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【完結済】仮の名は。  作者: 眠れぬ夜の小鳥


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3/5

name3.予想外の告白に心は動く

※タイトルおよび一部演出に、有名作品のパロディ・オマージュが含まれます。独自設定のオリジナルストーリーですが、苦手な方はご注意ください。

愛:「『屋上』に呼び出しってベタだね」

メ:「それなw ウチは遠くで見守ってるね」

愛:「うん、行ってくる」


俺は今すごく緊張している。人生初の告白だから。自慢じゃないけど、告られた事は多々あって慣れてる。でも、告るのはこんなにも大変だと今更分かったw


翔:「武者震いが止まらねぇぇぇ」

新:「キャラ崩壊w」

翔:「い、行ってきまふ」

新:「頑張れ」


告白を見届ける為に、移動してたらメルさんと会った。村田さんがちゃんと来てくれて安心した。


メ:「牧野くんだ。もちろん見るよね?」

新:「翔太郎くんヤバかったから気になるしw」

メ:「え、どんなカンジ??」

新:「見たら分かるよ」


翔:「コ、コンニチハ」

愛:「こんにち…大丈夫?動きが変だけど」

翔:「ムラタアイサン、ズットスキデシタ。ト、トモダチカラオネガイシマシュ」

愛:「こちらこそ宜しくね。気持ちは伝わったから」


これは、レア過ぎて動画撮りたいレベル。藤谷くんファンは幻滅だわww


新:「ね?シュールでしょw」

メ:「ブハ。笑いすぎてタヒぬ〜!」


断ったら壊れてしまうぐらい、ボロボロになっててかわいそうだったからOKしたわけではない。純粋に彼を知りたいと思い始めていた…。


翔:「えっ、いいの?だめだと思ってた」

愛:「私も変わりたいの。少しずつ教えてくれる?」

翔:「ヨッシャー!校長の頭なでてよかった」

愛:「地蔵!?」


俺は、願掛けの為にハゲている校長の頭をなでたんだ。新たなジンクスが爆誕した!!


校:「青春じゃの」

教:「頭拭きすぎじゃないですか?」

校:「磨くに越したことはない。よければ、教頭先生もどうじゃ?効くぞ」

教:「僭越ながら、なでさせて頂きます」

理:「…いい大人が何してるんですか?」

教:「り、理事長!違うんです」

校:「新手のヘッドスパじゃ」

理:「!?」


拙い告白後、合流した俺たちはゲーセンに向かっていた。


メ:「友達記念はやっぱプリでしょ!」

翔:「新に先越されたのが悔しいけどな」

新:「ごめんて」

愛:「なんか今日は色んな翔太郎くんが見れて楽しい」

翔:「やっと名前で呼んでくれたぜ」

メ:「着いたよ。早く行こ」

愛:「うん!」

メ:「撮るよ!ポーズはもちろん…」

全:「アゲー⤴」


ファストフード店で軽く食べた後、メルちゃんと新くんが気を遣ってくれて、2人で帰ることになった。


翔:「幸せ過ぎるぜ」

愛:「友達になっただけで?」

翔:「夢が叶ったんだよ。愛の事知りたくてさ、ずっと仲良くなりたかった」

愛:「そうだったんだ…。誰にでも話しかけるから、他の人と違いが分からなくて」

翔:「昔の新みたいでさ。似てるから気になった」

愛:「新くんからいじめの事聞いた。私もいじめられた…」

翔:「愛もそうなのか。いじめって人格変えるよな」

愛:「そうだね。私、メルちゃん以外には基本冷たいから」

翔:「勇気を出して、俺らと友達になってくれてありがとう!」

愛:「こちらこそ、私を受け入れてくれて嬉しい」

翔:「もっと仲良くなったら、いつか」

愛:「まだ早い」

翔:「痛ッ」


前ほどの冷たさがなくなり、照れてるように見えたから、その『いつか』は遠くないと俺は思った…。


新:「上手くいってるといいね!」

メ:「大丈夫! 柔らかい雰囲気出てたよ」


実は、愛にゃんたちと別れたのには、ほんとの理由があるのです。それは、牧野くんと2人きりになりたかったから!彼の事を密かに想ってます♡

出会いは春の日だった。彼が、道路に咲いていた花を抜いて、安全な所に植え替えて水をあげていたの。その姿に一目惚れしちゃった。なんて優しい人なんだと思うと同時に、土で顔が汚れてたから、拭きたくなって母性本能が…。

後にこの学校で名前を知ったけど、中々近づけなくて。ふとしたきっかけで友達になれてすごくラッキーだった。


新:「すごく嬉しそうな顔してるね」

メ:「もちろん、アゲでしょ⤴」

新:「僕も翔太郎くんを見習わないと…」


小さな呟きは夜の闇に溶けて消えたけど、僕は来たる日に向けて決意を固めた…。


愛:「着る服に迷う時が来るとは…」

妹:「お姉ちゃん、手伝う?」

愛:「自分でやりたいから大丈夫」

妹:「楽しんで来てね」


今日は、翔太郎くんと友達になってから初めて2人きりで出掛けるんだけど、朝からバタバタしてるw

今までは、服とかメイクとかあまり考えずにしてきたから適当だった。でも、友達とはいえ気になる男の子と出掛けるし、幻滅はされたくない。ティーン雑誌やネットで流行りを調べて頑張ってきた。もう、自分を信じてやるしかない!


翔:「眠れなかった」

父:「粗相しないように」

母:「結婚式が楽しみだわ」

翔:「飛躍しすぎ!まだ友達なんだけど」

母:「え、そうなの?てっきり結婚前提の彼女かと」

父:「親に相談するくらいの小心者だ。先は長い」


ある意味緊張が和らいだので良しとするけど、親にいじられるのは、何とも言えない気分だ。


愛:「おはよう!待たせてごめんね」

翔:「おはよう。早いね。まだ、集合30分前だぜ」

愛:「じゃあ、翔太郎くんはいつから待ってたの?」

翔:「さらに30分前からww 親にいじられるのが嫌で」

愛:「早く来てよかった」

翔:「早速行こーぜ!」


買い物がメインだけど、詳しいプランは立ててない。いきあたりばったりでも2人なら楽しいと思うの。


翔:「これよくね?色違いでつけよーぜ!」

愛:「記念になるね」

翔:「買ってくる」

愛:「外で待ってるね」


お揃いのブレスレットをつけて歩いているだけで心の距離が近づいた気がする。やっぱ単純だな、俺w


翔:「その服、可愛いな。似合ってる」

愛:「悩んだけど、褒めてくれて嬉しい!翔太郎くんもかっこいいと思うよ」

翔:「照れるからやめて」


しばらく歩いていると、カップルが多い事に気づいた。今日は天気がいいから、外でデートするのにちょうどいい。他の人から見たら私たちもカップルに見えるのかな。だとしたらちょっと恥ずかしいけど嬉しい。まだ友達だけど。


愛:「このお店入らない?2人にお土産買いたい」

翔:「俺もそう思ってた」

愛:「メルちゃんが好きそうな小物見つけたから買ってくるね」

翔:「俺も新に合いそうなもの見つけたら買う」


それぞれが、いいものを見繕って買ったのでこの店を出た。新の反応が楽しみだな。

そろそろお腹が空いてきたので、お昼を探す事にした。


翔:「どこかでメシにしねぇ?腹減った」

愛:「そうだね。あ、ここよさそう」

翔:「ラーメン好きなの?」

愛:「よく食べるよ」

翔:「俺も好き。美味いよな」


私は味噌ラーメン、彼は豚骨ラーメンを頼んだ。こうして気取らずに過ごせるのはすごく心地よい。その後も買い物をしたり、ゲーセンで遊んだりして時間があっという間に過ぎた。


翔:「暗くなってきたから家まで送る」

愛:「ありがとう。楽しかったよ!」

翔:「俺も楽しかった。また出掛けような!」

愛:「うん」


無理やり彼女を作った過去の俺に言いたい。好きな子と過ごすのは、100倍楽しいぞって!


メ:「牧野くん、暇かな。誘ってみよ」


最近、愛にゃんが藤谷くんと遊ぶ事が多くなったので、嬉しさを感じつつもどこか寂しい。ウチも牧野くんと恋人になれたらいいんだけどな。


新:「メルさんから誘われた。今日がチャンスだな」


僕は告白しようとしている。メルさんを好きになったのは、彼女たちと友達になってからなんだけど、僕の悩みを真摯に聞いてくれた事がきっかけだ。


新:「男でスイーツが好きって女々しいかな?」

メ:「ウチも大好きだから、むしろ一緒に食べに行けるじゃん!」

新:「ならよかった。昔バカにされた事があって隠してた」

メ:「もったいないよ。好きなもの制限しちゃ」

新:「ありがとう。元気出た」

メ:「今から行く?新作出たらしくて。愛にゃんも誘う」


他にも自信のない僕は、些細な悩みを打ち明けて迷惑じゃないかと思ったけど、メルさんはいつでも笑顔でアドバイスしてくれた。いつの間にかそんな彼女に惹かれていた…。


メ:「返信きた…。やったー!どこに行こうかな」


彼に告られるの待ってたらだめだよね。ウチから言うんだ!


新:「待たせてごめん」

メ:「ウチも今来たとこ。楽しみだね♡」


行き先は遊園地。色々乗ったら頃合いを見て言うつもり。今はとりあえず彼女と楽しむ。


メ:「ジェットコースター乗って、お化け屋敷行って…」

新:「いいよ。メルさんの好きな所全部行こう」

メ:「嬉しい!」


途中でアイスを食べたり、他愛のない話をしながらたくさんのアトラクションに乗った。暗くなって来たので、観覧車に乗って、僕は告白する覚悟を決めた。


新:「先乗って」

メ:「ありがとう」

新:「どういたしまして」


こ、これは告白される!?いや、油断してはならぬ。友達の関係だと思ってるよね…。メル、期待しちゃだめ!


メ:「綺麗な夜景…」

新:「ちょっと怖いけど、それを忘れる程いいね!」

メ:「1日楽しかった!終わるの寂しい…」

新:「僕も。あ、あのさ…」

メ:「な、何?」

新:「これからは、恋人としてまた来ませんか?」

メ:「え?」

新:「メルさんの事、好きです!」

メ:「ウ、ウチも牧野くんの事が好きなの。嬉しい」

新:「確かめさせてくれる?」


そう言って彼は私に優しくキスをした。一瞬だったけど、確かに温もりを感じた…。


メ:「夢じゃないよね?」

新:「…もう一回する?」

メ:「はい…」


僕も信じられなくて、嬉しくて気持ちがいっぱいだった。2人にとって特別な1日になった…。


name4へ続く…

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