爆発、のち逃走
14 爆発、のち逃走
「うわぁ~!」
「おーちーるぅー!」
まなみの自家用飛行機は、ヒューンと音をたてながら落ちてゆく。
「お、おい、やばいんじゃないか⁉」
そのすぐそばでは、チロ、リール、キール、コールの四人が空を見上げていた。
「ちょ!こっち来るって!」
「にーげろー!」
……バーン!!!
1億5000万円のまなみの自家用飛行機は、ロザンゼルズ空港、滑走路にて大破した。
「けほ、けほ……みなさん…無事ですか?」
「な…なんとか……」
「おーい!」
リール達が走ってきた。
「あ、あれはR研究所の!」
「逮捕だ!ってえ?チロやん!」
「いやいやいや、ちょっと待ってくれよ!この状況見ても逮捕とか言うか⁈」
軍隊らしきソルドが沢山見えた。
そのソルド達は……こっちへ向かってくる!
「え?何⁉大砲の次は軍隊⁉どうなってんの⁉」
「よくわからないが、日木のソルド達が暴れてるらしいぞ!それはともかく、逃げなきゃやばいぞ!」
燃えてる飛行機を残し、みんなは走り始めた。
タッタッタッタッ……
足取り軽く走り始めたものの、走り慣れた軍隊にはかなわない。リール、キャンディー以外は走り疲れ、速度がどんどん落ちていった。
「このままじゃ捕まるぞ!」
「二人で抱えますか!」
「何人いるんだ⁉」
「確か……七人です!」
「じゃあ俺四人担ぐぞ!」
「お願いします!」
「うちまだ走れるし!」
ルーが強がった。
よく見ると、なるほど遅くはなっているもののまだついて来れてはいるようだ。
「大丈夫か?んじゃお前担がんぞ」
「いけるって」
キャンディーはまなみ、バナナ、チロを、リールはキール、コール、アップルをそれぞれ抱え、走った。
だが、軍隊にかなうわけもなく、
「逃げ切れませんよ!どうしますか!」
「仕方ねー!にんぽう使うぜ!」
「ちょ、ちょっと!今回はさすがにだめだって!」
ついに最終手段にでた。
「にんぽう大坂へのじゅつ!」
……何も起こらない。
「な、何が起こった!?」
「何も起こってないよ」
にんぽうが作用しなくなったらしい。
「オカシイナ、オオサカデナニカアッタノカ⁈」
「なんでこんな時に!にんぽう……」
「私の父の別荘へ行きましょう!」
「にんぽうまなみの別荘へのじゅつ!」
☆ ☆ ☆
うまくいったようだ。
「そういえばここに来た目的ってチロ探しやんな?」
「みつかっちゃいましたね」
「おいおい、お前ら、にんぽうについては何もなしか?気にならないのか?」
「後々教えてくれるやろ?」
「……こいつら……面白いな!」
「それより、テレビ、みましょう!日木がどうなっているのか知りたいです!」
ぽちっ
そこには混乱した日木の様子が映し出されていた。
「こんな混乱のど真ん中に私たちが現れたら、もっと混乱するところでしたよ!」
キャンディーが言った。
「あのさ、いい考え思いついちゃったんだけど、言っていい?」
バナナが目を輝かせながら言った。
「なんですか?」
「まず、タイムマシン作って時間を戻して日木に戻る。で、そのままソルドの動きを観察!」
「なるほど……ソルドワールドタワーでソルドの動きを観察したら、この混乱の元がわかるかもしれないな!」
「キャンディー!」
キャンディーが敬語を崩したので、まなみは窘めた。
「その方法でいくか!」
リール達三兄弟妹も賛成した。
「……で、肝心のタイムマシンは?どうやって作るん?」
「私に任せてください!」
キャンディーは、何やらメモを取り出した。
バナナの目がまた、キラリと輝いた。




