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12話

なんて思っていたのに…


お誕生日パーティー当日


別の部屋に案内され

待つ事、数十分


…んんん?と首を傾げてしまう

私は何でここに?あれ?本当に私かな?

人間違いとか?

きゅっと手を握り口に手を添えて考える



物凄く不安が募る!嫌な事しか浮かばない!



人を呼ぼうか迷っていると

コンコンと扉が鳴った


「は…「入るよ!!」


あ、ちょうど良いところにと返事をしたが

その声を被せ気味に遮られた


バンっと勢い良く扉が開き

ギャレット殿下がズンズンとこちりへ向かって来る


ええぇえ!?何か怒ってる!?



私の肩に手を置くや否や


「非常にまずい、ゾーイ嬢、君は体調不良だ…今すぐ帰るんだ」


「はぃ?…え?えーっと?」


と、とにかく問題が起こった事は察した!

申し訳無いけど、それが何かはわからない!

私に関係してるなら婚約関係って事!?


ここで体調不良を演じるの?

それとも馬車に駆け込んだ方がいいの?

私も釣られてパニックですよ!


れ、冷静になれ私。


ギャレット殿下が焦っている様に見えるのは

間違いじゃ無い

きっと重大な問題だ!なんだ!?



「…婚約、嫌だろう?」


「…え」


何となく、はい!とも言い難い!

でもやっぱり婚約関係ですね!



「ハリーに仕組まれた、今日婚約発表するつもりだ」


婚約発表、え、…仕組まれた?…え…今日!?


「ええ!?…ぅええ!?」


え?婚約発表!?ってあの、婚約発表よね?

それ以外無いよね!?今日って何!!?

ギャレット殿下の顔を二度見してしまった!!

ど低い声は許して欲しい


「もう少し警戒すべきだった、すまない」


「いえ…私も迂闊でした…

ここに通された時に疑問には思いましたが

まさかこんな強引だとは…」


え、何か力が抜けて上手く立てない…

いや!!踏ん張れ私!!!

ん?倒れるのが正解?…わからない!!


わかる事って言えば

ギャレット殿下が謝ることでは無いと思う



ぐるぐると頭で考えても分からない!!

ど、どうしたら良い?……よし!…今すぐ帰ろう!



「ギャレット殿下!私!帰ります!」


「ああ、そうしてくれ」



ここは逃げるしか無い!

逃げるが勝ち!!

誰にも会えない様にさっさと帰るのよー!!!



早歩き、もはや小走りで扉まで行き

勢いよく扉を開けると…誰かの靴が見えた


ふと、見上げると



!!!!




私の前には

今度は王太子殿下が現れた



もうボスか

レベル1でラスボスか!って

訳わからない事が頭に浮かぶ


今、そういうの要らない…私



私の顔は引き攣っていると思う

それが分からない人じゃ無い、絶対


なのに、なのに…

めっちゃくちゃ爽やかな笑顔で王太子殿下



「なに?発表が待ちきれなかった?仲が良いね」


「ハリー、ゾーイ嬢は体「ごめんね、遅くなって…

お詫びに迎えに来たんだ」


ギャレット殿下が私を庇い背に隠してくれるが

そんな事はお構い無しに王太子殿下のペースだった


いやいや困った顔してるけど

…逃がさないよって言ってるよね?

わざと、被せたよね?


「兄との婚約発表を()()()()()()、待ちきれなかったなんて弟として嬉しいよ」



………。


バレてる、ね…



いっっっちばん、会ってはいけない人じゃん!


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