↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ 〜中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる〜  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

685/713

124「母と息子」①





 一時間ほどの休憩を経て、再度レダたちはマーゴットと集まり、話をすることになった。

 今回違うのは、マーゴットの隣にディアンヌが座っていることだった。


「同じ母親としてフォローが必要ならばお力をお貸ししますが、基本的には見守りたいと思います」


 ディアンヌのスタンスはあくまでも見守ることだけだった。

 レダも今までの話で何度か口を挟んでしまったので、今回はできるだけ黙っていようと思っている。

 エンジー自身が、ちゃんと母と向き合うと決意しているのだから自分も必要な時だけ口を出さないと決めている。


 最初にあった不安も、今はない。

 マーゴット・ライリートは悪人ではない。

 どこにでもいる息子を想う母親だ。


 ならば、あとはエンジーとマーゴットの問題である。


 突き放しているわけではない。

 今のふたりならば、関係は改善すると信じているのだ。


 すでに、言葉を交わし、想いをぶつけ合った。

 感情的になりすぎてはいけないと時間をおいた。

 冷静さを取り戻しているのであれば、大丈夫だ。


「――それでは、先ほどの話し合いの続きをしましょう。どちらも言いたことはあるでしょう、想うこともあるでしょう。その上で、相手を思いやることができると信じています」


 ウィルソンの言葉に、エンジーもマーゴットも頷いた。

 同席しているミナははらはらした様子で、ルナはそんな妹を微笑ましく見ている。


 最初に口を開いたのは、エンジーだった。


「……あの、お母様」


 ゆっくりと、しかし決意のこもった声だった。


「……なにかしら」

「最初に、ごめんなさい。僕はお母様が僕のことを考えてくれていると想像することができず、一方的に悪く思っていました。だから、ごめんなさい」


 エンジーはしっかりと頭を下げた。


「顔を上げて、エンジー。いいのよ、私も謝らなければいけないわ。ごめんなさい、エンジー。こちらの感情ばかり押し付けてしまって申し訳ないと思っているわ」

「お母様……」

「友人に利用され傷ついているあなたを、結果的に利用することになってしまい心苦しく思っているわ」

「いいんです。僕は、友達だと思っていた人たちに裏切られた……その感情までお母様にぶつけていたのだと思います。謝罪するのは僕の方です」

「――そう、かもしれないわね。でもね、エンジー。傷ついていた我が子を心配しても、きっと大丈夫と勝手に願望を押し付けるべきではなかったわ。忙しいを理由に、時間が解決してくれるなどと考えるべきではなかったわ。私がすべきだったのは、全力で悲しむあなたを抱きしめることだった。だから、ごめんなさい」

「いえ、僕の方こそ」


 エンジーとマーゴットがお互いに謝罪し合う。

 そして、苦笑した。


「謝ってばかりですね」

「本当にそうね」


 いつまでも謝罪してばかりのふたりは顔を見合わせて笑った。







 そろそろエンジー編も終わりが見えてきました。

 もうしばしお付き合いください。


 双葉社モンスターコミックス様より「おっさん底辺治癒士と愛娘の辺境ライフ~中年男が回復スキルに覚醒して、英雄へ成り上がる~」の最新16巻が発売となりました!

 1巻〜15巻も何卒よろしくお願いいたします!

 現在、一部の書店様にて電子書籍版1巻〜7巻が77円、8巻が99円セールになっております! この機会にぜひお読みください!!


 :コミカライズ最新話が更新されております!


 ぜひ応援していただけますと嬉しいです!

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。