一つ、少女が食べられるものが増えた。
もしかしたら甘いものが好きなのかもしれない。
これからは甘いもの方面で試していこうか。
朝食を終え、後片付けをする。
テレビでは、天気予報をやっていた。
どうやら今日の午後からは晴れるらしい。
雪も解けるだろう。
少女は机の上からテレビを見ている。
朝夕の天気予報がお気に入りらしい。
ふと、少女に雪を見せてみたいと思った。
ちょうど服も出来たことだし、家とコンビニの間にある小さな公園に連れて行ってみようか。
もし誰かに見つかったら面倒なことになるだろうが、あの公園ならその心配は限りなく0に近い。
片付けを終え、作った服を出してきた。
つくったのは、水色のセーター(のようなもの)と、化学繊維でつくったズボンだ。
おとなしく採寸させてもらえなかったので、デジカメで写真を撮り、パソコンで大きさを割り出した。
少女に服を渡し、着がえるように促す。
新しい服を買ってもらった子どものように喜んでいる。
外に出る前に、まずはベランダから少女に外を見せた。
とても目を輝かせている。
ネコ耳があったことから、もしや寒いのは苦手かと思ったが、そうでもないようだ。
しかし、少女の髪も肌も純白で、しかも手乗りサイズ。
水色のセーターを着ているとはいえ、雪に埋もれたら見失ってしまいそうだ。
首輪を付けるわけにもいかないだろう。
そこで、急ごしらえではあるが、赤いリボンを少女の首に巻いてみた。
少しいやそうだったが、そこは我慢してほしい。
今度はマフラーを作ろう。
自分の防寒を済ませ、少女を手のひらに乗せる。
アパートの鍵を掛け、公園へ。
外に出てからの少女はと言うと、終始目を輝かせていた。
公園のベンチの雪を払い、座る。
とりあえず少女もベンチに下ろす。
少女は早速ベンチの上の雪へ駆け寄り、それを手に取る。
どうやら雪が氷の粒だと言う事に今気づいたらしい。
靴を用意出来なかったため、ベンチからは下ろさなかった。
地面から雪を集め、ベンチの上へ置く。
少女はリボンをはためかせ、雪の上を走りまわってみたり、飛び込んでみたりと、とても楽しそうだ。
少女の行動を観察すると、どれも新鮮なもので、見ていて飽きない。
しばらくすると、少女がこちらへやってきた。
顔からは楽しそうな表情が消えている。
どうしたものかと、様子を見ていると、少女が手の平を見せてきた。
どうやら軽いしもやけのようになってしまったらしい。
とりあえず家へ帰り、少女の手をマッサージしてやった。
体が小さいので、はやく冷えてしまうようだ。
マフラーに合わせ、手袋と靴下、それに靴も用意した方がよさそうだ。
少女の体調管理が今後の課題になるだろう。
一言感想を頂けると幸いです。




