↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ 〜中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる〜  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

700/712

10「アストリットの怒り」②





「嗚呼、姉上! なぜあなたは姉上なのですか! この世界から姉上以外の姉はすべて消えてしまえばいいのに! 僕の姉だけが、世界を代表する姉上であり、名誉姉上であるのですぅううううううううううううううう!」

「……ウェルハルト殿下、殿下……そのアストリット殿下の前で、控えめに言って気色の悪い言動をしているので改めた方がよろしいかと拙者は思います」


「剣聖」ダンリックが、そっとウェルハルトに耳打ちをするが、戦場にいた男であるため声は大きい。そのため、アストリットに丸聞こえだ。

 弟の言動に引いていたアストリットは、勢いで部屋に入ってきたものの、冷静さを取り戻し、そっと弟から距離を取った。


「はぁはぁはぁ、申し訳ない姉上。姉上のドレス姿に感極まってしまいました」

「そうね、絶好調だったわね」

「あの、少し距離が遠くありませんか?」

「気のせいよ」

「姉上がそうおっしゃるのなら、そうなのでしょう。この世界に置いて、姉上の言葉は絶対ですからね!」

「……本当にこの子はこんな子だったかしら」


 怪我をする前に交流はあったが、ここまで好かれる理由は思いつかない。

 少々過剰な感情をぶつけられてはいるが、王宮において無条件に好意を抱いてくれる人間は貴重だ。


 アストリットは怪我のせいとはいえ、酷い暴言と態度をとっていた。

 そんなアストリットの世話をしてくれていた使用人たちに、全員感謝をして回った。

 すでに一度、感謝を伝えているが、何度伝えても足りない。

 久しぶりに王都に戻ってきて、元気にやっているという報告と感謝を伝えて回ったのだ。

 もちろん、みんながみんなアストリットを歓迎してくれたわけではない。仲には、当時のアストリットの態度を思い出したのか、怯えた顔をする人もいた。謝罪をしても、消えることはない。

 ならば、態度で示さなければならない。


 アストリットの兄弟はウェルハルトだけではない。他にもいるが、あまり仲がいいとは言えない。

 交流がなかったのが一番の理由だが、特に妹たちは怪我をする前から不仲だ。

 思い返せば、自分はあまり良い姉ではなかったと思う。それ以前に、よい人間だったのかも怪しい。


 だからこそ、好意を抱いてくれる人を大事にしようと思うし、嫌われていても悪い態度を取ることはしない。


 ――それでも、今回は別だ。


「ウェルハルト、先ほど信じられない話を聞いたわ」

「王宮の中はいつでも信じられない話ばかりですよ。例えば、僕が実は妹だったとか、ね!」

「そういう戯言はいいの。というか、わざと言っているでしょう?」

「――バレましたか」

「わかるわよ」

「さすがお姉様。僕の、春の精霊のようなお姉様!」

「ありがとう。それで、どういうことか、説明してちょうだい」


 アストリットはウェルハルトに詰め寄った。


「どうしてレダに爵位を与えるなんて話になっているの!?」






 ついに来ました。王都編の大イベントです!



 双葉社モンスターコミックス様より「おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ~中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる~」の最新16巻が発売となりました!

 1巻〜15巻も何卒よろしくお願いいたします! 


 九月中旬にコミック17巻発売いたします!

 ご予約していただけますと幸いです!


 :本日、コミカライズ最新話が更新されております!

 またしても不穏な気配が!!


 ぜひ応援していただけますと嬉しいです!

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。