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新・バビロン 第1巻|第十二章:兵凶戦危|第3回

挿絵(By みてみん)


みてみん挿絵:https://52022.mitemin.net/i1239092/

千鈞一髪の際、岳飛は再び「精忠護体」を施展した。黄金色のシールドが漆黒の戦甲の前で瞬時に凝実し、この恐るべき一撃を正面から受け止めようとする。だが雷霆万鈞のその斬撃は、シールドが完全に形成される前に、悍然とそれを粉砕していた。


「鏗!」


神龍剣の勢いは止めようがなく、利刃が絹を裂くように、岳飛のナノカーボン嵌合金の機身を、体内の中核エネルギー炉もろとも引き裂いた。


岳飛の全身回路は砕けたガラスのように粉砕され崩裂し、四肢も激烈な反噬の中で相次いで爆裂した。機体全体は徹底的に破壊され、もはや一戦の力も残らない。


漆黒の残骸は糸の切れた操り人形のように墜落し、残された頭部中核の残晶だけがまっすぐ下方の茫漠たる大海へ落ち、瞬く間に荒波に完全に呑み込まれた。


しかし、岳飛が隕落したまさに同じ瞬間、項羽も大技の蓄能を完了していた。


「死ね! 四面楚歌・天譴!」


天地を震わせる咆哮とともに、項羽の百パーセント蓄能の「四面楚歌」が轟然と射出された。前回よりもさらに巨大で、さらに重く、ほとんど漆黒に近い深紫色。それはブラックホールのように周囲の光を呑み込み、無匹の破滅意志を携えて、岳飛を撃破したばかりでまだ回避する暇のなかった神龍聖戦士へ、その場で命中した。


恐怖の黒紫色のエネルギーは瞬時に神龍聖戦士を完全に呑み込み、巨大な衝撃力で彼を空中へ巻き上げ、翻転させた。七彩龍鱗戦甲はその破滅的エネルギーの中で絶えず引き裂かれ、内部回路は全面的に過負荷となり、中核データ流は激烈な混乱へ陥る。この一撃の威力は、いかなる目標も徹底的に分解し得るほどだった。


その千鈞一髪の際、ずっと傍らを旋回していた火鳳凰が突如として動いた。高らかな鳳鳴とともに、その身全体が璀璨たる火光となり、義無反顧に沸き立つ紫のエネルギー嵐の中へ突入し、重創を負った神龍聖戦士を完全に双翼の下へ包み込んだ。


熾熱の火焔エネルギーは実体を持つマントのように、神龍聖戦士の背後で広がった。七彩龍鱗戦甲は火焔に照らされ、いっそう眩い光を放ち、もともと引き裂かれていた部位は、火鳳凰の磅礴たるエネルギーの滋養の下、肉眼で見える速度で修復され始めた。


神龍聖戦士は、この時、火焔のマントをまとい、全身から赤焔を噴き上げる「真・神龍聖戦士」へと蛻変した。その戦力はこの瞬間、頂点を超越した。


「吼!」


天を震わせる咆哮とともに、神龍聖戦士の全身から熾熱の赤光が爆発し、全身を覆う深紫色のエネルギーと抗衡した。二つの光は互いに呑み込み、侵食し合う。ついにエネルギーが耗竭するにつれて、「四面楚歌」は風中の綿絮のように、強大な赤焔の力に溶かし尽くされた。


残余の紫のエネルギー嵐が外へ押し退けられ、「真・神龍聖戦士」の、火焔のマントをまとって傲然と立つ英武の姿が露わになった。


火鳳凰の加持があったとはいえ、「四面楚歌」の破滅的な力を完全に抵抗するには、やはり少なくないエネルギーを消耗した。項羽の全力の一撃の威力は心胆を寒からしめるもので、火鳳凰の億万級のエネルギー加持がなければ、決して匹敵できなかっただろう。


「四面楚歌」の脅威を解いた後、刻一刻を争う中、神龍聖戦士は再び手中の神龍剣を掲げ、剣先を項羽へまっすぐ向けた。背後の火焔マントのエネルギーが狂ったように剣身へ流れ込み、剣刃の上で七彩と火紅が交錯し、前代未聞の破滅的光束を形成する。


これは火鳳凰との合体後にのみ施展できる、百倍のエネルギーを消耗する、最強ともいうべき合体技だった。


「龍鳳呈祥・龍絶閃!」


光束は長空を裂き、空間を歪めるほどの磅礴たる威能を帯び、無匹の速度で、なお驚きの収まらぬ項羽へ轟然と射かけた。


「ふん!」項羽の巨大な紫の身躯は、その破滅的な光束を正面から受け、目を刺す光を爆発させた。光が散った時、項羽はすぐに灰飛煙滅してはいなかったが、もともと堅不可摧だった紫の戦甲はすでにひどく歪み破損し、左肩から胸元にかけて焦黒に焼けていた。彼は糸の切れた凧のように海面へ重く墜落し、巨大な水柱を上げた。明らかに破滅的な重創を負っていた。


「おのれ! そう簡単には終わらぬ!」項羽は海中からもがき、再び海面上へ浮上した。


重傷ではあったが、その電子眼には前代未聞の怒りと不甘が燃えていた。自尊が踏みにじられたと感じ、脳内にただ一つの念が閃いた。それは自身の中核エネルギー炉を代価として、すべてを破壊する禁忌の殺招だった。


「共に滅びよ! 霸王弑天・絶響!」


項羽は狂吼し、機体の深刻な損壊を顧みず、体内に残るすべてのエネルギーを狂ったように圧縮し、凝集した。中核エネルギー炉を過負荷にし、太陽内部の核融合反応のような現象を引き起こす。さらに項羽の巨大な本体全体を燃料として、瞬時に巨大なエネルギーへ転化させた。


このようなエネルギーは、方円三十キロメートルのあらゆるものを灰飛煙滅させるに足る。彼の周身では漆黒の光が暴騰し、「四面楚歌」よりもさらに凝集され、さらに恐ろしい黒色のエネルギー渦を形成した。まるで天地全体を呑み込もうとしているかのようだった。


神龍聖戦士の電子眼に凝重な光が閃いた。彼はこの力の恐怖を感知していた。これはもはや単純なエネルギー攻撃ではない。同帰於尽の、堅い意志を帯びた究極の殺招だ。


彼は回避を選ばなかった。この力は戦場全体をロックしており、避ける場所も、逃げる道もなかったからだ。


「来い! 最強の姿で、おまえを送ってやる!」トビーの声が神龍聖戦士の内部で響き、戦意は天を衝いた。


神龍聖戦士の周身の火焔マントが突如として暴騰し、七彩龍鱗戦甲のエネルギー紋路も瞬時に極限まで輝いた。火鳳凰の虚影は完全に彼の身躯の中へ融け込む。彼は神龍剣を高く掲げた。剣上に凝集されるものは、もはや単なる光束ではなく、七彩と赤紅が絡み合う巨大なエネルギー球だった。球体の表面には、龍と鳳の虚影が見え隠れし、互いに盤旋し交錯して、破滅と再生を同時に孕む狂気の気息を放っていた。


「龍鳳呈祥・創世紀!」


巨大な七彩火紅のエネルギー球と、あらゆるものを呑み込むに足る項羽の黒色渦が、海面上空で正面から轟突した。この戦闘の最後にして、最も狂暴な正面対決が爆発する。


「轟隆!」


天地を滅ぼす爆発が瞬時に空全体と海面を徹底的に引き裂いた。熾烈な光がすべてを呑み込み、島全体もそれに伴って激しく震えた。まるで空間でさえこの力に耐えきれず悲鳴を上げているかのようだった。巨大なキノコ雲が天へ直衝し、海面は恐怖の衝撃で深さ数百メートルに及ぶ巨大な窪みを強引に押し開けられた。


短い死寂が数十秒続いた後、滔天の海水が猛然と反撲し、千メートルの巨浪を巻き上げた。


すべてがようやく静まった時、海面上には何も残っていなかった。霸王、項羽は、徹底的に灰飛煙滅し、その不甘の怨念もまた、風とともに消え去った。


神龍聖戦士はなお半空に佇んでいた。項羽を撃破したとはいえ、火焔をまとった七彩龍鱗戦甲は今や光を失って暗く、あちこちに焦痕が斑になっていた。想像を絶する衝撃を受け、ほとんどすべてのエネルギーを使い果たしたことは明らかだった。


トビーも、神龍も、シャーロットと火鳳凰も、すでに限界まで戦い抜いていた。


戦狼の末日


霍去病と関羽の激戦がまさに酣であったその時、天空で起きた天地を滅ぼすような爆発とエネルギー余波が、無形の巨槌のように、彼らの中核意識を重く叩いた。それは岳飛と項羽が敗れたという信号だった。


霍去病の溶岩護甲の下で、激烈なデータ波動が彼の中核に翻湧した。二人の天王が、こうして……消えたのか? 予想もしなかった激変が、彼を瞬時に激しく動揺させた。


この一瞬の意念の動揺に加え、岳飛の遠隔算力加持を失ったことで、霍去病の身形が止まり、致命的な破綻が露わになった。


関羽は瞬時にその機会を捉えた。戦痕にまみれた苔紋碧緑の戦甲の内側で、中核算力が猛然と爆発する。青龍偃月刀は石破天驚の碧緑光を挟み、致命の殺招を悍然と振り出した。


「天怒寒光破!」


天を震わせる怒吼とともに、青龍偃月刀は天雷のように、霍去病の溶岩護甲の胸口へ重く斬り落とされた。


この技は単なる物理斬撃ではない。エネルギーを刀勢の中へ凝集し、敵に命中する瞬間、高周波のエネルギー震盪を引き爆ぜるものだった。刀鋒の通るところ、空気はまず瞬時に氷結し、続いて刀勢の余波に砕かれ、鋭く刺耳な鳴響を爆発させた。


碧緑の光の中から刺骨の寒風が翻湧し、凌厲で不可阻止の斬勢を挟んで、眼前のあらゆる罪悪を斬り滅ぼそうとするかのようだった。


「鏗嗤!」


刺耳な金属の裂ける音が礁岩に響き渡った。霍去病の熾焔護甲は胸口から生々しく巨大な裂け目を引き開かれ、内部の回路基板は崩れ砕け、エネルギー中核が激しく明滅する。彼はもはや攻勢を維持できず、巨大な身躯をよろめかせて後退し、礁岩の壁へ重く衝突した。明らかに重創を負っていた。

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