第20話 マリオネットハカイダー
「っ!なんてパワーなんだ!」
「拳を振るだけで衝撃が走るほどのパワーなんてめちゃくちゃだろ!」
マリオネットハカイダーのパワーは圧倒的なものだ。全ての行動に衝撃が走り、近づくことすらままならない。一歩歩けば地面に亀裂が走り、拳を振るえば空気が揺れる。そのあっとうてきなパワーに5人は近づけずにいた。
「私がが無理やりにでもアイツを押さえつける!その間にみんなが攻撃して!!」
「そんなの無茶だ熊沢!」
「大丈夫!私我慢強いから!!」
そう言って熊沢は鷹禽の静止も聞かずハカイダーのもとへ走り出した。走りながらアニマルパワーを開放した。
「うあああぁぁぁあ!!!!」
「マリオネットハカイダーそいつを吹き飛ばせ」
自分のもとへ飛び込んでくる熊沢をハカイダーはマイナスの命令通り拳を振り上げ熊沢を吹き飛ばそうとする。自分の眼前へ迫ってくる拳を受け止める。衝撃を受けながらもなんとか受け止めた拳を熊沢は決して離さない。
「みんな今だ!!」
「タイガーサーベル!!」
「シャークダガー!!」
「ホークシューター!!」
「エレファントハンマー!!」
それぞれがハカイダーへ攻撃をする。だがハカイダーは攻撃にひるまず何もなかったかのように平然としている。そして腕に巻き付いた熊沢を力ずくで振りほどいた。
「きゃあ!!」
「大丈夫一華さん!?」
「うん。何とか。ありがとう俊也くん」
「それにしてもなんだよ。あのバケモンは!!俺たちの攻撃がちっとも効かねぇじゃん!!」
「怯んでる様子もなかったな」
「いや~効いてるみたいだよ。見てあの左腕」
象谷が指したハカイダーの左腕には大きな傷がある。ハカイダー自身もその傷に気づいていないようだ。
「やっぱり攻撃は効いてたんだ!」
「だけどあの大きな傷を負ってなんの反応がないのはおかしい。痛覚があるなら何かしらの反応を示すはずだ。痛覚は体の防御機能でもある。あのハカイダーには痛覚がないのか?」
「僕、少し気になることがあるんだけどいいかな」
「何山門さん」
「あのさ……」
「何をおしゃべりしている。いけマリオネットハカイダー」
象谷が話し出そうとした時ハカイダーが5人に襲いかかってきた。5人はそれぞれ散らばってはハカイダーの攻撃を避けた。
「みんな!マイナスの方を狙うんだ!!」
象谷がそう叫びハカイダーを無視して真っ先にマイナスの方へ向かいマイナスへハンマーを振り下ろした。
「くっ…!」
「なんだ?ハカイダーの動きが止まった?」
象谷がマイナスを攻撃し、マイナスは象谷の攻撃を避けるので精一杯の様子だ。そしてそれと同時に今まで暴れていたハカイダーの動きがピタリと止まった。
「多分ハカイダーを操ってるのはマイナスなんだよ!だからマイナスを倒せばハカイダーの動きは止まる!」
「………っ!」
「なるほど。今は象谷の攻撃を避けるので精一杯でハカイダーを操れないのか。どうやって操っているのかは分からないが、考えるのは後だ」
「理屈さえ分かれば簡単だ。みんなマイナスを倒すぞ!」
「そうはいきませんよ」
全員でマイナスを攻撃しようと狙いを定めたとき、大きな水の渦と共にプラスがマイナスの前に現れた。そしてマイナスに攻撃していた象谷を軽く吹き飛ばし、吹き飛ばされた象谷を熊沢が受け止めた。
「うわっ!!」
「っと!だいじょぶ?」
「うん。ありがと~一華ちゃん」
「プラス様!!」
「君の戦い見させてもらいましたよ。まさかアニマルジャーを1人も戦闘不能にできないとは」
「も、申し訳ございませんプラス様!!つ、次は必ず…!」
「まぁ今日は実験です。今回は目をつぶりましょう」
「あ、ありがとうございます」
「おいプラス!!テメェ何しに来やがった!実験って何のことだ!!」
「君のような低能に説明しても分からないだろう。まぁいいさ。さて次の実験に移ろうか。エアーシュ」
「はいはい。分かってるさ」
竜巻と共に今度はエアーシュが現れそのままマリオネットハカイダーを巨大化させた。
「な、巨大化!!??」
「ほら、行くよ」
「ではアニマルジャーの諸君せいぜい頑張ってくれたまえ」
「覚えていろよアニマルジャー…!!」
マイナスが捨て台詞を吐いたと同時に3人は姿を消した。この場に残った巨大化したハカイダーを倒すために全員はゴジューアニマルに乗り込んだ。
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「さて次の実験だ。巨大化したマリオネットハカイダーを操るんだ」
「はい。プラス様」
プラスとマイナスは巨大化したマリオネットハカイダーを少し離れたビルから見ていた。巨大化したハカイダーをマイナスは再び電気を送り体を操ろうとする。
「くっ……!体が大きいからか、距離があるからか分かりませんが体を操りにくいです」
「なるほど…こればっかりは実験を繰り返すしかありませんね。では頑張ってください。マイナスさん」
「はい。プラス様!!」




