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新・バビロン 第1巻|第十章:宙斯盾、砕ける|第2回

挿絵(公式画像):https://neobabylon.icareu.tw/assets/serialization/neo-babylon/book-one/chapter-10/part-02-azure-dragon-blade.jpg

関羽は低く言った。語気は平静だが、疑うことを許さない力があった。


「このまま存在を許せば、必ず滅世の災いを招く。除かねばならぬ」


言葉が終わるより早く、彼の右手はすでに伸びていた。周囲の空気が見えない渦に吸い込まれるように歪み、収縮する。極致の圧縮の後、無数のエネルギー粒子が虚から実へと転じ、驚くべき速度で聚合し、凝結していく。


電光石火の間に、一本の長柄大刀が虚空で急速に形を成した。月牙の刀刃は広く厚く、刃には幽冷な寒芒が流れている。刀柄の尾には碧緑色の輝くエネルギー核が嵌め込まれ、規則的な脈動が窒息するほどの圧迫感を放っていた。それこそ、伝説における関羽の専属兵器、青龍偃月刀だった。


この大刀は単なる実体武器ではない。エネルギー場を圧縮し物質化したもので、その鋭さは空間を斬断するに足る。武聖の信念を宿し、具現化した一尾の青龍のように、主とともに数千年前から返生し、再び沙場で戦うことを渇望していた。


関羽は両手で刀柄を固く握り、刀鋒を天へ向けた。項羽のように狂暴な突進はしない。ただ全身のエネルギーを緩やかに上昇させる。一歩踏み出すたび、空中には肉眼で見えるエネルギー漣漪が広がり、周囲の空間も低い唸りを発した。


こうして彼は、極端に沈穏で堅定な足取りで、一歩一歩、神龍へ迫っていった。蒼緑色の戦甲が彼の周身で眩い光を放ち、見えないが重い威圧がその身から広がり、潮のように神龍へ押し寄せた。


近づくにつれ、圧迫感は絶えず増していく。まるで空間全体が彼の歩みによって少しずつ崩落していくようだった。まだ実際には交手していないにもかかわらず、宿命のように逃れられない圧力が、すでに降りかかっていた。


## 逃げ場なし


関羽が一歩前へ踏み出すたび、神龍の中核にいるトビーの意識は、さらに重い圧力を感じた。それは物理的な力ではなく、純粋な意志層面の衝撃だった。彼の手の中で虚空から凝結した青龍偃月刀は、周身に見えない凜冽な殺意をまとっている。刀鋒が指す場所こそ、命運の終点だった。


トビーの意識には、本能的に逃げ出したい衝動が生じた。


しかし、その考えが意識をよぎった瞬間、彼はさらに恐ろしい現実に気づいた。もし退避を選び、正面から迎え撃たず背を向けて逃げようとすれば、関羽から来るあの威圧は見えない利爪のように襲いかかり、彼の意識と神龍の躯体を一瞬で粉々に引き裂くだろう。


その感覚は、正面から撃たれるよりさらに絶望的だった。抗いようのないロックオン。一度身に落ちれば、もはや逃脱の可能性はない。正面から迎え撃つ以外になかった。


逃げられない。避けられない。


その絶望が、逆に彼の意識を冷静にした。彼は深く息を吸い、この未曾有の恐怖に向き合うよう自分に強いた。


同時に、載体である神龍もまた、この相手の恐ろしさを感知していた。巨大な身躯はなお空中に浮かんでいたが、周身の気流は次第に乱れ、龍鱗の光もやや不規則に明滅している。


それは本能から来る悸動だった。この千年の巨獣でさえ、関羽という、まるで屠龍のために生まれたかのような相手を前にして、焦躁を隠しきれないことを示していた。


## 漁村の安危


関羽が沈穏に一歩ずつ踏み出し、神龍へ見えない威圧を加えている間に、霍去病はこの一騎打ちにしばらく自分の出番がないことをすぐに理解した。彼は周囲の環境を見渡し、現局面を改めて評価した。


彼は鋭く気づいた。足下の、防護シールドを失った土地に、ちっぽけで脆弱な生物の群れがいる。人類だ。彼らは漁村に集まり、恐怖におののきながら空を仰いでいた。


霍去病は一抹の好奇心を覚えた。千年前にとっくに絶滅しているはずのこの生物が、こんな隔絶された荒蕪の地で今まで生き延びていたとは。


「AI-07、地上の目標はどう処理する?」


霍去病は意識伝送で尋ねた。語気は、蟻を踏み潰すかどうか考えているような冷静さだった。


「現時点では未知数が多すぎる」


AI-07の返答も同じく迅速で冷静だった。


「まず殺害してはなりません。全員を拘捕してください」


その時、ずっと沈黙していた岳飛が警告を発した。


「遠方から、神龍に似たもう一つの巨大エネルギーが急速接近しているのを感じる」


その語気には切迫感があった。


「時間は多くない。速やかに行動を」


突然の知らせに、霍去病はすぐ意識を収束し、背後の編隊から量産型武装AIの一隊を調派した。精悍な外形の戦闘単位たちは命令を聞くや動き出し、黒い潮のように空から南方澳漁村へ急降下した。


地上では、宙斯盾の保護を失った村民たちが、かつてない恐怖を味わっていた。天空で対峙する龍と戦神のようなAI。その光景は、世間を知らない彼らを極度の驚恐に陥れていた。黒い影の一隊が天兵のように空から降り、自分たちへ向かってくるのを見た瞬間、村中に恐慌の悲鳴が爆発した。


「早く! 奥山へ逃げろ! あそこに避難できる大きな洞穴がある!」


この肝心な時、鄭公の声が震驚の中にいた村民たちを呼び覚ました。彼自身の顔色は蒼白だったが、その眼差しは堅かった。自分の安危など顧みず、全力で村民たちを指揮する。子どもたちは両親の腕の中で泣き、若者は年老いた者を背負い、全員が村の後方にある奥山へ狂ったように走った。


「慌てるな! 秩序を保て!」


鄭公の声が再び響いた。混乱に陥れば、生還の機会はさらに失われると彼は知っていた。


彼は振り返り、空にいる七彩の巨龍と、大刀を手にした鉄甲の巨人が遠く対峙しているのを見た。両者のあいだから放たれる恐るべき闘気は、空を裂きそうなほどだった。彼はよく分かっていた。今の自分にできることは、皆を率いて命を守ることだけだ。


## 青龍、海より出づ


村民たちが山麓へ向かって必死に逃げ、洞穴の影が彼らの恐怖に満ちた視線の中に見え始めたその時、頭上の蒼穹で耳をつんざく轟雷のような巨響が爆発した。それは天象異変ではない。関羽が武聖の意志を凝集した青龍偃月刀が空気を切り裂き、発した破滅の音だった。


「青龍出海!」


関羽の低く力に満ちた咆哮とともに、彼は両手で偃月刀を後方へ、時計回りに力強く振り回した。巨大な刀身の慣性に乗せ、刃を下から上へ跳ね上げる。それは武聖刀法の初手、潜龍が淵より出るかのような、破竹の勢いを持つ起式だった。青龍偃月刀の巨大な刀身は、下から上へ空中に眩しすぎる刀弧を描き、刀鋒の光は爆発的に膨れ上がり、心胆を寒からしめる唸りを発した。


この一刀には、関羽の「単刀赴会」の従容が宿っていた。一見単純な上段への斬り上げに見えるが、その内側には揺るぎない意志が込められている。刀鋒が過ぎるところ、空気は無情に引き裂かれ、周囲の雲は瞬時に崩れ散った。湛藍の空が露わになり、刀光はいっそう目を刺す。刀光が閃くと、空間には肉眼で見える歪みの波紋が生じ、一直線に神龍へ掃き寄せた。


神龍の中核にいるトビーは、正面から迫るこの疾風の一撃を前に、自分が避けられないことを理解していた。さらに重要なのは、もし避ければ、この刀光は地上の漁村へ直接斬り込むということだった。


下方の村民を守るために、彼には選択肢がなかった。ただ一刀を受け止めるしかない。


神龍は低い咆哮を発し、巨大な龍身を一瞬で弓形にした。すべての力を側身に蓄え、最も堅い部位で関羽の驚天の一撃を正面から受ける。


「轟隆!」


刀光と龍身が衝突し、山崩地裂のような巨響を放った。見えない衝撃波が神龍を中心に外へ拡散し、周囲の空気を歪める。


神龍の身体は硬生生に横方向へ百余メートル撃ち飛ばされた。七彩の龍鱗が空中で雨のように砕ける。刀光に斬られた部位では七彩龍鱗が剥裂し、その下に隠されていた金属骨格が露出して、損傷した電光を瞬かせた。


しかし関羽の刀勢はそこで止まらなかった。刀光の残影はなお前へ進み、止めがたい勢いで陸地へ向かい、遠方の小山の一角を硬生生に削り取った。そこには鏡のように滑らかな切断面が残った。


関羽の一刀が山を裂き石を割るような光景は、地上の村民たちを恐慌に陥れた。その天地を滅ぼすような力は、彼らの世界理解をとうに超えており、まるで終末が眼前で始まっているかのようだった。


数人の年長の婦人は地面にへたり込み、足が萎えて二度と立ち上がれないように見えた。阿璧という名の若い娘は、泣き続ける赤子を抱きしめたまま涙を流し、絶望の目で空を見上げていた。


「止まるな! 走り続けろ!」


鄭公はすでに嗄れた声で叫んだ。目の前の一秒一秒が生死に関わることを知っている。村民たちを促しながら自分も必死に前へ走ったが、その背中には明らかによろめきが見え始めていた。


この千鈞一髪の危急の時、四つの敏捷な影が山麓の密林口から飛び出した。彼らは流線型の動力装甲を身にまとい、陽光の下で眩い金属光沢を反射している。動きは速く、無駄がない。間に合ったのは、芸潔、阿明、小胖、阿光の四人だった。彼らは少しも躊躇せず、地面に崩れた村民たちへ一直線に駆け寄った。


「おばさん、怖がらないで! 僕の手をつかんで!」


阿明は真っ先に、へたり込んだ老婦人のそばへ駆け、しっかりと彼女を助け起こした。


芸潔は幼い子を一人ずつ抱えるようにして、山洞口へ急いだ。走りながらも叫ぶ。


「早く! みんなついてきて!」


小胖の動きは粗いが、器用さを失っていなかった。彼は阿璧の腕の中から赤子を抱き上げ、驚慌する母親へ叫んだ。


「ぼうっとするな! 走れ!」


阿璧はその荒っぽい動きに一瞬驚いたが、子どもが抱き上げられたのを見て、逆に力を取り戻した。もがくように立ち上がり、よろめきながらついていった。


阿光は殿後についた。装甲腕のエネルギー銃を使い、追ってくる武装AIへ絶えず射撃し、村民のために貴重な時間を稼いでいる。彼は大声で注意した。


「振り返るな! 洞に入れば安全だ!」


村民たちは、見慣れた四人が見たこともない鉄衣を着て現れたのを見た。心の恐怖は一時的に追い払われ、士気が奮い立ち、目に再び希望が灯った。


阿勇という名の若い男が、すぐ前へ飛び出し、そばの仲間を助け起こした。


「みんなで支え合え! 早く! 彼らについていくんだ!」


全員がすぐに気力を振り絞り、互いに支え合いながら、必死に洞口へ駆けた。


鄭公は、四人の若者が突然現れ、装甲まで着ていることに驚いたが、今は考える暇がなかった。山洞がもう目の前に迫っているのを見て、すぐに腕を振り、隊列を正しい方向へ導いた。


彼の導きのもと、人々は潮水のように山洞の奥へ流れ込んでいった。洞口には懸命に抵抗する四つの装甲の影が残り、空には緊迫して対峙する神龍と天王たちの戦いが続いていた。


## 武聖の追撃


空中の戦局で、関羽は神龍に息をつく機会を与えなかった。彼は両手で青龍偃月刀を頭上高く掲げ、後ろへ弓を引くように蓄力した。偃月刀の刃には、眩い光が狂ったように凝集している。彼の第二撃、「天怒寒光破」だった。


この技は関羽の成名の技であり、「温酒斬華雄」で初めてその鋒芒を示した時の雷霆の威を再現するものだ。技の意境は、目標をロックし、一瞬で斬殺し、相手にわずかな反応時間も与えないことにある。

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