手乗りネコ耳少女観察日記10 2014年10月31日
今日は朝からカボチャを彫っていた。
言うまでも無い、今日はハロウィンだ。
つまり今彫っているカボチャはジャックオ―ランタンという事になる。
既製品で済まそうとした所、ナズナとスズナに怒られてしまった。
そのナズナとスズナはというと、器用に仮装用の衣装を作っていた。
朝から昼食をはさんでたっぷり3時間、試行錯誤しながら何とかジャックオ―ランタンを作りきった。
「トリックオアトリート……」
楽しそうなナズナに比べ、恥ずかしそうなスズナ。
ナズナは黒いマントととんがり帽子の魔女。
スズナは白いマントに、付け八重歯?
「ん? ああ、八重歯は偽物じゃないわよ。天然の自前よ」
仮装の王道、魔女とドラキャラ。
かつて純白の少女と呼ばれていたナズナは漆黒のマントに身を包み、漆黒の少女と呼ばれていたスズナは純白のマントに身を包んだ。
白黒逆転、というわけか。
…………ハロウィンなら黒猫のままでも良かったような気もするが。
「うるさいわね! それじゃ仮装にならないでしょ!?」
まぁもっともだ。
「それで? お菓子くれないなら悪戯してもいいのよね?」
おっと、それは困るな。
ちゃんと昨日用意しておいた。
「キャンディにチョコレート、それにクッキー、ね。悪くないんじゃない?」
それとパンプキンパイも焼いておいた。
「食後のデザートって所かしら」
「ハロウィンってやること無いわね……」
まぁ外に出るわけにもいかないから仕方の無いことだが、確かに少し退屈だ。
「あ、いいこと思いついたわ。アンタも仮装すればいいじゃない」
…………。
その後のことは詳しくは書かないでおこう。
ただこれだけは言っておく。
眺めるだけならいいが、いざ自分がやるとなると……すごく恥ずかしかった。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいんじゃない? 似合ってるし」
もう少しで追い付けますね。
油断は禁物ですが。




