逃げろ逃げろ逃げろ~!
18 逃げろ逃げろ逃げろ~!
東共 ソルドワールドタワー
早川の部屋にノックの音が響く。
「早川様!ソルド空軍総合隊長の山森をお呼びいたしました!」
「入れ」
白い帽子を被った、大柄な男が入ってきた。
「お前が山森か」
「はっ!お呼びと伺い参上した次第であります!」
山森は、敬礼をしながら答えた。
「手をおろせ。すぐに隊を手配してもらいたい」
山森は手をゆっくりおろした。
「はっ!何隊ぐらい用意すればよろしいでしょうか!」
「一番速い飛行機を用意できる隊一隊で大丈夫だ。早急に頼む」
「了解いたしました!」
山森はビシッとまた敬礼すると、一礼し、部屋を出た。
「ルワノめ……逃しはしないぞ!」
☆ ☆ ☆
「もう追っ手こないよね?」
チェリーは 心配そうに、後ろをちらちらと振り返っていた。
「大丈夫だって!なんたってチェリーが退治してくれたからね!」
「退治っておおげさな~」
「それよりも心配なのはフーだよ!今更戻れないし、どうすればいいんだ?」
「そうか、フーだ……忘れてた!」
「かわいそう……」
そう言いながらも、実は今まで忘れてたなんて言えないキティーあった。
「どうせ実は忘れてたパターンじゃないの?」
図星をつかれたキティーは押し黙り、
「ほらほら、操縦に集中したいから出て出て」
「ちぇ、つまんなーい」
チェリーを操縦室から出した。
ふぅーーーー
大きなため息をついたキティーは、またもキャンディーにテレパシーを送る。
『ねえねえキャンディーどーしよー』
『……なんだなんだ、急に』
『フー置いてきちゃった』
『誰かフーを助けられるやついねーのか?』
『えー、僕友達少ないしー、』
『あ、ちょっと待て、ん、うん、ああ、わかった!ルーの幼なじみが左家井にいるらしい!電話してやってくれ!』
『お、りょうかい!』
テレパシーを終えたキティーはチェリーを呼んだ。
「もう用はないんじゃなかったのー?」
面倒くさそうにチェリーが言った。
「さっきはごめんよ、この電話番号に電話して欲しいんだ。電話はキッチンの奥ね。」
「誰の番号?」
「ルーの幼なじみ。フーの縄を解いてもらうために呼ぶんだ」
「はいはーい」
チェリーは紙をもらい、操縦室を出た。
電話、キッチンの奥だっけ?
はぁ~面倒くさ~
ってか、図星つかれただけで追い出すかな~?一人でいるのひまだってー。
お、あったあった、電話だ。えーと、23-28ね。
ピ、ポ、パ、ポ
プルルルル、プルルルル
『はい、フタバです』
へんな名字ー。
「あ、マクルリーという者ですが、リーさんいらっしゃいますか?」
『あ、リーやねんけど、』
「リーさんですか!突然申し訳ないんですが、すぐに久真鳥町まで来ていただきたいんです。ルーさんのアパートに着いたらまた、連絡下さい」
『ん?ちょいまて、なんで久真鳥?なんかあったんか?』
「仲間が縛られてるんですが、私たちにはどうしてもやらなければならないことがありまして……」
『……なんやわからんけどとりあえず久真鳥まで行けばいいんやな?着いたらまた連絡するから番号教えて』
「23-377です」
『ん?飛行機の電話番号か?』
なんでわかるんだ。
『ま、また後で。ほな』
一方的に切られてしまった。急いでくれるのはいいけど、聞いといて切るのはやめて欲しい。
はあ、さっきからいちいちケチつけてばっかだ……もっと明るくいこう!ポジティブに!
……ダァン!
⁉またなんか来た⁉
後ろに何かが見える。何だ、、、うわ!ソルド軍隊や!
ばんっ!
思いっきり開けてしまったけどこの際別に扉吹っ飛んでしまってもいいか!
「な、何⁉」
キティーが驚いている。
「空軍!ソルドの!後方60メートルくらい!」
「え!何だって!この僕が見落としてたなんて!」
「いや、今来たばっかり!相当速い型だよ!」
「……この飛行機でどれだけスピードが出るかわからないけど……チェリー!しっかりつかまって!最大速度まであげるから!」
つかまるものつかまるもの……あった!手すり!ってか、こんな旅客機で逃げ切れるの~⁉なんか向こう機関銃撃ってきてるしー!当たるの時間の問題だよー!うわーー!




