表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

4話 NOT ステータス! YES 鑑定!







「ステェェェタス! オープンっ!!!」








「、、、少し前の自分の発言を忘れたの?」


「叫ぶな叫ぶな」


「そんなご都合主義あるわけ、、、」


 莉緒が態勢を崩さず、他も誰も視線を反らさず見つめること数秒。何も変化は起こらない。無意味な静寂。




「、、、出ない」




「 「 「 「、、、」 」 」 」







        ***








「なんっでだよ!? 女神のバーカっ!」


 あれから何度か試したが、結果は変わらなかった。莉緒以外でも変わらずである。


「叫ぶな叫ぶな」


「にしても困るね、何も情報がない」


「とりあえず移動する?」


 地団太を踏む莉緒を尻目に、杏奈と陽介は予定を組み立てる。


 相談しながら、陽介はふと足元の植物に目を向けた。小さな花を咲かせるそれを、無意識にじっと見つめると、突然、脳内に情報が流れ込んでくる。




「【ヒビル草:食用可】、、、?」




「え、いきなりどうしたの?」


 突然の呟きを心配した杏奈が心配の声をかける。


「いや、この植物見てたら、頭に流れてきて、、、」


「それ! 鑑定じゃない!?」


 地団駄を踏んで暴れていた姿はどこへやら、莉緒はビシッと陽介を指さし確信めいた宣言をする。


「鑑定、、、?」


「莉緒ちゃんが要求してたやつ?」


「うん、そう! 試しにさ、皆のこと鑑定してくれない? ステータスが見れないのは確定っぽいし」


「鑑定っていっても、見つめてただけで、、、あ」


 莉緒を見て会話していたため、そのまま少しだけ意識してみたところ、それが正解だったのか陽介の脳内に情報が流れる。


「えーと、【リオ:俊敏そう】、【アンナ:ちょっと俊敏そう】、【ノノカ:ちょっと魔力多そう】、【テン:魔力多そう】、、、だって」


「俊敏、そう???」


「莉緒ちゃんと同じだね?」


「『ちょっと』てことは、天よりは少ないってこと? え、ムカつく」


「へへん、三谷に勝った!」


「あれ? てか、名字は? フルネームじゃないの?」


 違いがあるにしても“名前・名字”のような表記と思っていたリオは、ヨウスケの発言に違和感を覚える。


 皆が“三谷ののか”を“三谷”と呼ぶのだが、今は感じた情報をそのまま述べていた様子なのに、名前しか読み上げていなかった。


 発言後に黙ったヨウスケは、眉間にしわを寄せて難しそうな顔をしている。


「どうしたー?」


「いや、俺自身は【ヨウスケ:オールマイティ(器用っぽい)】だったんだけど」


「何か1人だけ違くない?」


「良さげだね」




「、、、俺ら、若返ってる、かも、、、?」




「 「 「 「、、、」 」 」 」


 本日、何度目かの沈黙。


「説明プリーズ」


 一番初めに復活したノノカが、ヨウスケに問いかける。本人も混乱しているようだが、話を始める。


「皆は名前と特徴みたいな一文くらいの情報しか感じなかったんだ。苗字も流れてはこなかった。


 それで、最後に俺自身を鑑定してみたら、、、人族で、年齢が17歳て」


「つまり、若返った説が確定???」


「俺の能力が本当ならね」


「ま、ほらうん。とりあえずは本当と仮定しよう」


「そうだね、過信は良くないけど。何も情報がないよりは助かるし」


「良かったね、陽ちゃん」


「お、おう」


「天はどこから目線なんだ」


 先ほど話していた身体の変化に納得がいき、違和感が1つ解決した。


 ならば、次の行動に映らなければいけないと頷きあった5人は、進行方向を決めるべく会話を切り替える。


「木しかないけど、どっち行く?」


「うーん、、、あ」


「どうした?」


 アンナの問いを聞きながら、手を当て集中していたリオの耳が微かな水のせせらぎを拾う。無意識に反応を示すと、テンが首をかしげる。


「いや、水の音かも?」


「方向は?」


 半信半疑の回答をすると、ヨウスケの問いに反射的に方向を指さす。


「本当に?」


「絶対ではないけど、FPSで耳がいいのは実証済みだし。今は若返った(仮)の分、きっと体は優秀でしょ」


「FPSて?」


「ゲームのジャンル。音で敵の位置が判ったりするやつ」


「あー、あのゲームか」


 ジャンルは違えど、オタク気質なアンナとノノカは納得する。すでに動き出していたテンとヨウスケを追うように、3人もその場から歩き出した。








___________________


ヨウスケ【ジョブ:鑑定士 解放】


 ジョブ解放効果により


ヨウスケ【スキル:鑑定Lv1 獲得】


___________________


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ