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手乗りネコ耳少女観察日記13 2014年12月24日

今日はさすがに言われなくても分かる。

クリスマスイブだ。

クリスマス的行事をするのが24か、25かはひとによるだろうが、今回は前夜祭を祝って当日は休ませてもらうことにする。

 まぁもっとも、日本でクリスマスと言えばカップルのイベントという色が濃く、聖者の生誕祭を意識する者は少ないだろう。

「今日はだれだかの誕生日の前夜祭なんでしょ? 誕生日前夜から祝ってもらえるなんて、人望厚かったのね」

 …………いや、そういうことではないと思うが……。

 ところでスズナやナズナは一体どこからそういった知識を仕入れてくるのだろうか。

「…………秘密よ」

 ちなみにナズナはクリスマスと言えば赤いサンタに靴下プレゼントらしい。

 ナズナの知識は主にテレビだと思われる。

普段クリスマスイベントなんてやらないので、無かったクリスマスツリーはナズナとスズナの折り紙細工だ。

 ケーキは完全手作り、とは残念ながらいかなかったが、スポンジを購入し、残りのデコレーションは自分たちでやろうと思ったのだが、クリームが少し足りなかったので買いに出ることにした。


 なかなかに人が多く、時間を食ってしまったが、なんとか明るいうちに帰ってこれた。

 今夜のディナーは、スズナに色々聞きながら、二人が食べられるものでそれっぽく揃えた。

 ケーキのデコレーションも終わり、三人、窓際で空を見上げる。

 そろそろ日が落ちそうだ。

 ナズナがそわそわとしているように見えたが、一体何だろうか。

「そう都合よく雪なんて降らないわよ」

 いつも思うのだが、スズナとナズナの意志疎通はどうなっているのだろうか。

「……そのセリフ、そっくりそのまま返してあげるわ」

 なるほど、そう言われるとなんとなく納得できる。

 それで雪、か。

 降るときは降るのだが、今日は降っていないようだ。

 天気予報でも見てみようかと思い、パソコンに向かう。

「あ」

 スズナの声に振り替えると、窓のそとに、雪が降り始めていた。

 ナズナも嬉しそうだ。

 もしかしたら明日の朝、積もっているかもしれない。

 ずっと雪を眺めているとお腹が空いたので、ディナーにする。

 …………ディナーとは言ってみたが、やはり慣れない言葉を使うと違和感がある。

「いいんじゃない? そこまで気にしなくても。美味しいものは美味しいんだし」


 食事の片付けを終え、近くのスーパーのツリーをみにいくことにした。

 二人には悪いが、やはり手に乗せて、というわけにもいかないので内側にポケットをつけたカバンに入ってもらう。

 さすがに今日は人が多すぎるのでやめておこうとも思ったのだが、二人にテレビではない大きなツリーを見せてやりたいと思い、外出することにした。

 もちろん外で話すわけにはいかないので、二人スズナには話さないようにと釘を刺しておいた。

「分かってるわよ。そのくらい」

ナズナも首を縦に振ってくれたところで、 いざ雪の降る外へ。


 外は寒く、息は白かった。

スーパーの前はやはり人が多かったが、別段問題になりそうなことは無かった。

 こっそりと二人の顔色を伺うと、二人でピッタリくっついて眠ってしまっていた。


 部屋に戻り、二人にふとんを掛ける。

…………ケーキは明日でもいいだろう。

 二人の枕元にそれぞれ靴下に入れたら手編みの赤いマフラーを置き、自分もふとんに入った。


 翌朝、枕元を見て喜ぶナズナと、なにか言いたげだがなにも言わないスズナ、そして驚きに満ちた自分がいた。

 いつのまに用意したのか、自分の枕元にもマフラーが置いてあったのだ。

 全く思ってもみなかったので、必要以上に驚いてしまったが、ナズナとスズナはしてやったり、といった表情で満足げだった。




よっしゃー! リアルタイムだぜー!

このままじゃそのうち世界史がリアルタイムになっちまうぜー!?

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