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【完結済】仮の名は。  作者: 眠れぬ夜の小鳥


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name4.『愛』は愛されたい

※タイトルおよび一部演出に、有名作品のパロディ・オマージュが含まれます。独自設定のオリジナルストーリーですが、苦手な方はご注意ください。

愛:「今日こそ、メルちゃんにお土産渡そう」

翔:「最近何かと会ってないよな」


選択授業が多く、メルちゃんたちとすれ違ってしまっている。この後お昼なので、一緒に食べる約束をしている。


メ:「あ、愛にゃん久しぶり〜」

愛:「元気してた?」

メ:「愛にゃん不足だったけど、今元気出たw」

翔:「新はどう?いじめられてないよな?」

新:「もう大丈夫。充実してるよ」

翔:「お父さんは安心です」

新:「なにそれww 翔太郎くんの息子じゃないから」

愛:「こないだのお土産、どうぞ」

メ:「可愛いピアス♡愛にゃんありがと!」

翔:「新にもやるよ」

新:「ありが…痛! ビリビリペンじゃん」

翔:「引っかかったw 本当のはこれ」

新:「ボロボロだから、新しいスマホケース欲しかったんだよね」

翔:「いいもん見つけただろ?」

新:「ありがとう」

メ:「2人とも、オソロのブレスレットつけてる!」

愛:「お気に入りなの」

メ:「てことは、付き合った?」

愛:「まだ早いよ」

翔:「お前ら、その指輪、まさか結婚したのか!?」

新:「いやいや、恋人になったんだ」

メ:「言ってなくてごめん。幸せすぎて♡」

愛:「おめでとう」

翔:「全部やったのか!?」

メ:「一線は超えてないよw」

翔:「また先越されたわ…。俺らまだなのに」

新:「村田さんを大切にしてるんでしょ。素敵な事だよ」

メ:「ウチの方がグイグイ系だからね。愛が止まらない」


新の変わりように驚きつつも、幸せそうでよかった。

あれから何度か2人で出掛けてるけど、まだ手も繋いでない。『友達』のうちは進みすぎないようにしてる。彼女の気持ちが大事だから。


愛:「ただいま…って、確かお母さんは仕事で遅くなるんだった」


誰もいない家に帰った私は、1人考えていた。彼に気持ちを伝えようと。


母:「ただいま。皆で食べようと買ってきたけど」

愛:「…いらない」

母:「そう…。せっかく買ったのにもったいない」


お母さんの態度にいらつきながら、何も言わずに家を飛び出した。


愛:「翔太郎くん、まだかな」


私は彼に電話して公園で待っていた。あの家に少しでもいたくなくて。


翔:「遅くなってごめん!」

愛:「来てくれてありが…くしゅんっ」

翔:「寒いだろ。こんな雨の中で傘も差さずに…って俺もだけど」

愛:「あなたに伝えたくて、何も考えずに飛び出したの」

翔:「俺の家来ない?今誰もいないから」

愛:「うん」


愛から着信があった時、声が震えていたから何事かと思った。俺たちは強い雨の中、ずぶ濡れで手を繋いで歩き出した。


翔:「俺に言いたい事って何?」

愛:「メルちゃんたちに会ってからずっと考えてたの。今のままでいいのかなって」

翔:「俺は、愛のペースに合わせたい。何より大事だから」

愛:「優しいね。そう言ってくれてよかった。ずっと我慢してるんじゃないかと不安だった」

翔:「愛は『少しずつ教えて』って言っただろ。だから、慣れるまでは手を出さないって決めた」

愛:「覚えててくれたんだ…」

翔:「好きだからだよ」

愛:「翔太郎くんと恋人になりたい。もちろんすぐには心の準備はできないけど」

翔:「気持ちが聞けて嬉しい。俺も君と恋人になりたい」

愛:「よろしくお願いします」


私の気持ちが晴れると同時に、空から光が差し込み、雨上がりの空に大きな虹が架かった。


翔:「すっかり晴れたな」

愛:「うん、綺麗な虹だね」

翔:「手、繋いだままだった」

愛:「このままでいて。離れたくないの」

翔:「ずっと繋いでいよう」


俺の家に彼女を連れていき、先にお風呂を貸した。今は服が乾くまで『彼シャツ』状態だ。


愛:「こういうの憧れてた」

翔:「サイズでかくない?」

愛:「萌え袖になってるw」

翔:「…抱きしめていい?」

愛:「少しだけなら」


心臓の音がうるさい程なってる。でも、少しと言いつつ乾燥機が終わらないでと願わずにはいられなかった…。


メ:「愛にゃん、思い詰めてたね…」

新:「付き合ってるって言ったからかな。でも翔太郎くんは解決できるよ。僕を助けたみたいに」

メ:「思いやりがあるからね」

新:「見た目じゃ分からないけどw」

メ:「愛にゃんは気づいてないと思うけど、ウチがギャルになったのは、『キャラメル・スイート』って仮名にしたからじゃなくて、守りたかったからなんだ。ちなみに本名は古風だけど気に入ってる」

新:「そうなんだ。確かにギャルだと近寄りがたいかも」

メ:「妊婦さんでも金髪にするとナメられないってTVで言ってた!」

新:「僕も前髪を切って変わりたい」

メ:「どうして?」

新:「君を守りたいし、自信を持って君といたいんだ。」

メ:「嬉しいな♡」


ウチは思わずキスしちゃったけど、彼も満更ではない様子で受け入れてくれた…。


愛:「送ってくれてありがと。また明日ね」

翔:「風邪ひくなよ」

愛:「寒くないから大丈夫!」


彼と別れた後、妹が心配した様子で走ってきた。


妹:「お姉ちゃん、どこ行ってたの?ママが探してたよ」

愛:「迷惑かけてごめん。少し、外の空気が吸いたくて」

妹:「顔が赤いよ?いい事あったんだね」

愛:「今は何も言わないで。後で事情は話すから」

妹:「ふーん?」


お姉ちゃんは分かりやすいw 彼氏ができたんだ。ママに言ったら怒られるから、うっかり口を滑らせないようにしなきゃ。


愛:「おはよう!」

メ:「元気そうでよかった」

新:「心配してたんだ」

翔:「報告があります。付き合いました」

メ:「おめでと~!!」

新:「よかったね!」

愛:「うん」


無事に報告を済ませた私は、皆に内緒である計画を立てていた…。


Lastnameへ続く…

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