リーとフー
19 リーとフー
めんどい事になってんな〜。なんでわいがこんなとここなあかんねん。
久真鳥に来るのめっちゃ久しぶりやわ~。
そういえば電話しやなあかんかったんや。忘れるとこやった。
公衆電話……あったあった。
プルルル、プルルル、プルルル
『レーイ家、自家用飛行機でございます。ただいま電話に出ることができません。ピーという発信音の後に……』
はあ?でえへんやん!なにやってんや。寝てるとか言ったらしばくぞ。
このままここで待機かよ……ほんまないわ……。
☆ ☆ ☆
日木時間 11月5日 午後10時45分 レーイ家自家用飛行機内
「ねえ、やばいよキティー!このままじゃ打ち落とされちゃう!」
「そんなのわかってるって!」
まなみの自家用飛行機の中はパニックに陥っていた。
ソルド軍は攻撃をやめない。こっちはただの自家用飛行機なのでそんな装備備えている訳はない。不利だ。しかも夜なので真っ暗。見えるものも見えない。
ルルルル、ルルルル
「キティー!電話だ!きっとリーだよ!」
「そこから動けるか?」
「無理!」
「じゃあ後回しだ!こっちを片付けてしまわないと!チェリー、ロザンゼルズ到着予想時間はいつだっけ?」
「えっとね、7日の午後1時30分だよ!」
「やっぱりまだまだかかるよな…」
「それまで逃げ切れる?」
「わからない」
ルルルル、ルルルル
また電話が鳴った。
「えいっ!」
チェリーは下に転がっていた空き缶を蹴った。
ガチャン!
見事命中。電話の受話器が外れた。
「フーはR研究所にいるよ!もし地図が必要ならフールー警察署のん使って!扉の解除コードは3335ね!」
思いっきり叫んだ。
「よくやった!チェリー!」
キティーはガッツポーズをした。
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その頃昼のロザンゼルズでは、タイムマシンのフライングストーンの分以外の全てを組みたてを終了していた。
「ひまだね~」
「しゃーないよ、こんなことなってるからむやみやたらにどっか行くわけにもいかへんし」
「まあ、そうなんだけどさ〜」
「明日になったら来ますから。それまでの辛抱ですよ!」
「早く明日にならないかな~」
○ ○ ○
ここがR研究所か〜。けっこうでかいんやな。
ウィーン
なんやドア普通に開くんか。不用心やな。
お?もう発見やん。おもんな。
「むうむう!!」
「えらい涙ぐっちょりやなあ。ガムテープ貼られてんやん。いまとったるからな。安心し〜や」
べりっ
「うわーーん!あいやとー!」
「口回ってへんやん。そんなガムテープ張り付いてたんか。ぼくちゃん、何ヶ月?」
「ぽくちゃんちゃうもん!7歳やもん!」
なんやえらいこと聞いてもーたわ。こんなんが歳上か、信じられへん……。
「今縄ほどいたるから。もう泣くな」
恐ろしいほど泣き虫なやっちゃな。もうばりばり大人やんけ。
さてと、これから何したらええんや?そういえば助けてあげてしか聞いてへんから、この後何するかわからへんやん!どないせえっちゅうねん!
「ぼく、このあろ、なにすれらいいの?」
「まだ口回ってへんのかい!知るか!今考えてるとこや!お前こそなんか聞いてへんのか?」
「石をロザンゼルズに運ぶことしか知らない……」
「……まあええわ。わいもう帰んで?あとは一人でできるな?」
何子供に話す口調で喋ってんやろ。アホみたいやわ。
「うん!」
満面の笑みで返しやがって。ほんま背高くなかったら子供やで。
「じゃあな」
「バイバーイ!」
はあ、これだけの為に久真鳥来たとか、あほらし。




