name2.過去を乗り越えた先で、昼ドラやってたw
※タイトルおよび一部演出に、有名作品のパロディ・オマージュが含まれます。独自設定のオリジナルストーリーですが、苦手な方はご注意ください。
女:「名前は可愛いのに顔は可愛くない。ロングヘアーとか似合わないのにすんなよ」
愛:「痛いっ!引っ張らないで!!」
男:「ブースww」
メ:「親が決めた名前なのに。この子は選んでない!」
女:「じゃあ、整形すれば?」
男:「性格もな!」
愛:「私は悪くない」
メ:「お前らのほうが直せや!ほら、行こう」
愛:「うん!」
愛にゃんは、髪の毛を引っ張られないように短くした。長くしてるのが好きだったのに、いじめのせいで切らざるを得ないのはすごく悲しい。
メ:「いじめられてた頃の睨んだ顔してたよ…」
愛:「ごめん、イライラしてた。昔を思い出して」
メ:「からかわれてるカンジで本気か冗談か謎だよね」
僕は聞いてしまった。村田さんがいじめられてた事を。
朝の件で気まずくて、会わないように様子を伺っていたらこのザマだ。彼女の冷たい理由を知って親近感を覚えた。僕も名前でいじめられてたから。冷え切った心を溶かしてくれたのは翔太郎くんだった。彼のおかげで外に出られるようになった。
愛:「…新くん?もしかして聞いてた?」
新:「あ、その…ごめんなさい」
メ:「聞いたものはしょうがないよ」
新:「実は僕もいじめられてたんだ。本名がキラキラネームだから」
愛:「同じだね。仲良くなれそうな気がする」
新:「僕も思ってた」
メ:「初の男友達誕生だね。記念にプリ撮る?」
新:「翔太郎くんを慰める為にカラオケに僕のおごりで行くから。また今度でい、いいかな?」
メ:「いいよ!」
愛:「ほんとにしょげてたのね。申し訳ないわ」
新:「そういう時もあるよ。たまにだけどw」
メ:「謝ってたって伝えといてね」
新:「もちろん」
やっと俺のターンが回ってきたぜ。早く効果があるか試さないといけないのに…。
翔:「愛にゃん、オハヨ」
愛:「!?」
メ:「そう呼んでいいのはウチだけなんだけど」
愛:「身の毛がよだって何も言えなかったわ…」
翔:「失敗か…。次期待してて!」
メ:「牧野くん、何かした?」
新:「何もしてないよ!?」
愛:「どうしたのかな。呼び方変えるとか」
新:「僕にも分からない」
メ:「今日はプリ撮れる?」
新:「予定ない、からいいよ!」
メ:「放課後、愛にゃんと待ってる」
約束果たせて嬉しい。僕も前に進めたかな。
あ、翔太郎くんに言わなきゃ。
新:「今日の放課後、村田さんとメルさんとプリクラ撮ってくるね。だから先帰ってて」
翔:「え?あの臆病者がついに俺から卒業か?まあ、俺もやることあるしいいぜ!」
ほ、放課後?プリ??俺のいない間に何仲良くなってんの。解せぬ…。
愛:「今日の授業、眠かったね」
メ:「それな過ぎてヤバかった。寝てた…」
愛:「ん?何か騒がしい」
メ:「あれ、藤谷くんじゃない?」
女:「藤谷くん、あたしと真剣に付き合ってください!」
翔:「いいぜ」
女:「やったー!」
男:「あいつ、いつも遊びなのに気が変わったのか?」
女:「私が付き合いたかったのにー」
俺の作戦その2。あえて付き合って、愛の気を引く!
メ:「彼女できたね!ちょっかい出されなくて済むね」
愛:「せいせいするわー」
女:「…藤谷くん?」
翔:「ああ、ごめん。行こっか」
しばらく経てば、気になるはず。我慢だ、俺!
新:「最近、彼女とはどう?楽しい?」
翔:「…楽しいよ」
新:「もしかしてわざと付き合ったとか?」
翔:「お前、エスパーかよ。怖いわ」
新:「翔太郎くんが分かりやすいだけ」
好きでもない相手と付き合って楽しいワケがない。
愛も動揺しないし、もう限界だ。
愛:「平和だね」
メ:「落ち着く時間が増えてよかったね」
愛:「カフェ行かない?新くんも呼んで」
メ:「いいね!スイーツ男子だから気が合うよね」
愛:「うん」
なんて気分がいいんだろう。穏やかで優しい時間は尖った私の心をゆっくり溶かしていく。ずっとこんな日々を夢見ていた。だけど、突然に終わりを迎えた…。
女:「翔太郎?ねぇ、翔太郎てば」
翔:「何」
女:「あたし何かした?なんで不機嫌なの?」
翔:「モブ子といても楽しくねーんだよ。別れよ」
女:「そんな仮名じゃない。誰が『モブ』だよ」
翔:「…痛ってぇ!親にも殴られた事ねーのに」
女:「ふん」
私たちは、カフェで修羅場を目撃した。衝撃が隠せない。だって、あの『チャラ男』が彼女に往復ビンタされてた。
メ:「大変!血が出てる!!」
新:「翔太郎くん大丈夫?」
愛:「何があったの?」
翔:「こんなとこ見られたくなかった…。特に愛には」
愛:「『私』にはって、どういう事?」
翔:「気づけよって無理か…。俺、嫌われてるもんなw」
愛:「…ずっと本気だったから、私に絡んできたの?」
翔:「そうだよ。どんなに嫌がられても諦めたくなかったんだ!」
メ:「最初から素直に言えばよかったんじゃね?」
翔:「断られそうで怖かった」
新:「僕より臆病だよねw 人には言う癖に」
翔:「…こんなんじゃカッコつかないから、後日改めて言わせて」
愛:「分かった」
マジか。本気だったとは…。つい、『分かった』って言っちゃったけど、返事どうしよう。
新:「告白する機会もらえてよかったね!怪我したかいがあったねw」
翔:「あいつらと仲良くなったからってチョーシ乗りやがって」
新:「僕だって幸せになる権利はあるよ。壮絶な過去、忘れた?」
翔:「忘れるワケないだろ。今でもいじめたヤツらは許せねー」
昔の僕はすごく太っていた。前髪で顔も隠していて、名前と合ってないからってひどくいじめられた。
男:「キャラ気取んなよ、デブ!」
新:「僕だってこんな名前嫌だ!!」
女:「こっち来ないでよ、汗臭い」
新:「自分の席に戻るだけなのに…」
翔:「聞いてて胸糞悪いんだよ。なんでこいつがいじめられなきゃなんないんだ。好きで名乗ってるワケでも、太ってるワケでもない!」
男:「お前も一緒にいたらいじめられるぞ」
翔:「そんなの構わない。見て見ぬふりも同罪だからな」
女:「好きだったのにな。仲間とかマジ無理」
翔:「こんなヤツらには好かれたくねーわ。2人で見返してやるから」
新:「ありがとう。僕、頑張る!」
それから2人で不登校になり、ダイエットや塾に通い猛勉強した。僕は健康的に痩せて、賢さも手に入れた。
メ:「返事どうするの?やっぱ断る系?」
愛:「今それ考えてた。保留とかアリかな」
メ:「内容聞いてからでもよくね?生理的に無理なら断ろ」
愛:「そうする」
正直、ウチは2人にくっついて欲しいと思ってる。今のままじゃ青春楽しめなくない?恋愛だけが全てじゃないけどさ。苦しんだ分、幸せになってほしい。
name3へ続く…
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