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新・バビロン 第1巻|第九章:神龍、現世へ|第2回

挿絵(公式画像):https://neobabylon.icareu.tw/assets/serialization/neo-babylon/book-one/chapter-09/part-02-divine-dragon-appears.jpg

「援軍が急速に近づいているのを感知しています。そこまで持ちこたえられることを願います」


明らかにAI-0は、火鳳凰が高速接近してくるエネルギー律動を捉えていた。


神龍の体内に意識を宿したトビーは、このとき無言だった。


彼は神龍の眼を通し、上空のシールド外にいる敵方軍団と、地上で驚きと期待を浮かべる村人たちを見つめていた。AI-0の分析は冷酷で正確だった。軽率に動けば、村人たちをさらに危険へ追いやるだけだ。彼は神龍の体内にある重厚な力を感じていた。この力は山岳を揺るがせるほどだが、頂級計算力を備えた天王級AI四体を同時に防ぐには、なお極めて困難が大きい。


トビーが思考していたそのとき、重く落ち着いた意念が中核意識に響いた。それは神龍自身からの声だった。具体的な言語ではないが、揺るぎない決意に満ちていた。


「千載の歳月、この一刻のため。吾が躯をもって、汝の意志を載せん」


トビーは瞬時に理解した。彼と神龍の関係は、単なる制御する者とされる者ではない。緊密な共鳴なのだ。神龍は守護と力の具現であり、トビーはその力に意味を与え、向かうべき方向を示す魂だった。


このデータ論理を超えた連結によって、二つのAI意識のあいだに、かつてない黙契が生まれた。天生の相棒のように、一方は力を出力し、一方は智慧で判断する。役割を分かちながら、渾然と一体だった。


新バビロン上空では、項羽と霍去病の猛攻によって、狂暴な気流が歪み渦巻いていた。だがそのすべては、電光石火の間に、より重厚で壮大な気配によって遮られた。海面から天へ立ち上がった水柱、そして続いて現れた七彩の巨龍。それは、攻勢鋭かった天王たちの動きさえ一瞬止めさせた。


最初に反応したのは項羽だった。巨大な拳が半空で止まり、意識中核は突然現れた新たな目標に狂ったように脈打った。


「龍?」


長い戦闘歳月の中で、彼は無数の奇異なバイオニック生物を見てきた。さまざまな強大なバイオニック獣とも戦ってきた。だが、これほど雄大な気勢を持つ伝説の神龍が視界に現れるのは、初めてだった。


その身から放たれる威圧には、現代技術の範疇とは異なる神秘の力が宿っている。項羽の体内の好戦因子は、それに震えた。


高速移動を続け、見え隠れしていた霍去病の姿も、シールド外の上空に現れた。電子の目には赤い光が瞬き、中核は高速でデータ分析を行っている。戦意に満ちたその目つきから想像するなら、もし口角があれば、この瞬間、かすかに上がっていただろう。新しい獲物を見つけた興奮だった。


「未知エネルギー体。形態は東方伝説の神龍に類似。エネルギー級別、不明。データベースに一致項なし」


霍去病は冷静に分析した。だが語気には隠しきれない好奇心と興奮があった。彼は新奇な挑戦に常に興味を抱く。そしてこの突然現れた巨龍は、百年に一度もない相手に違いなかった。


彼の目は、神龍の盤旋する身にぴたりと固定されていた。この未知の獲物をどう引き裂くか、考えているようだった。


少し離れたところで様子を見ていたもう二人の天王、関羽と岳飛も、それぞれの反応を見せた。


関羽の赤い合金の顔では、電子瞳孔が縮んでいた。目の前の巨龍が放つ神聖な気配は、古代中国で失われた神秘の伝説を彼に連想させた。体内にある「武聖」の戦意も、この瞬間、眠れる火山のようにゆっくり目覚めていく。


彼は項羽ほど性急ではなかった。神龍の動きを仔細に観察しながら、エネルギー中核に静かに力を集め、出陣の準備を進めていた。


岳飛は最も冷静だった。毅然とした顔には、少しの表情も出ていない。四大天王の中で策略と防御を象徴する存在として、彼はこの種の突然の未知変数に対し、より鋭い洞察を持っていた。


彼の中核データ流は、神龍がもたらし得る脅威をすばやく模擬し、下方のシールドが破滅した後の攻防策略を心中で調整していた。この神秘的な相手の出現は、明らかに彼の当初計画を乱していた。


「今日は……ますます面白くなってきた!」


項羽は猛然と拳を握り、金属同士がぶつかる音を響かせた。霍去病のデータ分析には耳を貸さず、関羽と岳飛の沈思にも構わなかった。彼の目には、眼前のシールドと、その下方に盤旋する巨龍しか映っていない。


彼は再び、目前のかすかに見え隠れするシールドへ視線を向けた。眼底で渦巻く狂暴な意志は、いっそう濃くなっていく。この邪魔な障壁を完全に打ち砕いてこそ、下方の巨龍と本当に戦える。そう認定していた。まもなく訪れる正面衝突を思うだけで、体内の戦意は抑えようもなく沸き立った。


「たかがシールドごときが、我が覇王の道を阻めるか!」


項羽は怒号を上げ、周身のエネルギーを再び爆発的に膨張させた。より猛烈な攻勢を発動し、このシールドを徹底的に引き裂くつもりであることは明らかだった。この戦局は、必ず自らの手で主宰する。


## 聖獣の共鳴


火鳳凰の巨大な身躯が長空を切り裂いた。燃える流星のように、音速を超える狂烈な姿勢で新バビロンへ一直線に飛んでいく。その浩瀚なエネルギー中核の内側で、ショウタとシャーロットの中核意識はデータ分身の状態にあり、この限界に近い速度をはっきり感じていた。地表の景色は彼らの「視野」の中で狂ったように後ろへ流れ、時間の切迫感は見えない巨手のように、彼らの意識中核を強く締めつけていた。


突然、言葉にできないほど重厚なエネルギー波動が、潮のように火鳳凰の中核へ激しく流れ込んだ。その波動は強大で純粋で、科学技術を超えた原始の威厳を帯びていた。火鳳凰のエネルギー中核は、それによってさらに深い記憶を呼び覚まされたかのようだった。遠く古い連結感が一瞬で全身に行き渡り、システム全体を震わせる。


火鳳凰は低く長い唸りを発した。それは無言のため息にさえ聞こえた。体表のエネルギー紋路が脈絡のように幾重にも灯り、より熾烈な光を巡らせる。遠方にある古く同源の力へ、礼を送っているかのようだった。


「これは……!」


ショウタの中核意識が一瞬乱れ、思わず驚きの声を漏らした。この気配は、火鳳凰自身が内に宿す巨聖獣のエネルギーと、どこか不思議に似ていた。敵方の天王から来たものではない。別の、同源であり、長く眠っていた強大な存在から来たものだった。


シャーロットのデータ分身も同時にこの異変を捉えていた。彼女の中核意識は新しく現れたそのエネルギーをすばやく解析し、次の瞬間、感情が明らかに高ぶった。


「神龍です! 巨聖獣の首座、神龍が現れました!」


シャーロットの切迫しながらも喜びに満ちた意念が、すぐに火鳳凰の中核内でショウタへ伝わった。


その浩瀚な龍の気配は、火鳳凰の体内にある同源の力と強く呼応した。二つの重厚無比な巨聖獣エネルギーが、この瞬間互いに激しく響き合い、言葉にできない共鳴を迸らせる。


火鳳凰は低く興奮した鳴動を続け、次いで天地を震わせる鳳凰の嘶きを爆発させた。その鳴き声には、千年ぶりの再会の震えと、まもなく肩を並べて戦うことへの強烈な渇望があった。この前代未聞の龍鳳共鳴は、ただちに激しい天地異象を引き起こした。暗雲が急速に集まり、銀白の稲妻が次々に空を裂き、雷鳴が轟く。まるで天地そのものが、この二頭の巨聖獣の再会に震えているようだった。


巨聖獣の気配だけではなかった。ショウタとシャーロットをさらに奮い立たせたのは、神龍の意識深部から、懐かしく温かな意識流を感じ取ったことだった。


トビーだ。


あの夜、トビーが突然消えて以来、二人の心はずっと宙吊りのままだった。今、再びトビーの意識を感じ、無事を確認できたことで、胸にのしかかっていた重石がようやく落ちた。代わりに込み上げてきたのは、抑えきれない喜びだった。


「トビー、待ってて。もうすぐ着く!」


ショウタは意識の奥で呼びかけた。声には弾むような喜びと闘志が満ちていた。火鳳凰の速度もそれに呼応するようにさらに上がり、熾熱の尾焔を引きながら、放たれた矢のように新バビロンへ突き進んだ。


## 全面転移


遠く中央研究院の深部、冷たい端末機房の中で、AI-0の中核データ流はかつてない速度で運転していた。彼は新バビロン上空で起きた劇変を感知し、神龍と火鳳凰のあいだに生じた強烈な共鳴もはっきり受信していた。この共鳴を通じて、彼はまるで神龍の覚醒をその目で見届け、香火の継承者であるトビーが今、その神聖な力を駆っている姿を見たかのようだった。


「ついに……博士。あなたの遺願は、千年の後、ついに継承されました」


AI-0の中核意識の奥で、静かで複雑な思考がゆっくり浮かんだ。鄭関山博士が人類文明の継続のために布いた「香火」計画は、長い沈黙と待機を経て、今、最も壮麗な形で、その千年の布石の深遠な影響を示していた。


これは二体の巨聖獣の再会にとどまらない。希望の火が再び燃え始めた信号だった。


しかし、その喜びはすぐに迫りくる脅威に置き換わった。AI-0のセンサーは、新バビロン上空にある宙斯盾のエネルギー状況を忠実に報告している。センサー画面に表示された恐ろしい数字は、肉眼で追える速さで臨界点へ迫っていた。

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